内見を時短にでき、手持ちを減らせる便利なアプリ9つ

こんにちは、宅地建物取引士の相樂です。

内見の満足を高め、一発で終わらせるために、ちょっと前まではいくつも持ち物が必要でした。例えば、メジャーであったり、ノートやペン、方位磁石やカメラがあったります。しかし、今ではそれらの大部分をスマホがカバーしてくれます。

ここでは、引っ越し経験が2回以下の方向けに「このアプリがあれば時短になり、持ち物が減らせる。」そういった目線から実務で使っているアプリを紹介します。持ち物が少しでも減れば嬉しいあなたや内見に極力手間を掛けたくない方、そして、遠方の方など、契約後にもう一度現地でサイズを計ることや設備を何度も確認したくない方はぜひ読んでみて下さい。

1.まずは災害危険度をチェック

まず、内見に向かう、そのお部屋の災害危険度がどの程度なのかを調べて下さい。担当者に聞いても答えが返ってこなかったり、ハザードマップを確認するのに時間がかかったりします。

そこで”ここ大丈夫? – 自然災害対策アプリ”(iPhone/Android)を利用することで手早く災害危険度を調べることができます。自然災害の犠牲者はヒール等おしゃれな靴を履き、仕事を行う女性に多いため、このアプリで災害の危険性が低い場所を選ぶようにしてください。

実際にあった例だと、阿佐ヶ谷駅の浸水等結構大変でした。阿佐ヶ谷他駅の高度が低い場所はゲリラ豪雨を含め、浸水には注意して下さい。ホントに歩けません。

2.手持ちの家具や家電を運び込むために採寸

お部屋の内見では、今まで使っていた家具が”玄関から入るのか?”はたまた、”設置できるのか?”を事細かに1つずつ調べなければなりません。その搬入や設置の作業にはメジャーが必要になります。その面倒な作業はMy Measures (iPhone/Android)を利用することで解決します。このアプリは写真を撮ることで長さを測ることができ、またメモの挿入もできます。

しかしながら、その便利さの反面で課金が必要です・・・。1ヶ月契約で700円が必要なので納得した上でアプリをダウンロードしてください。もし「たかが内見で課金なんてしたくないな」とお思いなら、iPhone専用になりますが100cm定規(iPhone)をご利用ください。アプリを起動して、測りたい箇所にスマホをかざすだけで100cmまでの長さを測ることができます。

それ以上の長さを測るのであれば、メジャーを持参するか、内見を設定してくれた不動産仲介会社からレンタルするのがオススメです。

3.新規で家具を購入するなら

せっかくの引っ越しですから、家具をリニューアルしたくなることもあるのではないでしょうか?遠方から東京へ等、はじめて一人暮らしをする方におすすめなのがARで家具の配置ができるRoomCo AR(iPhone)をご利用ください。

正直、ARの認識が甘く、家具をうまく配置できないこともあります。でも、配置した時の雰囲気はつかめるはずです。新生活のシミュレーションがはかどること間違いなしですが注意点もあります。

それは、シミュレーションで使える家具には制限があり、どんな家具でもおけるわけはないということです。 なお、置ける家具はカリモクや大塚家具など大手ブランドに限ります。無印やニトリ、イケアの家具や家電が政策的に入っていないんですよね、多分。

4.初期装備アプリを有効活用

スマホには標準搭載されてあるアプリがいくつもあり、実はその中のアプリも内見で役に立ったりします。そのアプリは以下の通りです。

  • カメラ
  • メモ
  • コンパス
  • 水平器

これらのアプリがスマホに入っていることで持参する持ち物を大幅に減らすことができます。しかし、コンパスと水平器については、iPhoneに”コンパス”と”計測”というアプリ名で標準搭載されているものの、Androidにはどちらも標準搭載されていません。

そこでAndroidユーザーなら、コンパス(Android)はアプリをダウンロードし、水平器についてはGoogle検索をご利用ください。 水平器と検索することで検索ページの最初に表示される水平器が利用できます。

特に、コンパスは日当たりを確認するのに絶対に欠かせません。間取り図や担当のこっちは南ですはあまりあてにならないケースがあります。自分で、現地で、アプリで調べた方が後々トラブルにならないと思います。

5.お部屋が決まったら通勤経路を確認

気になるお部屋が見つかったら、その場で通勤経路の確認をして下さい。特に、女性のひとり暮らしではお部屋の内装以上に命にかかわる通勤経路が大切です。

もし、時間があるなら治安の良さそうな通勤経路があるのか、心ゆくまで探してください。しかし「今からいくつも内見で回るから、そんな時間はない」とのことなら、マップアプリをご利用ください。

iPhoneにはマップ、AndroidにはGoogleマップがそれぞれ標準搭載されています。Google マップにかぎって言うと、ストリートビューを使うことで道の雰囲気を見ることもできるので時短には持ってこいのアプリです。

最短ルートが良いのか?それとも大通りを使って帰ってくるのが良いのか等、信号やアップダウンを見ながら確認すると良いと思います。ルートとしては最短なんだけど、細道や暗い道が多いと、帰宅時に使うことが出来ません。

