目次
先人の知恵を部屋探しに生かすため、『彼を知り己を知れば、百戦してあやうからず』で有名な孫氏の兵法を読みました。孫氏の兵法自体は三国志の曹操や甲斐の武田信玄、そして、『余の辞書に不可能の文字はない』で有名なナポレオンが参考にしたと言われています。
その中で、自分が思う、部屋探しや引っ越しに使える教えを以下3つにまとめました。
1.彼を知り己を知れば百戦して殆うからず
建物や部屋の状況を知るのは当たり前ですが、引っ越しで後悔をしないために、自分の状況を知っておくことも大切です・・・、分かっているつもりでも、客観的に自分を見るのは大切ですよね。
2.先ず勝つべからざるを為す
理想やうまく行く事よりも、先ずは部屋探しで失敗しないよう、自分にあったチェックポイントを潰すことがとても大切です。
3.人を致して人に致されず
・・・前置きが今日も長くなってしまいました。すみません、3.の続きは考察の方で。失敗例スタートです。
第1726回目の今回は、教育(塾講師)に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2017年9月の立地や間取りの条件改善を機に1DKでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。
引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。
【今回のポイント】
条件改善・気分転換を理由に引っ越しされた方で、不動産屋の友人に紹介してもらった部屋で強い不安は感じていなかったようです。
実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?
1.引っ越しの理由と生活
1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。
最寄駅までのアクセスと部屋の日当たりが悪すぎました。
>>内見の時間帯別、確認できるポイントや騒音、日当たり、臭い等を確認できる時間帯について、馬場と一緒にこちらのページにまとめました。
1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?
平日は仕事の疲れを最大限に取り、休日は癒しと和やかな生活を送りたいと思っていました。
2.引っ越しまでの期間とその理由
引っ越しまで一ヶ月、掛かりました。
3.引っ越しの不安
3-1.どんな不安がありましたか?
不動産仲介関係の仕事をしている知人に勧められた物件だったので、特に不安はありませんでした。
3-2.不安になった理由を教えて下さい。
はじめての引っ越しでしたが、友人に紹介してもらった部屋だったため。
4.部屋探しの失敗
4-1.失敗を教えて下さい。
想像以上に隣人の生活音が響き渡り、騒音の問題が結構煩わしかったです。
4-2.失敗の理由を教えて下さい。
家賃の関係で木造の部屋を選んだのですが、隣との壁が薄いのか、歩く音が聞こえてきました。
4-3.失敗再発への対応は?
物件を探す際に、たとえ、友人でもあらゆる確認を自分で取るべきだったと思いました。
4-4.その他何かあれば、教えて下さい。
特にありません。
5.引っ越し後のトラブル
隣と上の階の部屋から、生活音による騒音がうるさかったことです。
6.引っ越しして、良かった事
6-1.部屋探しの良かった点
最寄駅へ近くなり、部屋の日当たりや風通しは良くなりました。
>>多くの人が引っ越し先を選ぶときに条件に上げる日当たりに関して、『一級建築士に聞いた賃貸マンションの内見時に確認したい、日当たりの有無やその大切さ』についてはこちらを見てみて下さい。主なポイントとしては、以下の通りです。
・3種類の日当たりとは?
・ライフスタイルを考え、日当たりを選ぶ
・直射日光のメリットやデメリット
6-2.そう思った理由は?
引っ越し時にその点を強く意識して、部屋を探したため。
6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?
特に、思いつきません。
7.部屋探しのアドバイス
自分の理想とするライフスタイルを追求するために、なるべく妥協することなく物件を探し、納得のいくまで交渉したほうがいいと思います。
今回の場合、最寄り駅と日当たりを追及して、部屋を探しましたが、家賃の関係で木造のアパートにしたら、思った以上に隣人から音が入ってきて、気になりました。
8.仕事絡みの部屋探しの失敗
今回は仕事で引っ越したのではないため、特にありません。
9.不動産会社の選び方
9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。
友人がたまたま不動産屋をやっていたので、その流れで頼みました。ただ、たとえ友人からの紹介であっても最後は自分で部屋を確認する必要があると思いました。
9-2.不動産会社に期待する事は?
部屋の良い点と悪い点をキチンと教えて欲しいと思いました。駅まで近くなり、日当たり等良くなったのですが、音まで気が回らなかったので次回は教えて欲しいです。
10.部屋探しの失敗を聞いての考察について
実家からの独立ということで初めてのお引っ越しをされたとのことで不安も多かったかと思います。今回は、日当たりのいいところだけを確認して他のポイントに気が付けなかったことを後悔されていました。今回のポイントは二つあります。
10-1.自分の希望条件は明確にしておきましょう
自分のこだわりのポイントとして「日当たりの良さ」を軸にされていたようで、この点素晴らしいと思います。今回は初めてのお引越しということもあり、「騒音」にまで意識することができなったとありますが、この譲れないポイントを設定することに意味があります。次回は、「日当たり」と「音を感じにくい構造」を軸において探してみて下さい。
10-2.友人にイニシアチブを握らせない
いくら友人といえども、契約ごとは契約ごととして最後までしっかりとお部屋探しは行いましょう。ついつい「友達だから」ということで確認しなければならないことも有耶無耶になっちゃうケースが多いので、友人だからこそ利用してなんでも相談として聞いてみることが大切になります。
また、契約後に言った言わないのトラブルで人間関係が終わっちゃうことも実際の例としてありますので、注意するようにしましょう。是非、次のお部屋探しでは、以上の2点を気を付けて探してみて下さい。いい物件に巡り合われることを願っています。
3.人を致して人に致されずの続きです。ちょっと違うなと思いながらも営業マンのペースでトントン拍子に進め、あなたが損をしないために自分を理解し、知識武装をしてから、部屋探しをすることが低成長を続けるこれからの日本では本当に大切だと思っています。沢山の部屋探しの失敗例を分析していく中でいつも思うのが、いつの時代も情報弱者は引っ越しだけでなく、仕事でも、私生活でも、損をする可能性が非常に高いと言うことです。その為、時間がない人は別ですが、せっかく何十万円もの大金をかけて、引っ越すなら、将来後悔しないために、正しい情報を身に付け、部屋探しをするようにして下さい。
私たちはこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。
もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?
念のため、これまでの相談事例を基に、遠方への引っ越しや部屋探しの経験が少ない方向けに、トラブルを未然に防ぐ三つの注意点をこちらにまとめておきました。
ーーー
あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
この記事へのコメントはありません。