はじめての一人暮らし、土地勘のない場所で生活できるか心配でした

東京芸術大学を卒業し、東京大学大学院を卒業後、建築家として、自由に色々な作品を作ってきた宮脇檀さんが40年近く前に書いたエッセイ集、日曜日の住居学(住まいのことを考えてみよう)で今でも刺激を受けるところがあり、まとめました。

特に、コロナ禍の今だからこそ、もっと考えたい密集して都市に住むについても書かれていました。都市を選ぶことで集合住宅に住む結果、日当たりがどうしても悪くなる、部屋そのものも狭くなる。部屋が狭くなり、ほしい物も置けなくなる。

それでも、通勤を含め、都心へのアクセスは良好で、周りにはスーパーやコンビニ、そしておしゃれなレストランや病院、公園がある。ちょっとした息抜きにはちょうどいいものが全て揃ってる。イベントは毎日どこかしらで行われており、お店の出退店が日々行われ、人生の幅を広げてくれる。

インターネットがこれだけ普及し、自宅でも世界中、宇宙の今さえも除くことが出来る。でも、やっぱり、都市で味わう体験とはどこか違う。都市に来て、自分をさらに磨き、成長することを一度してみることがとても大切だと思います。

・・・前置きが今日も長くなってしまいました。すみません、引越しの失敗例スタートです。

第4275回目の今回は、製薬会社に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2019年7月の自立を機に、関東地方内での1Rでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

関東地方内での移動で一人暮らしを始め、人間的な自立を目的にお引っ越しされた方で、土地勘がないエリアに対する強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

親元を離れる事で親を安心させたい気持ちがあったから。まとまったお金があったので自立も兼ねて。病気になったとか、事故にあったとか他にネガティブな事が理由だったということはないです。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

在宅ワークをして、家の中で仕事を完結させる生活方式を取りたいと思っていました。自宅近くでスーパーや飲食店、繁華街へと出易い駅となんでも揃っているので遠出することなく、生活完結させたいと思っていました。

2.引っ越しまでの期間とその理由

二週間程度掛かりました。引越しに時間がかかるのはその人がマイペースな人だったり、優柔不断だったりとあると思います。

引越しにはエネルギーが必要なのでしようと思ったその時に、とりあえず不動産屋行ってみたほうがいいです。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

害虫が出たり、近隣住民とのトラブルに見舞われる事は避けたいと思っていました。部屋選びに時間をかけなかったので他にもより良い物件があるかもしれないと少し考えました。

ちなみに、遠方引っ越しならではの不満としては、遠方への引越しだと生活圏内で利用するスーパーやコンビニとか慣れているものが無いとストレスにつながると思います。近隣住民の性質が余りにも地元と異なると戸惑いがあるかもしれません。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

はじめての一人暮らしで遠方への引っ越しで分からないことが多かったです。その為、慎重に進めたかったんです。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

今は初めての引越しからもう一件引越しを経ました。今振り返ってみると、最初の物件は家賃に見合わない部屋の広さでした。駅近かつ築年数が新しい事が良かったけれどももっと選べば更に良い物件があったかなと。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

初めての物件選びでよくわからなかったのでさっさと決めてしまいました。親元を離れられれば何でもいいやと時間かけずに決めたので原因は初めてだったからと思います。2回目以降の部屋は満足してるので。

4-3.失敗再発への対応は?

初めての引越しではとりあえず自分のこれだけは避けたいという希望を持っておけば大きな失敗は無いと思います。2回目以降新たな物件に移ったときに後悔したとしても、自分で基準持ってれば平気かと。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

特にありません。

5.引っ越し後のトラブル

隣に住んでいた人が夜中にゲームをしていて大声を出していてうるさかった。木造なので生活音が聞こえる事があった。仕方なく、自分もなるべく音立てないよう気を使う必要があったと。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

1人で家事や自炊等初めてしたし、自立する自信につながった。誰からも特に何も言われる事なく、自由な時間の中で自分のやりたい事に専念する時間が持てた。その結果、やりたい事で少しお金を稼ぐ事ができた。

6-2.そう思った理由は?

実家暮らしをやめ、何でも一人でやったから。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

特にありません。

7.部屋探しのアドバイス

先ず、この部屋にした決め手は、築年数新しく、部屋が綺麗。オートロック式のドアがあって一々施錠しなくても泥棒リスク少ない。さらに、角部屋なので心理的にストレス少ない。西日が適度。駅近で住宅街と飲み屋等の商店街の適度なバランスがあった。家賃が安すぎず、高すぎずだった。

これから引っ越す人へのアドバイスとしては、家賃は管理費など維持費があって、物件毎に維持費の金額違うので足した金額で計算すること。自分がいいなと思った物件があっても、スタッフさんが他にも何件か見つけておすすめしてくれると思うのでちゃんと比較検討すること。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

就職して引越しする場合は勤務先から近くに住んだ方が自身の仕事の成長につながると思います。若いうちはやるべき事に時間多くかけて、自分を成長させたいです。その為には住居も近い方がいいと思います。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

駅前にあって、地元にあって目に入った。予めネット検索して大方の不動産屋を探したが1番わかりやすいところにあった。店舗の看板に見覚えがあって利用するにあたって安心感があった。

9-2.不動産会社に期待する事は?

お客様の性質見極めて、何を大事にしているタイプの人か仮説を立てて物件をオススメしてもらいたいです。例えば、一人暮らしの女性が駅から夜道を長く歩く必要があると危ないし、男の人ならば年齢によって落ち着いた住宅街にしてあげるとか。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

実家からの独立ということで初めてのお引っ越しをされたとのことで不安も多かったかも思います。今回は、急いでお部屋を契約してしまったけれども、もっと探せば良いところがあったのかなと後悔されていました。今後使えるポイントは二つあると思います。

10-1.物件探しを営業マン頼り・任せにしない

初めてのお部屋探しの場合、何も分からないから営業マンに任せちゃおう!ってなる方が多いのですが、必ず一度はご自身の目で見ておくことが大切です。この家賃だとどれほどの家に住めるのか、設備や築年数はどうなのか、駅からの徒歩件数はなどと情報をインプットできます。せめて自分の住みたいエリアがどこなのか、そして、何を重視して物件を決めたいのを明確にしておきましょう。

言いなりになって決めてしまえば失敗したと後悔する経験が薄くなり、次回のお部屋探しの参考にすることができません。是非、ご自身で予習の意味で物件知識や周辺環境の知識をインプットしましょう。

10-2.これだけは避けたいと感じたことをメモをする

お部屋探し経験者であれば、手続きや契約の流れがなんとなくでもイメージできるのでゆっくり考えることもできるのですが、初めての場合はそうもいきません。

まず、”譲れないポイント”を設定しましょう。例えば、お風呂とトイレが一緒は絶対NGなのか、安ければ我慢できるのか?ということからでOKです。ここだけは住む条件には入れないといけないこと紙に書き出してみて下さい。今回の失敗を糧に、次回のお部屋探しでは成功して欲しいと思います。

沢山の部屋探しの失敗例を分析していく中でいつも思うのが、いつの時代も情報弱者は引っ越しだけでなく、仕事でも、私生活でも、損をする可能性が非常に高いと言うことです。その為、時間がない人は別ですが、せっかく何十万円もの大金をかけて、引っ越すなら、将来後悔しないために、正しい情報を身に付け、部屋探しをするようにして下さい。

私たちはこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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