はじめて自分で契約までした遠方引っ越し、実際に部屋を見れず不安でした

東京芸術大学を卒業し、東京大学大学院を卒業後、建築家として、自由に色々な作品を作ってきた宮脇檀さんが40年近く前に書いたエッセイ集、日曜日の住居学(住まいのことを考えてみよう)で今でも刺激を受けるところがあり、まとめました。

特に、コロナ禍の今だからこそ、もっと考えたい密集して都市に住むについても書かれていました。都市を選ぶことで集合住宅に住む結果、日当たりがどうしても悪くなる、部屋そのものも狭くなる。部屋が狭くなり、ほしい物も置けなくなる。

それでも、通勤を含め、都心へのアクセスは良好で、周りにはスーパーやコンビニ、そしておしゃれなレストランや病院、公園がある。ちょっとした息抜きにはちょうどいいものが全て揃ってる。イベントは毎日どこかしらで行われており、お店の出退店が日々行われ、人生の幅を広げてくれる。

インターネットがこれだけ普及し、自宅でも世界中、宇宙の今さえも除くことが出来る。でも、やっぱり、都市で味わう体験とはどこか違う。都市に来て、自分をさらに磨き、成長することを一度してみることがとても大切だと思います。

・・・前置きが今日も長くなってしまいました。すみません、引越しの失敗例スタートです。

第2213回目の今回は、商社に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2017年2月の転勤を機に近畿地方から関東地方へ、1Kでの一人暮らしに向け、3回目の引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

近畿地方から関東地方へ、転勤を理由に引っ越しされた方で、実際に物件を見ることなく決めないといけないため、どんな部屋なのか強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

当時勤めていた会社の転勤により、大阪から東京に異動になったため引越しをすることになりました。実家が神奈川でしたが、会社により近い場所で部屋を借りようと思いました。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

引っ越した先が新宿駅に非常に近かったので、昼間はランチ、カフェ巡りなどして、夜は飲みに行くというような生活を送ろうと考えてました。

2.引っ越しまでの期間とその理由

二ヶ月程度掛かりました。当時の仕事が非常に忙しく、なかなか不動産屋と話す機会を作れませんでした。

また、物件探しアプリで物件を見てはいましたが、お気に入り登録をするだけで実際に問い合わせず、気が付いたら先約が入ってしまっていた、という事が多かったためです。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

大阪から東京への引越しのため距離があり、内見に行けない中で決定しなければならないという不安がありました。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

やはり内見に行きづらいということが最大のネックと思われます。

実際の部屋の雰囲気、明るさ、温度、音などは人によって感覚が異なるため、「自分で感じる」ということが大事になります。周辺のお店も地図に載っていないものもありますし、昼と夜で安全性が異なることもあり得ます。

>>オンライン化が進む内見ですが、忙しかったり、遠方からの引っ越しで、内見せずにお部屋を決めたい方の為に、失敗談や口コミを基に内見の意義、メリット・デメリットをまとめています。また、内見のスマートなメールでのキャンセル方法はこちらにまとめました。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

引越しシーズンのため、部屋探しをしたのが2月以降と遅かったこともあり、部屋が学生や新社会人の新生活の伴う引越しで部屋が中々見つけられなかったことです。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

部屋選びはシーズンを避け、早め早めに行う事が大事だと思いました。「どこか空いているだろう」は意外と空いてないし、良いと思った部屋ももたもたしていると、春の時期は取られてしまうということが多々ありまして、決定時期がダラダラと伸びてしまいました。

4-3.失敗再発への対応は?

