実家を出て初めての一人暮らし、職場環境や生活について不安でした。

土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?

今回は、失敗学を研究し、仕事の効率化やミスの撲滅を提案しているスタンフォード大学工学博士の飯野謙次さんが書いた『仕事が速いのにミスしない人は何をしているのか?』から部屋探しの参考になる部分を抜き取りました。

部屋探しに必要なことはビジネス書が全部教えてくれる?

この書籍は『仕事が速くてミスしない人』がしているちょっとしたコツをまとめています。その中で、個人的に大切だなと思ったのは、こういう人たちが何より「失敗やミスをしない事」を重視していることした。失敗は成功のもとと言いますが…、ちょっと長くなったので考察の方にまとめておきました。

第1787回目の今回は、飲食チェーン店の社員に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2019年9月に関東地方から中部地方への転勤を機に自立を目指し、1DKでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

関東地方から中部地方へ、転勤を理由に一人暮らしをするべく、引っ越しされた方で転勤先の職場環境や生活について、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

私自身元々実家暮らしで、当時22歳でそろそろ実家から出て一人暮らしを経験したかったので、この転勤を利用して一人暮らしを行いました。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

仕事をキチンとこなし、家事仕事も効率よくこなして、元々身体を鍛えていたのでジムに通い、ストイックな生活を送りたかったです。

2.引っ越しまでの期間とその理由

二週間程度掛かりました。転勤が決まり、転勤日も明確に決まっていた為、スケジュール管理の融通が効きやすかったからです。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

お化けとか、近所の雰囲気、引っ越した所の職場の環境等、仕事面や家庭面両方で最初はさまざまな不安を抱えていました。例えば、初めての一人暮らしの為、料理はもちろん、洗濯や掃除の仕方をどうすれば良いのか、最初は物すごく不安でした。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

近くに誰もいないので、自分で全てをやる事になったため。これまで実家暮らしでほとんど家事をしたことが無かったので。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

今回は群馬から静岡でした。その距離だと新幹線などの交通費が結構かかり、転勤先もそこまで交通が便利ではなかった為、車で移動しました。

しかし、車だとあまりにも遠すぎて、結構時間が掛かりました。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

海が近い為もありますが、マンションの海抜が5メートルととても低い所でした。海まで200メートル程しか離れてなかったので、住んでいる時に万が一大きな地震や津波等が来てしまったら、沈む恐怖はずっとありました。

4-3.失敗再発への対応は?

家賃や交通の利便性。他に、近くに何があるのかを把握した上で物件探しをした方が良いと思います。コンビニは近いけど、スーパーが遠いとか場所によってはザラにあります。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

特にありません。

5.引っ越し後のトラブル

実際に引っ越してみるとあちこちに大量のホコリが積もっていて、ハウスダストアレルギー持ちの私にとって、中々大変な掃除でした。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

自力で家事仕事をこなす事ができた事です。料理のレパートリーの増加、段取りを大幅に高めた事がとても成長できたと感じました。

しかし、何より一人暮らし自体を経験出来た事に大きな成長を感じました。

6-2.そう思った理由は?

当初、色々なことが出来なかったのですが、引っ越し後時間が経つにつれ、仕事終わりに何をやるのか、掃除や洗濯はいつやるのか等自分の中でルールを決めたら、急に成長できた感じがしました。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

はじめての一人暮らしでとても不安でしたが、時間が経てば、慣れるもんだと思います。

7.部屋探しのアドバイス

家の家賃を調べたり、家の周りの交通の利便性、家の中の間取りなどを気にしながら、部屋を選んていった方が良いと思います。ポータルサイトやグーグルマップなどは遠距離の引っ越しにはとても役に立つと思います。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

最初は新しい家に住み始めたので家で慣れないのはもちろん、仕事場でも覚える事があるので両方の不安が最初はありましたが、時間が解決してくれます。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

紹介して貰った部屋の家賃はお手頃なお値段なのに、その割にはとても住みやすくそうで、住んでいて快適と判断できたからです。

9-2.不動産会社に期待するは?

私の場合はどうする事もできませんでしたが、ほかの人だったら、実際の引っ越し時の電車や新幹線の移動での快適で、お値打ちな行き方のアドバイスを提示できたらなと思います。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

22歳で初めてのお引っ越しで群馬から静岡にお引っ越しをされたということでご不安も多かったと思います。今回は津波が来たらどうしよう、内見時には気づけなかった埃に関して頭を悩ませていらっしゃるようですね。

10-1.天災が多い近年では「ハザードマップ」をチェックして安全に暮らそう

まず一つ目のポイントはハザードマップを確認するようにしましょう。最近は災害が多くなっていることもあり、2020年8月28日より、賃貸物件でハザードマップの説明を行う必要がありますので、安心はできます。しかし、その他、洪水や高潮、内水などの災害状況なども区役所や市役所で確認ができますので、事前に知っておくとお部屋探しに便利です。

10-2.交渉はいい物件に住む為の前準備

二つ目が、埃に関して気づくことができなかったという点です。こちらに関しましては、内見時に「もしここに決めたら掃除は入りますか?」と質問をしてみましょう。前入居者の退去後に改装は行っていても、空室期間が長ければ長いほど埃は発生してしまいます。そこでカビや虫の死骸などがあればそこからハウスダストへと変わっていく為、アレルギーをお持ちの方は必ず確認するようにしましょう。

もし現状渡しになりますと言われたけど、どうしてもその物件に住みたい場合には『交渉』をしてみましょう。「もう一回清掃が入るんだったら、契約します」と相談することも大事です。是非、次のお部屋探しでは今回の失敗を活かしていい物件に巡り合われることを願っています。こんな風に言いにくいお願いをその場で出来るのも内覧しに行く良い所だと思います。オンラインや資料だけで決めてしまうと、分からないまま申込、契約、引っ越し後にガッカリしてしまうことが失敗談でもよくあるので。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

前半の方で書いたことを踏まえ、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。以下、これから部屋探しを行うあなたの参考になりそうだったので引用します。

日ごろの仕事や生活では、圧倒的に失敗やミスはしない方がいいというのは言うまでもありません。新しい事に挑戦する場合でも失敗をしなければいけないのではなく、本人が失敗していてはいけない(中略)

つまり、私たち人間は言葉を持つ生き物で、『他人の失敗を共有することが出来るから』その為、先人の失敗をキチンと学び、それを乗り越えてこそ、一人前のビジネスパーソンになれます。

小さな失敗をキチンと防ぎ、起こってしまったら適切に対処することが大きな失敗を起こさないためのたった一つの道です。

あなたはどちらですか?他人の失敗を生かすより、まずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?

急速なデジタル化の中で私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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