遠方で近くに頼れる人が居ないので手数料をだまされたり、引っ越し先の治安が不安

土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?

今回は、失敗学を研究し、仕事の効率化やミスの撲滅を提案しているスタンフォード大学工学博士の飯野謙次さんが書いた『仕事が速いのにミスしない人は何をしているのか?』から部屋探しの参考になる部分を抜き取りました。

部屋探しに必要なことはビジネス書が全部教えてくれる?

この書籍は『仕事が速くてミスしない人』がしているちょっとしたコツをまとめています。その中で、個人的に大切だなと思ったのは、こういう人たちが何より「失敗やミスをしない事」を重視していることした。失敗は成功のもとと言いますが…、ちょっと長くなったので考察の方にまとめておきました。

第1890回目の今回は、ITエンジニアをしている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2012年5月の転勤を機に、中部地方から関東地方への1Kでの一人暮らしに向け、2回目の引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

中部地方から関東地方へ、転勤を理由に引っ越しされた方で手数料をだまし取られるのではないか、そして、防犯やセキュリティに関して、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

仕事上の都合で東京に引っ越すことになり、仕事場にできるだけ近い場所でできるだけ家賃の安いところを探した。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

初めての東京だったため、東京や東京近辺の有名なところをめぐりたいと思った。また、東京でしか味わえないものもあると思っていたので、たくさん経験したいと思っていた。

2.引っ越しまでの期間とその理由

一ヶ月程度掛かりました。しっかりと住む場所を選んで決めたかったら、調査や賃貸の見学、荷造りをするということをしていたら、自然とそれくらいかかった。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

手数料をだまし取られるのではないかがとても不安であったり、引っ越し先の賃貸の治安が気になった。近くにすぐに頼れる人がいないのでそこらへんはとても不安だった。

また、東京も初めてだったため、うまく慣れて生活できるかが不安だった。なので、しっかりとした準備が必要。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

近くに親がいないため、知り合いが出来るまで色々と不安でした。また、学生のときに初めて引っ越ししたが軽量鉄骨の賃貸アパートで学生が多くいるところだったため、夜中でもうるさく寝不足になることが多かった。その為、次に引っ越す際は必ずRC構造にしようと思った。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

家賃の安さや利便性ばかりに気を取られて、建物の構造まで気が回らなかった。引っ越してから隣の声が良く聞こえることに気づいて後悔した。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

はじめての地で生活を続けられるか心配だったので、家賃や会社への利便性を意識した。その為、騒音トラブルまでキチンとみている余裕が無かった。

4-3.失敗再発への対応は?

快適に過ごすならRC構造がおすすめ。また、カビが生えたり、床に傷がつくと退去時にお金がかかるので入居時に対策をしたほうがいい。

コメント:カビは建物や部屋の構造上生えてしまう場合がありますが、窓を開け、換気したり、エアコンや乾燥機を使い、カビの対策をしているケースが多々あります。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

特にありません。

5.引っ越し後のトラブル

駐車場に停めていたら、カーナビが盗難にあった。毎日夜から朝までうるさい住人がいた。入居直後なのにトイレの電球が付かなかった。夜中なので、本当に困った。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

物がたくさんあると引っ越しに時間がかかるし、片付けるのが大変だから、物は多く持たない方がいいということを学べた。

6-2.そう思った理由は?

特に、遠方からの引っ越しでは荷物が多いと費用がかさむので必要なものだけ持って行って、現地で買った方が安い。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

遠方引っ越しの場合は賢く動いた方がいいと思います。持っていけるものは手で持って行った方がいいかもしれない。

7.部屋探しのアドバイス

契約書はしっかりと読んだ方がいい。クリーニングが入居時と退出時両方で取られたり、後から後悔する可能性が高い。

コメント:後悔しないために、初期費用の一覧は各項目を自分でキチンと確認してください。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

転勤の場合、新しい職場の環境であったり、新しい生活が始まるため、その生活に慣れるまでや慣れるかどうかが不安になる。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

見学した賃貸マンションが良かったというだけで、この不動産屋がよくて選んだというわけではない。不動産屋で賃貸を決めているわけではない。

9-2.不動産会社に期待するは?

入居後のアフターサービスとして、何回か一緒に生活必需品や食料品を買い物する手伝いをしてくれると助かる。引っ越したばかりの時は場所が分からず、困るため。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

10-1. 不動産屋さんのイメージはその会社の特色によって異なります。

自分の住んでいる場所や自分の住みたい条件などを全て曝け出さなければならない場所ということもあって、やはり緊張してしまいがちです。フレンドリーな会社もあれば、丁寧さを売りにしている会社もあり、と様々です。どちらにせよ、最終的には自分の年収や勤務先など全てを申込書に記載する必要がありますので、「個人情報をこの人にだったら安心して任せられる」と感じることができる人にお願いをしましょう。この営業マンと決まったのであれば、遠慮をせずにどんどん質問責めにしてしまいましょう。

お客様は素人、不動産屋は物件のエキスパートです。お客様が知らないことが恥だとは誰も思いません。逆に質問をしていただくことによって、知らない事を覚えることができるというメリットにも繋がります。

10-2. あなたのお仕事は何系でしょうか?私は不動産以外の事を詳細まで熟知している分野はないと思います。

気になったことはメモに残すなど、どんどん質問責めにして営業マンを動かしましょう。賃料はお客様が払うものです。それなりに聞く権利もあります。今回の失敗を糧に、次回は是非気になったことは質問するという癖付けを行い、後悔のないお部屋探しをしましょう。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

前半の方で書いたことを踏まえ、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。以下、これから部屋探しを行うあなたの参考になりそうだったので引用します。

日ごろの仕事や生活では、圧倒的に失敗やミスはしない方がいいというのは言うまでもありません。新しい事に挑戦する場合でも失敗をしなければいけないのではなく、本人が失敗していてはいけない(中略)

つまり、私たち人間は言葉を持つ生き物で、『他人の失敗を共有することが出来るから』その為、先人の失敗をキチンと学び、それを乗り越えてこそ、一人前のビジネスパーソンになれます。

小さな失敗をキチンと防ぎ、起こってしまったら適切に対処することが大きな失敗を起こさないためのたった一つの道です。

あなたはどちらですか?他人の失敗を生かすより、まずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?

急速なデジタル化の中で私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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