会社からの異動通知がいつかにもよりますが、通知が来て引越しが必要と分かったのであれば、すぐにでも部屋探しを開始すべきと思います。

そして、良いと思ったら不動産屋にその意向を伝えて仮で押さえておくようにして下さい。ここまでなら料金は発生しません。

親切な不動産屋であれば、お願いすれば自分の気になる点を伝え、その写真を撮ってきてくれることもあります(台所まわりのアップの写真がもっと欲しい、など。)

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

特にありません。

5.引っ越し後のトラブル

外からの騒音が予想以上にうるさかったです。幹線道路沿いでしたが、不動産屋から聞いていた以上にうるさく、振動も伝わってきました。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

一人で部屋探しのポイントやノウハウを調べ、遠く離れた不動産会社と電話などでやり取りし、契約までできた事です。

一度こういう経験をしておけば次回以降はよりスムーズになり、事前対策が取れるようになりますし、実際にそれ以降の地方への引越しはスムーズに行えるようになりました。

6-2.そう思った理由は?

これまでは寮生活だったり、自分で決めることはありませんでした。今回、はじめて自分で決め、契約などを行ったため。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

ありません。

7.部屋探しのアドバイス

引越しとは自分が長期に渡って休める場所を決めるという事ですので、時間をかけれるなら十分にかけて、内見できるならしっかりと2度、3度、時間をずらして内見し、考えられる懸念は全て潰したうえで入居すべきと思います。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

転勤、転職、就職、どんな場合でも「時期が決まっている」というのが一番の不安になってきます。そのため、やはり早期に検討を開始し、早期に決定するということが一番のキモでしょう。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

不動産屋を選んだというよりも私が気に入った物件を取り扱っている不動産屋が限られていたため、そこにお願いせざるを得なかったです。

9-2.不動産会社に期待する事は?

具体的なサービスで言うと、遠距離に住むお客にどれだけリアルに伝えられるかが大事になると思います。また、光や音などは数字で表すことができますし、基準を分かりやすく示せば消費者も困る事はないと思います。

なにより、遠距離で引越しを検討している人にとっては「この不動産屋は信用できるな」と思える事です。そのため電話対応をしっかりとするべきと思います。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

転勤を機に3回目のお引っ越しをされたとのことで不安も多かったかも思います。今回は、内見に行く時間が確保できず、騒音に悩まされていることを後悔されてているようですね。今回のポイントは二つあります。

10-1.内見出来ない場合はオンライン内見を活用も

現在、コロナ禍をきっかけにして、不動産業界でもリモート化を取り入れようという動きになっております。当社でも、オンライン内見というものを行っており、今回のように遠方でなかなか内見が出来ない方や内見の時間が確保できない方を中心にご活用いただいております。

実際の音まではオンラインでは分からないこともありますが、室内の広さや全体の雰囲気は写真を見るよりもずっと分かりやすいので大変おすすめです。

10-2.引っ越しシーズンは良い物件の争奪戦

不動産業界では新入学生や転勤、就職といったイベントが重なる時期の2~3月は繁忙期と呼ばれるシーズンになります。この繁忙期を避けるために1月から物件を決める方もいらっしゃいますので、1~5月のGWまでは物件の入退去が多く、情報が追い付かない場合がある。ということを押さえておきましょう。

新着物件が出てお気に入りにいれていたとしても、埋まるのは一瞬で埋まってしまいます。実務上、案内前は空いていたのに、いざ案内が終わって申し込みをしようと思うと、埋まっていたということもしばしば(決して、おとり物件とかでなくてもいい物件は本当に無くなってしまいます・・・。)

もし、早めに異動があることが分かっていれば、早めに計画を立てて、お問合せをされることをお勧めします。 以上の点を踏まえて、次回のお部屋探しでは良い物件に巡り合われることを願っています。

これまで沢山の部屋探しの失敗例を分析していく中でいつも思うのが、いつの時代も情報弱者は引っ越しだけでなく、仕事でも、私生活でも、損をする可能性が非常に高いと言うことです。その為、時間がない人は別ですが、せっかく何十万円もの大金をかけて、引っ越すなら、将来後悔しないために、正しい情報を身に付け、部屋探しをするようにして下さい。

私たちはこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

念のため、これまでの相談事例を基に、遠方への引っ越しや部屋探しの経験が少ない方向けに、トラブルを未然に防ぐ三つの注意点をこちらにまとめておきました。

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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