初めての転勤で北海道での一人暮らし、ガスや暖房設備、移動手段が不安でした

東京芸術大学を卒業し、東京大学大学院を卒業後、建築家として、自由に色々な作品を作ってきた宮脇檀さんが40年近く前に書いたエッセイ集、日曜日の住居学(住まいのことを考えてみよう)で今でも刺激を受けるところがあり、まとめました。

特に、コロナ禍の今だからこそ、もっと考えたい密集して都市に住むについても書かれていました。都市を選ぶことで集合住宅に住む結果、日当たりがどうしても悪くなる、部屋そのものも狭くなる。部屋が狭くなり、ほしい物も置けなくなる。

それでも、通勤を含め、都心へのアクセスは良好で、周りにはスーパーやコンビニ、そしておしゃれなレストランや病院、公園がある。ちょっとした息抜きにはちょうどいいものが全て揃ってる。イベントは毎日どこかしらで行われており、お店の出退店が日々行われ、人生の幅を広げてくれる。

インターネットがこれだけ普及し、自宅でも世界中、宇宙の今さえも除くことが出来る。でも、やっぱり、都市で味わう体験とはどこか違う。都市に来て、自分をさらに磨き、成長することを一度してみることがとても大切だと思います。

・・・前置きが今日も長くなってしまいました。すみません、引越しの失敗例スタートです。

第3911回目の今回は、アパレル業界に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2018年8月の転勤を機に関東地方から北海道へ、1DKでの一人暮らしに向け、4回目の引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

関東地方から北海道へ、転勤を理由に引っ越しされた方で寒冷地ならではの条件に合う物件があるのか、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

引越しの理由は人生初の転勤を命じられたからです。当時僕は渋谷からアクセスの良い目黒区エリアに住んでおり、いわゆるおしゃれなところに住むことがステータスだと感じていた人間でした。その僕が北海道へと転勤になりました。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

せっかく北海道へ住むのだから、家賃が安くて広い部屋でのんびりと暮らすことをイメージしていました。実際、東京より家賃相場はかなり低かったです。

2.引っ越しまでの期間とその理由

一ヶ月程度掛かりました。東京から北海道という遠方への引っ越しという物理的な距離があったためです。またメールで物件の候補を決めてもらってから、家探しに向かいました。何も決めずに家探しに行くと不慣れな地で時間がかかってしまいます。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

勤務先が北海道の中でも特に寒い地方だったので暖房設備がちゃんとしているか心配でした。また、車の購入予定はなかったので職場へ徒歩で行けるところに良い物件があるのか不安もありました。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

都市ガス用の二口コンロを持って行ったのですが、その物件はプロパンガス・・・。新しいコンロを買うはめになりました。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

東京生活では3回ほど引越しを経験していたので今回もなんとかなるだろうと思っていましたが、ガス設備の確認を怠っていたことで失敗がありました。今はどこも都市ガスだろうという先入観がありました。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

ライフライン設備の確認はマストで行うことです。特に都心部から地方への引越しとなると都会の当たり前が通じないことが多々あります。

特に寒冷地への引越しでガス設備の質問はたくさんした方が良いです。

4-3.失敗再発への対応は?

東京と違い、暖房設備を確認するため、担当者が理解している人か、きちんと見て下さい。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

特にありません。

5.引っ越し後のトラブル

洗面台の下の水道管からの水漏れです。すぐ管理会社に連絡したらすぐに無料で修理してくれました。二階以上の部屋でしたら、下の階の住人への水漏れの確認も必須です。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

私の引っ越し先は知り合いが誰もいない土地でした。そこで、SNSやマッチングアプリを駆使して、友達や恋人、コミュニティを作る術を学びました。

6-2.そう思った理由は?

