東京へ初めての単身赴任、一人暮らしの大変さと家族の大切さを実感しました

東京芸術大学を卒業し、東京大学大学院を卒業後、建築家として、自由に色々な作品を作ってきた宮脇檀さんが40年近く前に書いたエッセイ集、日曜日の住居学(住まいのことを考えてみよう)で今でも刺激を受けるところがあり、まとめました。

特に、コロナ禍の今だからこそ、もっと考えたい密集して都市に住むについても書かれていました。都市を選ぶことで集合住宅に住む結果、日当たりがどうしても悪くなる、部屋そのものも狭くなる。部屋が狭くなり、ほしい物も置けなくなる。

それでも、通勤を含め、都心へのアクセスは良好で、周りにはスーパーやコンビニ、そしておしゃれなレストランや病院、公園がある。ちょっとした息抜きにはちょうどいいものが全て揃ってる。イベントは毎日どこかしらで行われており、お店の出退店が日々行われ、人生の幅を広げてくれる。

インターネットがこれだけ普及し、自宅でも世界中、宇宙の今さえも除くことが出来る。でも、やっぱり、都市で味わう体験とはどこか違う。都市に来て、自分をさらに磨き、成長することを一度してみることがとても大切だと思います。

・・・前置きが今日も長くなってしまいました。すみません、引越しの失敗例スタートです。

第4077回目の今回は、情報通信業に勤めている30代の男性会社員の方にお話を聞きました。2012年8月の転勤を機に、関東地方内で2Kでの一人暮らしに向け、2回目の引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

関東地方内で転勤を理由に引っ越しされた方で、家賃相場がよく分からないことと、単身赴任を続けていけるのかに強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

東京に転勤になりましたが、それまで勤務していたところに家を購入してしまったことや子供が学校に行っていたことから、単身赴任と言うことになり、自分で住むための部屋を探したのが理由です。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

基本的にはすぐに元に戻してもらいたかったのですが、転勤期間は最低でも2年と決まっていたため、平日はこの場所で過ごし、週末だけ自分の家に帰ると言う生活を継続しようと考えていました。

2.引っ越しまでの期間とその理由

一カ月程度掛かりました。はじめは会社側で全てを手配すると言っていたのですが、途中から自分で探せと言うことになったためです。そのため、転勤の決定から実際に物件を探し始めるまで1週間も無駄にしてしまったことによります。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

家賃の相場がわからずどのように選べば良いかと言う不安がありました。また、精神的にこの状態を続けることができるのかと言う不安を持っていたのも事実です。

ちなみに、遠方引っ越しならではの不満としては、自分で引越し費用を出したのではないので金銭的な不満はありませんが、とにかく時間がかかることと、業者によっては様々な作業を面倒くさがることが多かったことです。

単身赴任だったためそれほど荷物は多くなかったのですが、それでも厳しいスケジュールであったようで、態度が悪かったのが1番気になりました。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

東京に住んだことがなかった事と、単身赴任も初めてだったので。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

先に東京に転勤した同僚に相談したところ、ほとんどの人が東京での生活は家族を連れてきた方が良いと言われ困惑したことを覚えています。

また、単身赴任にすると毎日押し掛けたり、帰れなくなった場合には泊まりに行くと脅されていて、その不安もありました。実際に、部屋が2つあることがばれてしまったので同僚が泊まりに来たこともあります。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

単身赴任の場合には友人を泊めることができないよう、一部屋にするのが良いと思いました。また、家族が来たときに泊まれるようにと思ったのですが、実際には交通費がかかってしまうため、単身赴任中は1度も部屋に来たことがなかったのも事実です。

4-3.失敗再発への対応は?

基本的に単身赴任を断ることができるのであれば、断ってしまった方がよかったと思います。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

前にも書きましたが、部屋の間取りは自分が生活できる最低限のものとした方が良いと思いました。単身赴任で東京に来ていると言うので、夜遅くまで思いっきり働かされたので。

5.引っ越し後のトラブル

入居した部屋はアパートだったのですが、隣の部屋の人間が非常に神経質で物音を立てるたびに文句を言ってくるので辟易しました。最終的には、喧嘩にまでなったこともあります。

>>学生や単身赴任で住環境を重視していない方は家賃や立地の関係で木造のアパートを選ぶ傾向がありました。その場合、構造による音の伝わり方から隣人とトラブルになることがよくあります。その為、もし可能であれば、木造=軽量鉄骨<鉄骨造や重量鉄骨<鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションやアパートを選んだ方が快適に暮らせると思います。

