30歳を前に実家を出た男性が、ルーズな不動産屋と闘った話

土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?

今回は、失敗学を研究し、仕事の効率化やミスの撲滅を提案しているスタンフォード大学工学博士の飯野謙次さんが書いた『仕事が速いのにミスしない人は何をしているのか?』から部屋探しの参考になる部分を抜き取りました。

部屋探しに必要なことはビジネス書が全部教えてくれる?

この書籍は『仕事が速くてミスしない人』がしているちょっとしたコツをまとめています。その中で、個人的に大切だなと思ったのは、こういう人たちが何より「失敗やミスをしない事」を重視していることでした。失敗は成功のもとと言いますが…、ちょっと長くなったので考察の方にまとめておきました。

第3988回目の今回は、建設会社に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2020年7月に一人暮らしで自立を機に、関東地方から関東地方への1DKでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

関東地方から関東地方へ、一人暮らしや自立を理由に引っ越しされた方で、はじめての部屋探しでお部屋の内覧が出来ないまま契約を行い、実際に予想通りの部屋なのか強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

今年で年齢が29歳になり、実家から出て自立をしなくてはならないと思ったのと、会社の近くに住んで通勤時間を短縮させたいと思ったからです。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

家具や家電を揃えて、快適な生活を送りたかったです。また、自分の趣味(硬式テニス)や筋トレもたくさんしたいと思っています。

2.引っ越しまでの期間とその理由

一ヶ月半程度掛かりました。不動産屋の段取りがとても悪く、入居日がどんどん後ろにズレてしまったからです。不動産屋さんと、入居日に関して絶対にズレないように細かい電話フォローが必要だと思いました。鍵の受け渡しも含め、色々と面倒でした。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

私の場合、まだ住んでいる物件であったため、内見ができませんでした。実際に見ていない分、資料との差があるんではないかと最後まで不安でした。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

部屋探しの際、不動産屋の段取りがとても悪く、いつになったら入居できるのかギリギリまで分かりませんでした。実家から転居したため、今回は結果オーライでしたが・・・引っ越し業者の調整でバタバタしました。

>>弊社では一都三県内での単身・一人暮らしのお引っ越しであれば、提携しているファミリー引越センターを通常価格から30%オフの値段でご紹介できます。このサービスを使って、賢くお引っ越してください。きっと最適なプランを紹介してくれます。もちろん、養生をしっかりして、お部屋に傷付けませんし、追加の費用請求もありません。万が一、キズを付けてしまった場合にも相応の対応・保証が付保されています。

ただ、群雄割拠で競争が激しい引っ越し業界では他社に負けないため、30%もの広告費がお見積りに載っていると思うのと、怖いですね。多くの人が使っている相見積もりの引っ越しサイトとか、実際は相見積もりサイト運営者や間に入っている代理店にいくら払っているのか、気になります・・・。

自力で引っ越しを行い、物を壊したり、部屋や建物に傷をつけて、修理代を取られるくらいなら、引っ越し業者さんにお願いした方が早いし、安心だと個人的には思います。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

外廊下タイプのアパートに住んでいます。ホテルライク内廊下ではないので、この時期、蝉の死骸がドアの前に落ちていました。後からホテルライクタイプに住めばよかったと思いました。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

まず、事前に必ず近辺施設と建物内部、部屋を自分で確認した方がいいと思います。次に、不動産屋とは必ずいつ入居できるのか、手続きに何の書類が必要か等、先に聞いてスケジュールを固めた方がいいと思います。電話だと忘れる可能性が高いので整理できるメールが良いと思います。

4-3.失敗再発への対応は?

特にありません。一度、経験すれば、分かると思います。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

ありません。

5.引っ越し後のトラブル

ベランダに蝉の死骸が落ちていました。虫除けグッズは家の中だけでなく、外にも準備しておいた方がいいと思いました。

>>無理をしない範囲で内見時に隣人のベランダ状況もしっかり確認しておくと、どんな人が住んで居るのかイメージでき、部屋選びの参考になると思います。以前、契約後にお部屋に行って見たら、ゴミの山と言う方がいました。虫、ニオイ以外に何かトラブルが発生しそうな予感です。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

掃除や洗濯、料理等、全て自分で家事をやらなくてはなりません。全て自分1人で行わなくてはならないため、人間的に自立できたと思います。

6-2.そう思った理由は?

実家暮らしでは、すべて母親がやってくれていたので。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

内覧時に即決するんで仲介手数料を減額してくださいと交渉し、1万円安くなりました。

7.部屋探しのアドバイス

自立するために一人暮らしをすることはとても良いことだと思います。ただ、実際に一人暮らしをしてみると家賃や光熱費、食費でかなり出費がかかります。家電や家具を買うと、かなり金銭的に厳しいので50万から100万近く、貯金をしてから引っ越すすべきだと思いました。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

実家に忘れ物をしてしまった場合、取りに行くのが非常に面倒です。1つ1つ漏れがないように段ボールに詰めていった方がいいと思います。

物件を見に行くのは休日だと思います。実際に平日に引っ越し先から会社まで通勤をすることはないと思うので満員電車だったり、朝の混雑具合について、把握することができなかったことです。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

スマホで調べている時にフリーレント契約付の物件でかつ、敷金も礼金もなく、初期費用がオールインで20万だったため、選びました。

9-2.不動産会社に期待するは?

今回思った、理想的な不動産屋はまず、入居希望日の確認(1番遅くて、いつ入居できるかを顧客に伝えます)次に、契約する前にマンションの近所を実際に歩いてきた方が良いと顧客に伝えます。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

10-1. 今回は、敷金礼金なし、フリーレント付きの物件でご契約をされたとのことでした。

やはり、お引越しをするだけでも色々な費用が掛かります。初期費用(鍵交換代、火災保険、前家賃、仲介手数料、保証会社加入料。敷金・礼金等…)に加えて、お引越し業者を手配するとトラック代、初めてのお引越しであれば家具や家電などなど。出ていく費用が多くあります。ここでお伝えしたいのがランニングコスト(毎月発生する費用)とイニシャルコスト(初期にかかる費用)です。イニシャルコストをどれだけ安く済ませてもランニングコストが多くかかるケースや、もちろん逆も然りです。

10-2. トータルで見てどちらがお得かを感がえて入居を決めましょう。

ランニングコストで言うと、家賃は安くても隙間風が入ることによって冷暖房費が余計にかかる。これによってトータル的に同じ支出になるのであれば、もう少しお家賃を上げることも検討できるようになります。通常住むのに何がかかるのかをしっかりと計算して家賃の計算を行いましょう。今回の失敗を糧に、次回のお部屋探しでは是非成功してほしいですね。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

前半の方で書いたことを踏まえ、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。以下、これから部屋探しを行うあなたの参考になりそうだったので引用します。

日ごろの仕事や生活では、圧倒的に失敗やミスはしない方がいいというのは言うまでもありません。新しい事に挑戦する場合でも失敗をしなければいけないのではなく、本人が失敗していてはいけない(中略)

つまり、私たち人間は言葉を持つ生き物で、『他人の失敗を共有することが出来るから』その為、先人の失敗をキチンと学び、それを乗り越えてこそ、一人前のビジネスパーソンになれます。

小さな失敗をキチンと防ぎ、起こってしまったら適切に対処することが大きな失敗を起こさないためのたった一つの道です。

あなたはどちらですか?他人の失敗を生かすより、まずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?

急速なデジタル化の中で私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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