こんにちは、不動産鑑定士補の相楽です。
繁忙期の終わった4月と10月はトラブルの相談件数が一気に増えます。
仕事があり、忙しく、難しいと思いますが、引っ越し後に後悔しないため、部屋探しの経験が少ない方ほど担当者に条件等の確認をきちんとして、契約・引っ越しを進めてください。
先日、隣人の深夜の騒音問題に関し、以下のような相談を受けました。念のため、これまでの相談事例を基に、遠方への引っ越しや部屋探しの経験が少ない方向けに、トラブルを未然に防ぐ三つの注意点をこちらにまとめておきました。
1.隣人の騒音で寝れません。引っ越すしかないのでしょうか?
私は木造アパートに引っ越して一か月ちょっとなのですが、入居した初日から困った事が続いてます。
隣の部屋に住む高齢者のお婆さんが夜中の日付が変わったあたりから活動を開始する。
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私の入居してるアパートは窓に電動シャッターが付いている(オンオフ切替式のスイッチと電源オンオフ切替 式の2つで操作するタイプになります)
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隣のお婆さんは必ず深夜にシャッター操作を繰り返す(1時30分、2時30分、4時00分)
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電動シャッターを完全に閉めたり開けたりするのではなく、中途半端に止める為にスイッチをパチン、パチンと、何回も音をさせるのですが、実はこの音がかなり大きく、必ず目を覚ます状況です。
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管理会社には相談しましたが警告文しか送れない。あとは、警察を呼んでくれとのこと。
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夜中に始まったので警察を呼んだところ、注意したから様子を見てくれと言われました。しかし、一時間後また同様の活動が始まりました。
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たまらなくなって直に苦情を言ったら、今寝てましたのでわかりませんとの事。
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初めて顔をみたら、80歳を過ぎてる高齢者できちんと認知されてるかも怪しい状況。
家に帰るのが一番苦痛になっている状況です。どうすれば良いのでしょうか?
2.判断能力が欠けている可能性があるため、対応は慎重に
2-1.再度、管理会社へ相談を。
まずは、管理会社へ再度、文書ではなく口頭での注意を行っていただけるよう交渉してみてください。また、内容を確認する限り、認知症の可能性も少なからずあるのではないでしょうか?
その場合は、保証人や親族へ連絡し退去に向けて話し合いの場を作るよう、管理会社に相談してください。
迷惑行為による、法的な手続きをするような退去ではなく、あくまでも任意でスムーズに退去できる方法を探っていくのが良いと思います。保証人としても、何か大きなトラブルがあった時に責任を負うため、そのようなことが起きる前に退去してもらったほうがリスク回避になります。
その点も管理会社に伝え、保証人や親族への連絡を促してください。
2-2.解決しない場合は、地域包括支援センターへ相談を。
管理会社に連絡しても解決しない場合は、「地域包括支援センター」に相談してみるのも一つの手段です。インターネットで、「お住まいの地名」と「地域包括支援センター」を併せて検索すれば、該当の地域包括支援センターの連絡先が確認できます。
匿名で結構ですので、「隣に認知症らしき人が住んでいて困っている、、、」等の相談をすれば、担当者がその高齢者の元へ訪問し、認知症の簡易検査などの対応をした上で、必要な福祉へ繋げてくれます。
3.このようなトラブルに遭わないために。
今回のケースだと、相談者様の契約以前から、同様のトラブルが起きていた可能性が高いです。そのため、契約前には必ず、過去に隣人トラブルが起きていないか管理会社に確認してください。
また、万が一同様のケースで悩んでいる場合、相手が認知症の可能性もあるため、むきにならず慎重にしかるべきところへ相談してください。
念のため、これまでの相談事例を基に、遠方への引っ越しや部屋探しの経験が少ない方向けに、トラブルを未然に防ぐ三つの注意点をこちらにまとめておきました。
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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