体験談を参考に、電気が通っていないお部屋を夜に内見する時の注意点3選


こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで建物の管理や住まいのトラブル解消を担当している不動産鑑定士補兼管理業務主任者の相樂です。

私たち、アリネットは住まいのトラブルを減らすため、2000年以降、引っ越しを経験された方、累計4,600人超の方にアンケートを行い、様々な部屋探しの体験談や失敗談を集計し、分析してきました。

今回は同じく、不動産鑑定士兼マンション管理士の平野さんと一緒に体験談を参考に電気が通っていない部屋に夜、内見する時の対策について、考えをまとめました。

引っ越し後、後悔しないためにしっかり行いたい賃貸のお部屋の内見だと思います。今回は、電気が通っていないお部屋を夜に内見する際の注意点や体験談をご紹介します。

というのも、先日、南青山のマンションをご案内した際に退去に伴い、電気が通っていませんでした。昼間だったので、居室部分は確認できたのですが、やっぱり、水回り、特にお風呂場やトイレを細かく確認できませんでした。

これから改修、クリーニングをするところだったので、仕方ないかもしれません。ただ、このような室内がキチンと確認できない長期間空室が続いている部屋にありがちな、電気が通っていないお部屋を夜に内見する際の注意点や体験談をご紹介します。

1.夜に内見を行う場合、不動産会社に電気が通っているか事前確認を

賃貸で部屋を借りようとする際、「こんなはずではなかった」と後悔したないため、絶対にしっかり行いたいのが内見だと思います。忙しく働く方のニーズに応えるため、夜の内見に対応する不動産会社さん・大家さんも増えてきました。

しかし、ここで気を付けてほしいのが、仮に夜の内見ができたとしても、電気が通っていないお部屋もあるという点です。特に、冬場は暗くなるのが早く、17時以降の内覧はほぼ真っ暗と思ってください。

実は、空室で募集中、内見をしようとしているお部屋で電気が通っているのかどうか、これはケースバイケースです。全ての空室が内見用に電気やガス、水道を契約しているかというとそうでもありません。個人的には、基本使用料を払ってでも電気ぐらいは契約を続けていた方が良いと思いますが・・・。

前の入居者さんが解約したままであるケースもありますし、業者さんによるクリーニングや内見を想定して大家さんが契約しているケースもあります。一般に、空室期間の長いお部屋は、電気が通っていないことが多いです。電気だけでなく、水道やガスも止まっていることが多いです。

その為、夜に内見を行う場合、電気が通っているのかどうかを不動産会社さん・大家さんに事前に確認してもらい、内見に行く様にして下さい。内見の効果が激減してしまうため。もちろん、昼間に内見を行う場合でもいくつかのお部屋を内見し、到着や確認が暗くなるまで長引いてしまう可能性があるのであれば、念のため確認しておくようにして下さい。

2.夜に電気が通っていないお部屋を内見をするときの注意点

「電気は通っていないが、スケージュールの都合などでどうしても夜に内見をしたい」という場合もあると思います。仕事終わりの内見は大抵そうだと思います。その際は、持ち物と音、そして、時間に注意してください。

2-1.内見時の持ち物

・ライト:

ライトは、もちろん、暗いお部屋を照らすためです。これはスマホについているライトでもよいです。ただ、ライトで照らしながらメモをとるなどを考えると、単独で用意した方がよいケースもあるので、担当の人にキチンとした懐中電灯を持って来てもらいましょう。

・スリッパ:

以前、一度あったのが退去したばかりの部屋でクリーニング前、電気が通っていない状態だったため、ホコリや生活ごみが散乱していました。その時は怪我などなく、内見は終わったのです。

しかし、正直、暗いお部屋では何が落ちているか分かりません。その為、間違えて、ケガをしないようスリッパを履いて、室内の内見をして下さい。

2-2.内見時の不注意な音

暗いお部屋では壁などに体や物をぶつけてしまいやすいです。音の大きさによっては、隣人の方の迷惑になることもあります。壁のドンドンはトラブルの基です。注意して内見して下さい。

