初めての遠方引っ越しと一人暮らし、就職先の人に任せたため色々と不安でした

土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で、正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?

ところで、以前、OWNDAYSの田中社長の新刊『大きな嘘の木の下で』について書いた時に少し出てきましたが、私が行っている失敗研究の名著と言えば、『失敗の本質』です。

著者の鈴木博毅氏は失敗の構造から新たなイノベーションへのヒントを探ることをライフワークとしています。この書籍は日本軍がなぜ、アメリカ挑み、完膚なきまで敗北したのかを分析しています。その中で、自分的に刺さったのが、有名なマリアナ沖海戦の話が科学的思考を無視され、唖然とする日本人科学者の章です。

実は、アメリカ軍と同じレベルの技術を持っていた日本軍。ただ、日本軍の上層部や現場で戦っている日本兵は自分たちが理解できない現場の力について、軽蔑する思考が強く、この戦いでも日本人科学者のレーダー開発の成果を戦闘現場に活かす柔軟性が全くありませんでした。では、部屋探しに置いて、オンライン内見や面談など、コロナ禍と共に急速に進んだDXなどのデジタル化の中でどうするのが最も賢いか?

前置きが今日も長くなってしまいました・・・すみません、続きは考察の方で。失敗例スタートです。

第1768回目の今回は、IT系の企業に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2017年8月の就職を機に、北海道から関東地方への1Kでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

北海道から関東地方、東京へ、就職を理由に引っ越しされた方で遠方引っ越しの為、すべて任せていたため、室内の匂いはどうなのか等、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

大学の卒業後に決まった就職先が東京の会社だったので、長年住んできた地元を離れ、引っ越しをすることになったため。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

今までずっと実家暮らしだったので、自分で生活を組み立てて、しっかりと自立した生活を送れる大人になりたかったです。

2.引っ越しまでの期間とその理由

一ヶ月半程度掛かりました。会社の人がある程度部屋の候補を決めてくれたので資料からさらに絞り、内覧をしてもらい…、とやっていたのでそうなった。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

遠方だったのもあり、部屋の内覧などはすべて会社の人に任せていたので、実際の部屋の空気などが分からない不安はありました。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

引っ越しの費用も交通費も時間も近所の引っ越しよりかかるので結構しんどく感じる。新生活への期待よりも不安が大きくなりがちで、色々なことが心配に思えました。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

ガスに種類があることを知らず、何でもいいですで決めたところ割高なプロパンガスだったこと。都市ガスの安さは後から知った。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

部屋は古かったけどまあまあ気に入っていた。でも日当たりや設備の古さなど、文句はないけど気になるといった個所はちらほらあった。

4-3.失敗再発への対応は?

部屋にこだわりを持つか持たないかでいろいろ変わってくると思うのでこれだけは譲れない、という何かがあると部屋を探すいいきっかけになるかもしれない

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

今回は会社の人に任せていたので、特にありません。

5.引っ越し後のトラブル

引っ越した後、勧誘や営業の訪問がやたらと多くてうんざりした。インターホンがなかったので誰が来たかすぐに分からないのは不便だった。モニター付きのインターフォンやオートロックは必須だと思った。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

母親への感謝と尊敬の気持ちが強まった。自分のために食事を作るというのはどうにもこうにも面倒で買い出しを毎週しっかりやっていた母はすごかった。

6-2.そう思った理由は?

これまで実家にいたので母親に色々なことを任せていたため。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

自炊をしようとしている人は同じメニューになりがちなので、色々と勉強することになると思います。

7.部屋探しのアドバイス

家は古くてもいいのか、新しいほうがいいのか、オートロックがいいのかなど、一度も一人暮らしをしたことがない人には何のことやらな物がたくさんあるので、分からないことはわかる人に何でも聞いたほうがいいです。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

就職先が決まって、急に東京に行くことが決まったので、あまりゆっくり家について考えることができなかった。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

不動産屋は会社の人に選んでもらったので自分では何もしていないが、地域で最もしっかりしているところだよ、と言われたので信頼した。

9-2.不動産会社に期待するは?

長距離割、不安解消の相談サービス。繁忙期は相談サービスは厳しいと思うが新生活の不安を相談するサービスがあると嬉しい。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

初めてのお引っ越しで会社の人に任せてのお引っ越し、不安も多かったことだと思います。今回は、分からないことが多く、人に相談するとよかったと後悔されているようです。

10-1.恥ずかしがらずに人に頼ってみよう

一つ目のポイントは、会社の人に内見を任せて実際に自分の目でご覧になられていないことが原因だと思います。本当に忙しくて見に行くことができなかった、社宅としての取り扱いで会社側からの提案を呑むしかないような流れになっているのであれば仕方ありません。

しかし、もしそうでない場合には必ず自分の目でお部屋を内見することをお勧めしています。初めてのお引っ越しの場合、よくお客様から言われることが、「何が分からないかが分からない」ということです。これは気になった時につぶさに質問をすることで解消ができますが、代理人での内覧の場合は特によく伝わらない場合が多くありますので気をつけましょう。

10-2.ガス会社はどっちがいいのか?プロパンと都市ガスの違い

二つ目は、ガス会社についての知識についてです。仰る通りで、都市ガスがプロパンガスよりも安価だということは引っ越しを経験していくと自然と分かるようになります。しかし、費用だけでなく、都市ガスは安い反面、災害時に弱く、火力がプロパンと比較して弱い等とデメリットが存在するものです。是非、次のお部屋探しでは今回の失敗を活かして、いい物件に巡り合われることを願っています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

前半の方で書いた、急速なデジタル化の中で、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。

あなたはどちらですか?事実であっても、これまでのようにまずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?

私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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馬場 紘司

この記事を書いた人

馬場 紘司

事例を基に後悔のない取引を目指し、2013年以降40件以上の不動産取引を経験。現在は投資や居住用の不動産を中心に売却価格を上げるリノベーションなど建物の改修に注力。宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

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