特に、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の場合には建物自体が高層の物より、住宅街にあり、周りに高い建物がない、3階~5階建てぐらいマンションが実はお勧めです。ほとんど変わりませんが、ラーメン構造と壁面構造で壁面構造の方が音が伝わりにくいため。他にも、建蔽率の関係で隣の建物と空間が空いているケースが多ので、風通しや日当たりが良いものが多く、テレワークを含め、快適に暮らせることが多いと思います。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

1人で全てをやるとなると非常に大変だということがわかりました。また、仕事は住む環境によってもその分量が大きく変わるのだということがよく分かりました。

6-2.そう思った理由は?

今まで単身赴任をしたことがなかったので、身の回りの事は基本的に妻に任せていたため。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

単身赴任は家族とのコミュニケーションが本当に大切だと思います。

7.部屋探しのアドバイス

先ず、この部屋にした決め手は、周辺の環境が静かで、また、駅が近く移動するにも、日常の買い物をするにも非常に便利であったためです。週末自宅に帰るのでできるだけ移動しやすい場所を希望していました。

これから引っ越す人へのアドバイスとしては、その人の環境にもよりますが、一人暮らしはしておいた方が良いと思います。身の回りのことを自分自身でできるようになっていくことが重要ですし、家族と住んでいるとわからなかった周囲の人間関係も理解できるようになります。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

私の場合には単身赴任だったのでそれほど大きなトラブルはありませんでしたが、情報が出てくるのが遅かったことと、担当者の態度が悪かったのが非常に気になりました。会社を自分自身で選ぶことができなかったので、これも後悔しているポイントです。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

不動産屋は会社の紹介で決めました。仕事がらみの引っ越しであったため、会社の紹介の不動産会社であればその費用が会社負担となるためです。

本来は自分の希望の不動産屋もあったのですが、この場合には会社の費用を出してくれないため辞めました。

9-2.不動産会社に期待する事は?

引っ越しの距離や状況にかかわらず、適切に対応をしてほしいと思います。また、実際に作業をする作業員にもこれを徹底してもらうことが非常に大切だと感じました。物件を積極的に紹介したり、また様々な確認事項もできるだけ早く行ってほしいです。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

転勤を機に2回目のお引越しをされたとのことで不安も多かったかも思います。今回は、会社が紹介した不動産会社で部屋を探したものの、態度が悪く気持ちよくお引越しができなかったようです。ポイントは二つあると思います。

10-1.広さと居住人数

お部屋の広さに関して、一人暮らしであれば1R、1Kでも十分事足りると思います。ただ、会社が負担してくれたので、金銭的な負担はなかったとのことでしたが、自分の譲れないポイントを定めることでこの不安は解消することが出来ます。

結局、余分に部屋があったため、会社の同僚が上がりこんで来てしまった。これは1Rや1Kであっても同じのような気もしますが、部屋は広い分値段が高くなります。設備も同様に新しくなれば家賃が高くなることが一般的です。広さが必要なければ同家賃で狭くて設備が良いお部屋の方が良いですよね。次回は部屋の広さにこだわって、探してみて下さい。

10-2.営業マンを急かしてみることも大切

今回の転勤では会社から部屋探しを自分でするようにと言われ、バタバタになって大変だったかと思います。知らない土地へのお引越しということなので、営業マンに全てを任せたいとのことでしたが、自ら情報収集をしたり、「次は何日に何をする?」ということを営業マンと確認をしたりすることで、営業マンのスケジュールをガッチリと把握することも大切だと思います。

特に、繁忙期と呼ばれるシーズンで担当者は忙しいことは事実ですが、お客様を不快に感じさせることは絶対NGだと思います。その為、自らが営業マンを先導し、ストレスフリーなお引越しを目指して下さい。これらの点を踏まえて、次回のお部屋探しでは良い物件に巡り合われることを願っています。

沢山の部屋探しの失敗例を分析していく中でいつも思うのが、いつの時代も情報弱者は引っ越しだけでなく、仕事でも、私生活でも、損をする可能性が非常に高いと言うことです。その為、時間がない人は別ですが、せっかく何十万円もの大金をかけて、引っ越すなら、将来後悔しないために、正しい情報を身に付け、部屋探しをするようにして下さい。

私たちはこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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