内見後の仮押さえをメールで上手にキャンセルし、断るポイント5つ

こんにちは、不動産鑑定士補兼宅地建物取引士の相樂です。

内見に申し込み、そのうえ色々親身に答えてくれる担当者様に断りを入れるのは忍びないですよね。 電話でキャンセルを入れるときは心臓がバクバクしますし、メールでどんな返事が返ってくるのか不安になるのも無理はありません。

その時、あなたの思考回路は「不動産屋の担当者様に嫌な顔をされたくない」この一点につきるのではないでしょうか?

ここでは、そんな不安を抱えるあなたのために、上手に内見後の仮押さえを断るための方法とポイント5つご紹介します。 ここでのポイント解説は、内見のキャンセルをメールで入れる前提です。キャンセルメールの例文だけ知りたいという人はこちらの記事を参考にしてください。

1.内見後のキャンセルはメールが絶対オススメ

まず内見後の断りは電話よりメールの方が一般的です。メールで出すことによって、相手に必要な用件を伝えられること、また相手の声音を聞く必要がないので安心できます。そういう理由もあってか、キャンセルではメールの方が電話より一般的とされています。LINEでやり取りする場合も増えています。

不動産屋さんにとって内見だけでなく、その後のキャンセルは日常茶飯時です。そのため、断るからと言って必要以上に下手に出る必要は全くありません。

しかし、内見で親身になってくれた不動産担当者の方に「他のお部屋がいいからキャンセルしたい」と伝えるのは心苦しいものがあります。だからといって先延ばしにしていると「もっと早く伝えてくれよ」と思われること間違いなしです。せめてもの償いとして、ここではしっかりと断りを入れましょう。

ここからは、不動産担当者である私の目から見た、文句の出ないキャンセルを入れるために必要なポイントを5つご紹介していきます。

1-1.決断した時点ですぐにメールを出す

内見に当たって、お部屋の比較は絶対です。入りたいお部屋が決まっているのに、いつまでもその部屋をホールドし、押さえておくのは、不動産会社の機会損失につながり褒められた行動ではありません。その為、ダメだと決断した時点ですぐに伝えるようにしましょう。

しかし、不動産業界ではお部屋のホールドという概念は存在しません。あくまで契約は早い者勝ちだからです。だからといって、入居しない意思を伝えなくていいというわけではありません。内見に付き合ってくれた不動産担当者に感謝するなら、入居しませんと素早く伝えることが誠意であり感謝を伝えることになります。

1-2.件名だけでキャンセルが分かるようにする

内見のキャンセルを電話でなくメールで伝えるメリットとして、不動産担当者が好きなタイミングでメールをチェックできる点にあります。これは相手の時間を浪費させないように気を使った行動であると言えます。

そこにもうひと工夫しましょう。その工夫とは、件名だけでキャンセルの旨が伝わるメールにすることです。 ”他社のお部屋に入居します【△△(フルネーム)】”と件名に入れることで相手に余計な手間をかけさせずに済むことになります。

1-3.メールの内容はキャンセル理由と感謝を端的に伝える

他の不動産屋のお部屋に入居してしまった後ろめたさから何を書いてあるのかわからないメールをよく見かけます。中には結論を先延ばしにして、文章の一番最後に入居しない旨を伝えているメールもよく見受けられます・・・。

こういったメールの書き方よりは一目でキャンセル理由と感謝を伝えられる方が良い書き方です。内見のキャンセルであれば、短ければ、短いほど良いメールと言えます。その為、最初に結論、後に理由を述べるようにしましょう。ビジネスメールの基本でもあります。

1-4.クレームの理由などは入れないように

ポイント3で述べた理由をメールで内見担当者に伝える時に、お部屋の目についたところは伝えないようにしましょう。伝えることによって余計な騒動を生むこともあるからです。

それに担当者の立場からすると、断られた上に内見したお部屋の目についた部分まで伝えられると、あなたに対して印象は最悪になります。目についた部分は特に相手に伝える必要もないので、黙っておくのが良策であると言えます。もちろん、中には今後に繋げるため、ダメだった理由を聞いてくる所もあります。その際には、伝えてもいいと思います。

1-5.返事で食い下がられることも

さて、それぞれのポイントに沿って端的にメールでキャンセル理由を述べました。しかし担当者の中には、「なぜ別のお部屋を選んだのか?」その理由をしつこく聞いてくる人もいます。

そんな時は正直に理由を述べましょう。どうしてもしつこく食い下がってくる場合は、内見したお部屋のマイナスの理由を述べて構いません。ここでしてはならないのが嘘をつくことです。矛盾した回答を出すことで丸め込まれることもあるので、注意して下さい。

2.内見後に仮押さえをメールでキャンセル、まとめ

ここでは、内見後の仮押さえを面倒なく、キャンセルする方法とそのポイント5つを説明しました。契約前であれば、ペナルティなく、キャンセルできるのが一般的です。もし、何か言われたら、キチンとその根拠などを確認して、進めて下さい。以下、今回のまとめです。

  • ポイント1:決断した時点ですぐにメールを出す
  • ポイント2:件名だけでキャンセルがわかるようにする
  • ポイント3:メールの内容はキャンセル理由と感謝を端的に伝える
  • ポイント4:クレームの理由などは入れないようにする
  • ポイント5:返事で食い下がられることがある

ちなみに、いつまでにキャンセルメールを送れば、負担がないのか等の分析はこちらにまとめています。他にも、入居の申込キャンセルをメールで行い場合のテンプレなどはこちらにまとめています。

3.トラブルを避けるための部屋探しチェックリスト

考え込んでいる女性

これまでのトラブル相談やアンケートの事例を参考に、簡単なチェックリストを作りました。

もし、いくつか、該当するようなら、慎重にお部屋探しをされることをお勧めします。

□ 延線沿い等エリアを広げ、自分に合う部屋を探したい
□ 自分に合ったお部屋の条件や優先順位が分からない
□ オンライン内見や広告を見て、お部屋を決めたい
□ 部屋探しの経験が2回以下で相談し、お部屋を決めたい
□ 家賃や初期費用等予算の決め方が分からない
□ 契約や引っ越し後のトラブルは絶対に避けたい
□ 自分のペ-スでゆっくりお部屋を探したい
□ 仲介手数料無料や返金保証が付いている方がいい

もし、3つ以上当てはまる方は慎重に部屋探しを進めて下さい。というのも、トラブルが続くと、仕事や私生活だけでなく、健康も害してしまう事もあります。

また、気になるようなら、LINEで出来る部屋探しの条件簡易診断もやってみて下さい。3つの質問で、部屋探しに必要な具体的な注意点や対策をご提案しています。

内覧でいかに真剣に部屋と自分と向き合ったかということが部屋に住み始めてから後悔するかしないかを決定づけます。是非、是非、失敗や後悔の無い部屋探しをしてください。今回ご紹介した内容が貴方の失敗を防ぐ一助となれば幸いです。あなたの大切な人生と平穏が守られますようにこれからも私たちは4,500件を超える引っ越しの失敗談を基に、住まいのトラブル解消の専門家として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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大和田 豊

この記事を書いた人

大和田 豊

事例を参考に失敗の少ない不動産取引を目指し、2012年以降90件以上の不動産取引を経験。現在はコロナウイルスの影響を受け、ローン返済に悩んでいる方向けに、生活の早期の改善に向け、債務整理に注力。宅地建物取引士、任意売却取扱主任者、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

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