引っ越し経験がなく、住んでみないとわからない治安や隣人について不安でした

土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?

今回は、失敗学を研究し、仕事の効率化やミスの撲滅を提案しているスタンフォード大学工学博士の飯野謙次さんが書いた『仕事が速いのにミスしない人は何をしているのか?』から部屋探しの参考になる部分を抜き取りました。

部屋探しに必要なことはビジネス書が全部教えてくれる?

この書籍は『仕事が速くてミスしない人』がしているちょっとしたコツをまとめています。その中で、個人的に大切だなと思ったのは、こういう人たちが何より「失敗やミスをしない事」を重視していることした。失敗は成功のもとと言いますが…、ちょっと長くなったので考察の方にまとめておきました。

第1789回目の今回は、人材サービス会社に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2014年11月の転勤を機に、中部地方から関東地方への1Kでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

中部地方から関東地方へ、転勤を理由に引っ越しされた方で、近隣や隣人、防犯やセキュリティに関して、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

職場が遠くなってしまったので引っ越しをした方が通いやすいと思ったのと、そろそろ自立したかったので引っ越しをした。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

平日は仕事をバリバリこなして、休日は家でまったり過ごしたいと思った。部屋に人はあまり呼びたくないので自分の空間を作りたかった。

2.引っ越しまでの期間とその理由

部屋が決まらず、一ヶ月程度掛かりました。即決ができなかったので多少は悩んだ。また、仕事が忙しく、なかなかお店に行けないことがあった。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

隣人がどのような人か住んでみないとわからなかったので怖かった。治安が良いのか分からなかった。また、季節が冬前だったので、真冬にどれくらい寒くなるのか不安だった。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

経験不足だと思います。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

時間がなくてゆっくりいろんなところを探せなかった。家賃交渉ができなかった。大手の不動産会社が紹介する物件にすれば良かった。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

真冬にとても寒くなるので、断熱性が低いことに気づいて失敗したと思った。隣人が夜騒ぐのでうるさかった。治安が悪いのか、夜も外は騒がしい。遠方のため、キチンと調べることができなかった。

4-3.失敗再発への対応は?

マンションの構造をちゃんと確認して断熱性が保たれているところを選んだ方が良い。騒音に関しても同じく、構造や壁の薄さを確認する。治安はインターネットで調べたり、不動産会社の方に前もって確認する。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

はじめてでどのような問題があるのか分からなかった。

5.引っ越し後のトラブル

寒いので電気代がかなりかさんでしまった。換気が出来ないのか、カビの発生。隣人の騒音。周囲の治安の悪さへの不安からのストレス。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

自分の生活スタイルを見つめ直すことができた。何に重きを置くのか、どういう生活をしたいのかを考えて、友人関係の整理をするきっかけとなった。

6-2.そう思った理由は?

実家から出て、自分の時間や空間が出来たことで、考える時間が増えたから。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

早く一人暮らしをすることは大切だと思いました。

7.部屋探しのアドバイス

不動産会社の方と信頼関係を作って、気になることは1つ1つ潰していくのが良いと思う。自分に合った理想の家に住むために必要なことを考えてほしい。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

転職でのなれない環境に加えて、新居で生活しないといけないので、休まる時間がなくてストレスが溜まった。仕事場との距離を優先して妥協しなくてはいけないところが多かった。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

丁寧かつスピード感ある対応をしてもらったので、信頼することができた。要望を全て叶えられなくとも、努力してくれているのが伝わったから。

9-2.不動産会社に期待するは?

物件に行けない場合は担当者が物件に行って、FaceTime等で繋いでリアルな映像を見れるようにしてほしい。気になる箇所はすべて見れるようにしてほしい。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

初めてのお引越しで知らない土地へのお引越しとのことで心配だったことと思います。今回は、時間がなくて物件をゆっくりと探せなかった、家賃交渉ができなかったのですればよかったと感じられているようです。

10-1.即断即決で物件を決めるのは慣れてから

まず、時間が無くて物件がお探しできないということは、転勤を経験されたことがある人であれば、一度は感じたことがある問題だと思います。ただ、時間が無いからと言って、知らない土地の物件を『即決で決めること』は止めて下さい。余程、土地勘に詳しい方でない限りはネットの情報だけでは分からないことが多々あり、同じような部屋がもっと安く借りれることもあるからです。

10-2.お部屋探しは急がずにゆっくり、慎重に

私が急な転勤でお部屋探しをされる方にお勧めしていることがあります。それは、とりあえず必要なものだけ持ってホテル暮らしをしてみるということです。1週間ビジネスホテルに宿泊する金額と交通費を考えても、急いで決めたお部屋に後悔し、一年又は二年程度の短期の引っ越しを繰り返すよりも断然お得だと考えるからです。費用や時間はもう分かると思います。

今回は騒音問題も絡んでおり、「音」に関して非常にストレスを感じられました。更に、初めてのお引越しということもあり、分からないことも多かったと思います。是非、次のお部屋探しでは『何が自分にとって大切か、ゆっくり考えてからお部屋を探す』ことを念頭に置いてお探しされると気持ちに余裕が生まれていい物件に出会えると思います。いいお部屋に巡り会われることを願っています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

前半の方で書いたことを踏まえ、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。以下、これから部屋探しを行うあなたの参考になりそうだったので引用します。

日ごろの仕事や生活では、圧倒的に失敗やミスはしない方がいいというのは言うまでもありません。新しい事に挑戦する場合でも失敗をしなければいけないのではなく、本人が失敗していてはいけない(中略)

つまり、私たち人間は言葉を持つ生き物で、『他人の失敗を共有することが出来るから』その為、先人の失敗をキチンと学び、それを乗り越えてこそ、一人前のビジネスパーソンになれます。

小さな失敗をキチンと防ぎ、起こってしまったら適切に対処することが大きな失敗を起こさないためのたった一つの道です。

あなたはどちらですか?他人の失敗を生かすより、まずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?

急速なデジタル化の中で私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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