普段からどのように生活を豊かにしていくかを考えて行動していました。今回もそれを生かして、色々な人と会うことが出来ました。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

うまくいった所は職場へすぐ行ける物件にしたことです。とても寒い土地だったので、すぐ職場に行けて帰って来れることがストレスの軽減になったと思います。

7.部屋探しのアドバイス

私自身遠方への初転勤での引っ越しだったため不安だらけでした。まず知り合いが誰もいない土地だったため、どのように仕事以外の生活も豊かにしていくかを考えていました。

そこで、物件は周りに飲食店や飲み屋があり、少し栄えているところがおすすめです。仕事場やその土地で出会った人とのコミュニケーションの場として、家の周りを使えることがフットワークの軽さにつながると思います。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

不満があるとすれば、移動手段の主体が変わることで行動範囲の制限がかかることです。僕の場合、電車社会から車社会でした。車を買えば良いという人もいるかもしれませんが、転勤族なのでいつまた車のいらない地方へ行くかも分からないからです。

新たな土地でうまくやっていけるかを心配しすぎて、引っ越し後もネガティブな感情を持ちながら生活する人が多いと思います。その不安や不満の原因の多くは不慣れな土地で一から人間関係や生活の基盤を作り直さなければいけないことから来ていると思います。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

不動産会社を選んだ理由は、仲介業者に物件の希望を出してから、一番最初に挨拶のメールを送ってきてくださったことです。早く物件を検討したいという思いがあったため、これから付き合っていく上でも迅速に返事をくれると考えたからです。

9-2.不動産会社に期待する事は?

バスはどこの地方もあると思うので市街地へ行くためのバス乗り継ぎガイドを作ってくれていれば、もっと早くから便利に移動できていたと思います。要は街案内を作ってもらえると助かります。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

転勤を機に4回目のお引っ越しをされたとのこと、経験者であっても遠方への引っ越しは不安も多かったかも思います。今回は、4回目のお引越しということもあって、引っ越し慣れから北海道という土地柄を気にしていなかったことを後悔されていたようです。ポイントは二つあると思います。

10-1.都市ガスとプロパンガス

Yahoo!不動産 教えて!住まいの先生 によると、北海道での都市ガスの普及率は全国平均79.8%に比べて、55.5%と低い水準になっています。これは寒い地域だからということもあり、石油や電気、地域熱源システムなどの利用もあるからだと思います。また、都市ガスとプロパンガスでそれぞれメリットとデメリットが存在します。都市ガスは安いけど、災害に弱い。プロパンガスは都市ガスと比較して若干高めだけど、建物個別の為、災害時に強い。

私はそれぞれのタイプの物件に住んだことがあります。大きく違うなと感じることはありませんでしたが、料理をされる方はプロパンガスの方が火力が強いと感じられるようです。ガス台はそれぞれ仕様が異なるため、事前に内見時に確認をするようにして下さい。ちなみに、ガス警報器が上についている場合は都市ガス、下についている場合はプロパンガスという具合で確認することも可能です。空気より重いか軽いかの違いですので、是非参考にされてみてください。

10-2.駅からのアクセスと所要時間

北海道の主要な駅の近くになると、どうしても家賃が高くなってしまいがちです。そこでHome’sの通勤時間検索を利用することで、勤務先へのアクセスの時間を調べたり、乗り換え回数や所要時間まで検索ができ、実際にどれぐらいの時間がかかるのかを予め知ることが出来ます。

通勤時間を趣味や勉強等に使わないと、時間がもったいなくストレスも溜まってしまいます。参考になれば幸いです。これらの点を踏まえ、次回のお部屋探しでは良い物件に巡り合われることを願っています。

沢山の部屋探しの失敗例を分析していく中でいつも思うのが、いつの時代も情報弱者は引っ越しだけでなく、仕事でも、私生活でも、損をする可能性が非常に高いと言うことです。その為、時間がない人は別ですが、せっかく何十万円もの大金をかけて、引っ越すなら、将来後悔しないために、正しい情報を身に付け、部屋探しをするようにして下さい。

私たちはこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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