初めての東京、知人がいなかったので、万が一の時どうしたらいいか不安でした。

土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で、正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?

ところで、以前、OWNDAYSの田中社長の新刊『大きな嘘の木の下で』について書いた時に少し出てきましたが、私が行っている失敗研究の名著と言えば、『失敗の本質』です。

著者の鈴木博毅氏は失敗の構造から新たなイノベーションへのヒントを探ることをライフワークとしています。この書籍は日本軍がなぜ、アメリカ挑み、完膚なきまで敗北したのかを分析しています。その中で、自分的に刺さったのが、有名なマリアナ沖海戦の話が科学的思考を無視され、唖然とする日本人科学者の章です。

実は、アメリカ軍と同じレベルの技術を持っていた日本軍。ただ、日本軍の上層部や現場で戦っている日本兵は自分たちが理解できない現場の力について、軽蔑する思考が強く、この戦いでも日本人科学者のレーダー開発の成果を戦闘現場に活かす柔軟性が全くありませんでした。では、部屋探しに置いて、オンライン内見や面談など、コロナ禍と共に急速に進んだDXなどのデジタル化の中でどうするのが最も賢いか?

前置きが今日も長くなってしまいました・・・すみません、続きは考察の方で。失敗例スタートです。

第1722回目の今回は、現在、飲食業で働いている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2015年7月に条件改善や気分転換を目的に、中部地方から関東地方への1Rでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

中部地方から関東地方、東京へ、条件改善・気分転換を理由に引っ越しされた方で土地勘もなく、知り合いがいないので万が一の時、どこに連絡すればいいかなど、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

田舎の生活にも飽きてしまっていた僕は刺激を求めて東京に行くことを決意しました。上京するために先ずは必死で仕事を探し、生活していくためにやっとの思いで見つけたのが、都内の安いワンルームでした。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

住み始めた当初から満足できる物件ではなかったので、お金を稼げるようになって、生活基盤を作り、一刻も早く次の部屋に引っ越したかったのを今でも覚えています。僕の理想では平日に余った時間で友達と遊んだり、週末には彼女とデートして充実した毎日を送りたいと願っていました。

2.引っ越しまでの期間とその理由

はじめての一人暮らしだったので、結局、三ヶ月以上掛かりました。仕事と物件を同時に探していた為。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

何か問題が起きたときなど、誰も助けてくれない状態で生きていけるか不安でした。その為、早く仕事を始め、職場の人と知り合いになろうと努力していました。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

東京へは行ったことが無く、未開の土地で知り合いも近くにいなかったため、どうしていいかずっと不安でした。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

風呂・トイレが一体式のユニットバスになっていて、しかも風呂の天井が頭を下げないとぶつかるくらい低かった(身長168cmなのに…)。また、シャワーの出も悪く、いつも、ジョーロで浴びているかの様でした。

他にも、入居日に合わせ、ベッド等の家具や電化製品を購入しておらず、1週間ほどダンボールを敷いてその上に寝ていました。体が痛くてしょうがなく、もっと計画的に行動していればと後悔しました。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

入居する前にしっかりと不動産なり大家さんと話し合うことです。話さないと、自分の気になっている事を察して話してくれる相手などいません。

4-3.失敗再発への対応は?

シャワーの出は良いのか、ガスは安い会社を使っているのかとか、言い出したら切りがありませんが、とにかく自分から聞く!どんなに小さいことでも気になったら聞いてみる!自分で確かめる事が大切だと思います。住んでしまえば、手遅れだと思います。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

はじめての一人暮らしでしたが、自分からなんでも発信していかないと、進まないのだと、改めて、分かりました。

5.引っ越し後のトラブル

部屋の前がエレベーターになっていたので、深夜でも関係なく乗降の音で目が覚めてしまっていた。それと、ビルの火災報知器の誤作動が多く、月1回のペースで深夜に警報が鳴り響いていた。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

良かった点は、誰にも邪魔されずに好きなことを好きな時に出来た事。

悪かった点は、部屋の音が響くため、隣人に気を使って生活しなくてはいけない事。

6-2.そう思った理由は?

引っ越しをしてみて、すぐに隣のテレビの音が聞こえてきたからです。自分の音も聞こえてるのではと思い、ずっと気を使って、生活していました。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

家賃が安いから木造の部屋を選びがちだと思いますが、部屋を見る時は気を付けた方がいいと思います。

7.部屋探しのアドバイス

特にアドバイスできることがありません・・・。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

引っ越し後もキチンと生活が出来るように、事前に仕事を決めてから引っ越した方がいいと思います。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

今回はスマホで検索した不動産屋に頼みました。行ったことが無い場所だったので、特にこだわりはありませんでした。

9-2.不動産会社に期待するは?

はじめての一人暮らしで選んではいけない部屋や確認するポイント等のアドバイスをキチンと欲しかった。生活がしにくい部屋などを選んだ場合、キチンと止めてほしかったです。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

10-1.条件改善・気分転換を理由に東京へのお引越し

都会へ初めてのお引越しとのことで不安もあったかと思います。今回は、内見したのにも関わらず、お風呂の天井が頭を下げないとぶつかるほど低く、水圧も弱かったことを事前に確認しておけばよかったと後悔されているようですね。

ここのポイントに関しては、内見時には使うことを想定して1日の動きを動いてみることです。些細なことですが、毎日生活するうえでは小さな不満の積み重ねはストレスに感じてしまうことが多いです。

10-2.キッチンの広さやシャワーなどの水圧を要確認

例えば、キッチンで実際に料理をするときをイメージする、トイレをするときにをイメージして座ってみる。この何気ない動作で色々気付くことがたくさんあります。キッチンでは、コンロの位置が右か左か。これは右利きの人が右側に壁があるとフライパンを振り辛いな・・・など気付くことができます。

他にも、水圧に関しても、内見時に不動産屋さんの許可を取ってシャワーの水圧を確認することもできます。仰っるように、気になったことはなんでもとりあえず質問してみることが大事です。是非、次のお部屋探しでは『実際に生活したことをイメージして内見をする』ことでいい物件に出会えると思います。いいお部屋に巡り会われることを願っています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

前半の方で書いた、急速なデジタル化の中で、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。

あなたはどちらですか?事実であっても、これまでのようにまずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?

私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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馬場 紘司

この記事を書いた人

馬場 紘司

事例を基に後悔のない取引を目指し、2013年以降40件以上の不動産取引を経験。現在は投資や居住用の不動産を中心に売却価格を上げるリノベーションなど建物の改修に注力。宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

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