ただ、個人的には壁にぶつかったぐらいで隣りの人と揉め事になるような部屋は止めた方が良いと思います。引っ越し後もトラブル等ストレスを抱えることになると思うので。

2-3.内見完了までの時間

暗いお部屋では周りがよく見えず、予想以上に時間がかかってしまうことがあります。又は、見えないとあきらめて、サクッと終わらせることもあります。一人暮らしの場合はそんなに掛からないと思いますが、家族向けの部屋を内見する場合、スケジュールに余裕をもって、内見した方が良いと思います。

3.夜に電気が通っていないお部屋の内見をした方の体験談

過去、私たちが行った引っ越しアンケートの中から、電気が通っていないお部屋で夜に内見をしたという方の体験談をご紹介します。

体験談1:段差に足を引っかけてしまった

「夜に内見をしたとき、玄関の段差に足を引っかけてしまいました。日中、あるいは、照明がついていれば、なんてこともない段差なのですが。大ケガにはならなくてよかったです。」

体験談2:寒い時期に辛い、二度手間

「電気が通っていないお部屋で夜の内見。暗くて、確認は難しいとは思いましたが、行ってみるだけ行ってみることに。しかし、やはり、ライトがあってもちゃんとした内見はできず。結局、日を改めて内見をすることになりました。担当の人も諦め顔でした」

体験談3:大きな問題はなかった

「夜、照明がつかない物件の内見をしました。もちろん、懐中電灯やスマホを持っていきました。共用部には明かりがありましたし、一人暮らしのワンルームとシンプルな構造だったので大きな問題にはなりませんでした。」

体験談4:冬は暗くなるのが早い

「電気が通っていないお部屋だったのですが、夕方だから大丈夫だろうと思い、普通に内見をすることに。しかし、冬は暗くなるのが早いんですよね。途中から段々に見えなくなってきて、結局、時間がかかってしまいました。」

以上です。仕事終わりの内見等、通電確認を事前にしつつも参考にしてみてください。

4.電気が通っていない部屋を夜に内見する時の注意点

今回は繁忙期に多い退去後電気が通っていない空室を仕事終わりに内見することを想定し、その対策と注意点、体験談をまとめました。

南青山のマンションですら、通電されていない時があるので、もし、18時以降にお部屋の内見する時は担当に通電の有無を絶対に確認してもらい、お部屋の内見をするようにして下さい。二度手間になる方が面倒だと、個人的には思います。以下、今回のポイントまとめです。

  • 夜の内見に対応してくれる不動産屋さん・大家さんはいるが、電気が通っているとは限らない
  • 夜に内見をする場合、また内見が長引く可能性がある場合、電気が通っているかどうか、事前に確認しておく
  • 夜に内見をする場合、ライトとスリッパを持っていく 音に注意 時間に注意

室内が暗いと、せっかく良い部屋を内見できても印象が悪く、他の部屋にしてしまう事が往々にあります。その為、なるべく通電してもらう、もしダメなら、このようなお部屋は明るい内に見に行く方が良いと思います。もし、内見は昼間が良いのか、夜が良いのかで悩んでいるようなら、こちらのページが参考になると思います。

今回は内見のタイミングについて書いてきましたが、部屋探しのポイントは忘れないようにお部屋を探してください。4600件の引っ越しから分かった、失敗し易い部屋の特徴はこちらのページにまとめてありますので、こちらもチェックしてみてください。リフォームやリノベーション物件同様、価格が高騰しているデザイナーズ物件について、部屋内だけでなく、建物を確認して、進めて下さい。この辺りは失敗例や判例と共にこちらのページにまとめてきました。

これまで、8年間300件近い住まいのトラブルの相談を受けた中でもさまざまなケースがありました。空き部屋だけなく、記載していない内容で困っている方もいると思います。もし、あなたが現在トラブルに悩まされているのであれば、トラブルが大きくなる前にお近くの専門家に相談することをお勧めいたします。

もちろん、弊社の無料相談も利用できます。信頼できる先がすぐに見つからない場合にはご連絡ください。これまで多くの住まいの問題を解決した経験や知識を活かし、あなたの力になれると思います。ぜひ気軽に無料相談までご連絡ください。

私たちは今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、4,600件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、専門家と協力し、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。念のため、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法をレクチャーしてもらいました。最近流行っているカスタマイズ賃貸についても、こちらにまとめました。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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