駅近くの部屋を選びましたが家賃が高く、今後も払って生活していけるか心配です。

土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?

今回は、失敗学を研究し、仕事の効率化やミスの撲滅を提案しているスタンフォード大学工学博士の飯野謙次さんが書いた『仕事が速いのにミスしない人は何をしているのか?』から部屋探しの参考になる部分を抜き取りました。

部屋探しに必要なことはビジネス書が全部教えてくれる?

この書籍は『仕事が速くてミスしない人』がしているちょっとしたコツをまとめています。その中で、個人的に大切だなと思ったのは、こういう人たちが何より「失敗やミスをしない事」を重視していることした。失敗は成功のもとと言いますが…、ちょっと長くなったので考察の方にまとめておきました。

第1749回目の今回は、派遣事業社の窓口をしている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2003年12月の就職を機に、北海道から関東地方、東京への1Rでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

北海道から関東地方、東京へ、就職を理由に引っ越しされた方で、はじめての一人暮らしで、家賃や費用等今後の生活に関して、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

東京に就職したため、北海道に住んでいたので一人暮らしをしなければならず、部屋を探して引っ越しをしました。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

なるべく駅から近くに住んで、週末などは気軽に遊びに行けるなど、都会的な生活に憧れていたのでそういった暮らしをしたかったです。

2.引っ越しまでの期間とその理由

結局、二ヶ月程度掛かりました。なかなか納得できる部屋がなかったので、不動産屋さんと何度も相談しながら探したので思ったよりも部屋を探すなに時間が掛かりました。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

通勤が楽になるように駅からなるべく近くに住みたかったので家賃が少し高く、就職したばかりの給料で払っていけるかが不安でした。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

これから仕事をする身としては先だつものが必要だと思います。仕事がきちんとあるのかも大切なので。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

はじめての一人暮らしだったため、実家から何をどこまで持っていけば良いか分からず、必要の無いものまで持って来てしまいました。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

家賃が高かったんですが部屋の壁が薄かったため、ちょっとしたもの音がいつも聞こえてきました。

夜に寝ていても聞こえてきたので部屋を決める時には気づきませんでした。

4-3.失敗再発への対応は?

部屋を決める時に部屋を見に行くとき、一度だけではなく、見に行く時間帯を変えて最低でも2回以上は見に行って生活していく上で生活音がどの程度するかなどを確認したほうがよいと思います。

また、最寄り駅やその周辺についても昼間だけでなく、夜はどうか等知っておいた方がいいと思います。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

特にありません。

5.引っ越し後のトラブル

夜に寝ていても隣の生活音やもの音が聞こえて眠れない時ぐあったので、トラブルまではいきませんが、管理会社にどうにかならないか相談したことがありました。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

はじめての一人暮らしだったので、実家を離れて自分で働いた給料で生活することで自立した気持ちとはじめて大人になった気持ちが生まれました。

6-2.そう思った理由は?

給料をもらい、自分で家賃を支払う感覚が今までなかったので

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

月末は苦しくなります。

7.部屋探しのアドバイス

一人暮らしは人として成長するためにしたほうが良いですし、部屋を探すときは自分の譲れない部分は妥協せずに諦めずに自分の納得する部屋を探してほしいと思います。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

転職するときに転職先が住んでいるところから遠かったことがあり、急遽引っ越しをしなければならず、慌てて部屋を探したことがありました。その時、陽があまり入らない部屋を契約してしまい、後悔したことがありました。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

いろいろな不安なことをきちんと聞いてくれて、はじめての一人暮らしを後押ししてくれるような対応をしてくれたので決めました。

9-2.不動産会社に期待するは?

遠方に住んでいるときちんと対応してもらえるか不安になるので、進捗が分かるよう、細かく連絡を取ってもらえるサービスや方法があると良いと思います。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

就職を機に初めてのお一人暮らしでのお引越しとのことで、楽しさと不安がいっぱいだったと思います。今回は、通勤が楽になるように駅からなるべく近い物件がよく、家賃を高めに設定しても生活ができるのかということを不安に感じられているようですね。結果、壁が薄く、隣人の生活音が聞こえてきてストレスを感じられていらっしゃいます。

10-1.完全な部屋はないと思って、優先順位を付けよう

これまでの経験から何もかも、理想を満たす100%の物件は賃貸物件にはありません。その為、譲れないポイントが何なのかを自分の中で決めて物件探しをすると、自分の理想に近い物件が見つかると思います。

一人暮らしなら家賃や立地、間取り、設備などと見るべきポイントがたくさんあり、特に都会では物件数も大変多いため、物件探しに時間を要することも少なくありません。

10-2.本当に、家賃は収入の30%でいいのか?

例えば、今回は駅に近いことを重きにおいて物件を探されているようですが、結果家賃が相場よりも高くなり、月末の生活が苦しく感じられています。実際に家賃は収入の30%とよくネットでも言われますが、30%はあくまで目安なので、初めてのお引越しの場合はこの限りではなりません。

仰るように「家賃を支払う感覚が今まで無かった」というこの感覚が他にも多くあります。例えばネットの使用料、携帯代、光熱費などは実家で暮らしていた時には、何も考えなくても使用できていたものにお金が発生することもあります。このように予想外の出費があることを考えると、一重に「30%」という数字だけを意識して決めるのも危険かもしれません。

是非、次のお部屋探しでは、譲れないことは何?家賃と収入は見合っているか?この二つを念頭に置いてお探しされるといい物件に出会えると思います。いいお部屋に巡り合われことを願っています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

前半の方で書いたことを踏まえ、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。以下、これから部屋探しを行うあなたの参考になりそうだったので引用します。

日ごろの仕事や生活では、圧倒的に失敗やミスはしない方がいいというのは言うまでもありません。新しい事に挑戦する場合でも失敗をしなければいけないのではなく、本人が失敗していてはいけない(中略)

つまり、私たち人間は言葉を持つ生き物で、『他人の失敗を共有することが出来るから』その為、先人の失敗をキチンと学び、それを乗り越えてこそ、一人前のビジネスパーソンになれます。

小さな失敗をキチンと防ぎ、起こってしまったら適切に対処することが大きな失敗を起こさないためのたった一つの道です。

あなたはどちらですか?他人の失敗を生かすより、まずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?

急速なデジタル化の中で私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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