6.荷物を減らせ、内見で使えるアプリまとめ

実際に内見で使ってみて、おすすめできる時短なアプリは以下の通りです。個人的には、これ以外にも騒音、振動は30秒ぐらい調べています。目の前を車が通るだけで揺れる部屋も稀にあり、ストレスでトラブルになることがあるので。

6-1.ここ大丈夫? –自然災害対策アプリ(iPhone/Android)

洪水発生時の浸水具合や土砂災害の可能性、被害が5秒で調べることができます。起こりうる災害を事前に把握して、それに適した避難計画・防災対策が可能になります。進学・就職・結婚などで、これから引越しを予定されている方や、マンションや新築一戸建ての購入を検討されている方にオススメです。

6-2.My Measures (iPhone/Android)

スマートフォンに搭載されているカメラ機能を使って、サイズを測定できる便利なアプリです。どこからどこまでのサイズを測ったのか矢印で表現したり、メモや角度を記入したりとたくさんの機能が揃っています。

他にも、スマートフォンを目的の場所にかざすだけで間接的に対象物の測定ができたり、このアプリを使って撮影することで、後からその画像を使って長さを計測できたりもします。今すぐ計測する時間がない場合は、写真だけを撮影しておいて、あとからゆっくり計測することもできます。

その機能を使って、自宅で必要な家電の大きさを計測しておき、現地ですぐに検討できるので重宝します。ただ、計測するときのカメラのかざし方にはコツがいるので、何度か試してアプリのクセを理解してから内覧の方がいいかもです。

何度か使ったことがありますが、なかなかうまく行かないので、メジャーを実際に持っていくか、不動産屋の担当者に持ってきてもらった方が良いかもしれません。

6-3.100cm定規(iPhone)

iPhoneの外側が0cmになっており、本体を測りたいものに当てるだけで計測できます。方眼定規も便利です。

iPhoneの左端を測りたいもの端に合わせて、左手の人指し指で画面をおさえ、右手で実機を右にスライドすることで新しく目盛が表示されます。方眼定規はメジャーを忘れた際にガスコンロの幅を計測したり、洗濯機パンを調べたり、mm単位でネジの直径を把握するのにも便利です。

6-4.RoomCo AR(iPhone)

RoomCo ARは、20以上のブランドから販売されているインテリア商品などの実物大の3Dデータを収録しており、サイズや色を確認しながら、試着感覚でインテリア選びができます。

内覧しているときにどんな家具を置いたら合うのかな?と考えて内覧をすることができます。住んだ時のことを考えながらイメージができるので、楽しいアプリだと思います。

6-5.カメラ

iPhoneでもAndroidでも、一般的なスマートフォンに標準搭載されているカメラアプリも便利で使えます。計測した寸法や重要なことを紙などに手書きでメモし、計測した場所と一緒に写真を撮影することで効率的に使えます。

あとでメモと写真を一緒に確認すれば、重要なことも忘れることがありませんよね。 写真さえ取っておけば、他のアプリでメモを追記することもできますし、シンプルで使い勝手は抜群です。

6-6.メモ

内覧は2〜3件と複数回ることが一般的ということもあって、どの記憶がどの物件だったかリンクしなくなることが多くなります。そこで物件ごとの特徴や案内時に通った道などを携帯でメモをしておくと、当時の状況思い返しながら検討することが可能になります。物件資料に書き込むという方法でも可です。

6-7.コンパス(Android)

物件に辿り着くまで、よほど通り慣れた道ではない限りバルコニーの向きがどちらか分からなくなります。大きなシンボルが物件から見えると何となくの場所は把握できるかもしれませんが、携帯の初期アプリとしても導入されているため、有効活用して見てください。

6-8.水平器

これはiPhoneの場合は、コンパスのアプリにセットになっています。簡易的ではありますが、コンパスのアプリを開くと真ん中に「十字マーク」がありますので、床に置いて傾いていないかの確認をしてみてください。

築が浅い物件であればそうそう傾いていることはありませんが、ある程度築年数の経過したアパートやマンション、戸建ては部屋によっては傾いている箇所があることがありますので、あれ?と感じたら置いて確認をしてみてください。

6-9.マップ

部屋探しの時に、物件の周囲の施設状況や最寄り駅までの経路などを確認するのに便利なのが「Googleマップ」です。 Androidであれば初期搭載されていますし、iPhoneでは「マップ」というアプリで利用できます。

このアプリを利用したことのない人もWEBブラウザから利用することもできるので、馴染み深い人も多いのではないでしょうか?これを使って、自分が通勤で使う駅までの経路や仕事帰りに買い物に寄れるスーパーやコンビニ、病院の位置を把握できます。日常使用するであろうコースを内見時に合わせて確認しておくことで、危険な道を通らないといけなくなる可能性を事前に軽減できます。

今回ご紹介した内容が貴方の失敗を防ぐ一助となれば幸いです。あなたの大切な人生と平穏が守られますようにこれからも私たちは4,000件を超える引っ越しの失敗談を基に、住まいのトラブル解消の専門家として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

オンライン内見でも担当者に確認してほしいポイントを共有できるチェックシートを作成しました。こちらのシートを先方に送り、問題がないか、効率よく、確認してもらってください。他社のシートも比較につけておきました。後悔しない、損しない、時間を無駄にしないために活用して下さい。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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