引っ越し先に親戚や知人がおらず、どこに住むか最後まで迷いました。

土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?

今回は、失敗学を研究し、仕事の効率化やミスの撲滅を提案しているスタンフォード大学工学博士の飯野謙次さんが書いた『仕事が速いのにミスしない人は何をしているのか?』から部屋探しの参考になる部分を抜き取りました。

部屋探しに必要なことはビジネス書が全部教えてくれる?

この書籍は『仕事が速くてミスしない人』がしているちょっとしたコツをまとめています。その中で、個人的に大切だなと思ったのは、こういう人たちが何より「失敗やミスをしない事」を重視していることした。失敗は成功のもとと言いますが…、ちょっと長くなったので考察の方にまとめておきました。

第3917回目の今回は、製造業に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2006年6月に専門学校への入学を機に、四国地方から関東地方への1Kでの一人暮らしに向け、2回目の引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

四国地方から関東地方へ、入学・進学・在学中を理由に引っ越しされた方で、土地勘や知り合いが全くいない土地への引っ越しでやっていけるか、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

当時の仕事に悩みや人間関係の行き詰まりを感じていました。それがちょうど30歳手前の頃でした。思い切って、学びなおしを考え、東京にある専門学校に再入学することにしまいした。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

社会人を経験してからの学校生活でしたので、クラスには年の離れた級友も多く、どうなることやらと思われましたが楽しく過ごすことができました。

2.引っ越しまでの期間とその理由

結局、引っ越し終わるまでに三ヶ月程度掛かりました。前の質問の回答にも書いてありますが、社会人から学生への転向だったので職場から引き止められたり、自分自身も悩みがあったため。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

その当時、引っ越し先に親戚や縁故・知人が居たわけでもなかったので、どの地区に住むかは最後まで迷いました。今のようにネット環境も整っていませんでした。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

住みたい町を決めるのが難しかったです。都会にはいろんな私鉄・JRの路線があるので、その中から交通の便がよさそうな駅をピックアップして探しました。学校までの行き方も少し考えましたがそれより、交通の便を意識しました。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

あまり繁華街に近いところではなく、静かな環境の場所がいいと思って選んだところ、最寄りの駅からだいぶ離れたところになってしまいました。また、家賃の相場が分からなくて困りました。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

やはりその場所、住みたい地域の不動産屋を一軒だけでなく時間に余裕があれば、複数回って比較検討することをお勧めします。今はネットで下調べもできるので、いくつか見た方がいいと思います。

4-3.失敗再発への対応は?

部屋探しはネットで下調べをして、いくつかの不動産屋に相談する方がうまくいくと思います。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

地方からの引っ越しだと、時間を作って現地を見ることは難しいと思います。

5.引っ越し後のトラブル

単身者向けのアパートでした。入居時には防音はしっかりしている印象を受けたのですが、意外と壁が薄かったようです。

わたくしも若かったので、何気なくアダルトビデオを見ていたら音が大きかったようです。後日近所の人に白い目で見られてしまいました…。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

今回2度目の引っ越しで一人暮らしはそれ以前にもしたことがあったのですが、やはり自分自身でスケジュールを管理したり、体調に気を付けたりといった自己管理がしっかりとできるようになりました。また、遠方の家族を気遣うことも多くなりました。

6-2.そう思った理由は?

自分で何から何まで決めていかないといけないため、一人暮らしは人生にとって、非常に為になると思います。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

分からないことがたくさんあると思いますが、頑張ってください。

7.部屋探しのアドバイス

何のために引っ越しするのか、学生生活を送るにしても、転勤で職場が変わるにしても、引っ越した先でどんな暮らしをしたいかという明確なビジョンを持っていた方がいいと思います。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

引っ越し先を探すための費用が近場に引っ越すよりも嵩むと思います。そう何度も通って探すことはできないので、どうしても即決を求められます。

引っ越し先の地域になじめるかどうかという不安は常にありました。方言とかバカにされないかとか、友人はできるだろうかとか。しかし、失敗はつきものですから、迷っても前に進む方が後悔は少なくなると思います。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

全国展開している大手不動産屋ではなく、地域密着型の店舗だったことにもかかわらず、清潔感のある店内だったこと。

そして、応対してくれたスタッフの仕事ぶりがキビキビしてて良かったからです。

9-2.不動産会社に期待するは?

今ならオンラインでもっとやり取りができるので、現地を訪ねる前にいろいろな情報を提供することができると思います。例えば、町の雰囲気、治安、駅の時刻表とか…。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

2回目のお引っ越しで、失敗と経験から学び次につなげる最適な道を自分で気づかれているようなで大変素晴らしいと思いました。失敗体験を次に生かし、損や失敗を無くすというのが我々のコンセプトなため。

10-1.プロでさえ知らない土地では素人同然

今回は家賃相場が分からないことを不安に感じられていたようですが、解決方法としては仰るように『事前にインターネットで土地の情報収集』『複数の不動産会社を回る』ことが非常に大切です。もちろん、各ポータルサイトでもエリアや駅の家賃相場は発表していますが募集事例を基に作っているケースが多く、実際の成約事例とは若干異なる気がします。ちょっと高め、又は高い条件で出ていると思います。

私は2003年から不動産の営業を開始し、自身の経験だけでなく、多くの方の失敗談や口コミを調べ、分析してきました。その中で、日々お客様の目線に立ってお部屋選びのサポートをさせていただいておりますが、それでも知らない土地でお部屋探しをするとなると、一気に素人同然になります。実際にその地に行って、しばらく歩き、雰囲気をつかんでみないと本当に分かりません。これだけ多くの人が住んで居る東京ですら、都心へのアクセスはいいのに、駅周辺に何もない時もあります・・・。それほどに、『知らない土地』への引っ越しはハンデが大きすぎるため、将来損をしない、ダマされないため、事前に情報収集を行うことが大切だと思います。色々とこちらからもエリアのご説明や特色などもお伝えすることも可能ですので、お気軽にご相談ください。

10-2.一人暮らしをするメリットとは?

実家暮らしを離れ、一人暮らしをはじめた方が言っていることですが、一人暮らしによって、自立できてより大人な自分を感じることできることも一人暮らしの楽しみでもあります。もちろん、掃除や洗濯、自炊等本当に面倒な事が多いですが、それらを自分で計画的にやることで大人な自分を感じ、仕事の段取りやプライベートにも生かせると思います。次のお部屋探しではいい物件に巡り合われることを願っています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

前半の方で書いたことを踏まえ、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。以下、これから部屋探しを行うあなたの参考になりそうだったので引用します。

日ごろの仕事や生活では、圧倒的に失敗やミスはしない方がいいというのは言うまでもありません。新しい事に挑戦する場合でも失敗をしなければいけないのではなく、本人が失敗していてはいけない(中略)

つまり、私たち人間は言葉を持つ生き物で、『他人の失敗を共有することが出来るから』その為、先人の失敗をキチンと学び、それを乗り越えてこそ、一人前のビジネスパーソンになれます。

小さな失敗をキチンと防ぎ、起こってしまったら適切に対処することが大きな失敗を起こさないためのたった一つの道です。

あなたはどちらですか?他人の失敗を生かすより、まずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?

急速なデジタル化の中で私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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