麻布十番・賃貸マンションの㈱リビングインの防犯設備士、馬場です。
私たち、リビングインは“麻布十番のマンションを誰よりも詳しく、分かりやすく”をモットーに、常ごろから自らの足で麻布十番界隈を歩き、賃貸情報から治安、防犯に関わることまで調べています。
私たちの調査でも、麻布十番界隈は警備レベルが高く安全性の高い地域とされていますが、完璧ではありません。
麻布十番界隈により安全、安心に住んでいただくためにも、防犯設備士として、気づいた問題点とその解決法に迫っていきます。
1.『防犯カメラは設置さえすれば良い』は間違い。
凶悪犯罪の発生や防犯意識の高まりから、街中やマンションなどの建物に防犯カメラを設置するケースが増えてきました。
実際、防犯カメラは犯罪の防止に大きな効果があると言います。
特に港区、とりわけ私たちが専門とする麻布十番界隈は、高所得者層が住んでいるケースも多く、マンション・戸建問わず、多くの物件に防犯カメラが取り付けられています。
一方で、個人的に気になるのが、防犯カメラの付け方です。
下見とかでマンションを訪れた際に、『専門的な知識もなく、なんとなく設置している』としか言わざるをえない防犯カメラも、少なくありません。
少し考えてみれば分かりますが、防犯カメラは設置する場所や角度、スペックなどを間違うと、犯罪抑止に役立たないばかりか、返って犯罪の温床になってしまう危険性があるので注意が必要です。
2.間違った防犯カメラの使い方が犯罪に遭う確率を増やす。
間違った防犯カメラが、犯罪の温床になるのはなぜでしょうか?まず、入居者自身の防犯意識が下がることが大きな理由です。
つい先日も、六本木にあるオートロックのマンションに住んでいる女性が油断して玄関の鍵をかけずに、犯罪者に部屋への進入を許し、性犯罪に遭うという痛ましい事件がありました。
もちろん悪いのは犯罪者です…。が、「防犯カメラはついてるし、オートロックだから、犯罪者は進入できない。」という慢心が引き金となったとも言えます。
同じように、犯罪を抑止させる場所や角度への設置、スペックが不十分な防犯カメラは、プロの犯罪者にとってハードルとならない上に、住人の油断も合間って犯罪に遭ってしまう確率が増えるのです。
3.防犯カメラは正しい位置、角度、スペックで
防犯カメラは、
・マンションであればエントランスやエレベーター、階段の踊り場や廊下の死角などに取り付けられている
・人が通ったら映る角度で設置している
・広角にわたり、写せる
・映ったものがはっきりと判別できるスペック
・きちんと録画されている
ことを確認してください。
あなた自身で判断が難しい場合は、私たちのような防犯設備士に内見ついでに、聞いてみるのも手です。
もちろん、イミテーションの防犯カメラは言語道断です。イミテーションでも引っかかる犯罪者はいますが、手慣れたプロとなると、偽物などすぐに見破られてしまいます。
また、“防犯”カメラですから、いかにも「カメラで録画していますよ!」という形で設置していることが大切です。
録画映像は何かあった時の証拠として使えますが、正直、何かあってからでは遅いと私たちは考えています。逮捕や裁判で犯罪自体は片付くかもしれませんが、あなたの心の傷は簡単には消えません。
防犯、犯罪予防のための、カメラです。
少し大変かもしれませんが、大切なあなた自身を守るため、今一度住みたい物件やその周辺の防犯カメラの設置状況を確認してみてください。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。