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部屋探しや選び方で悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で、正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?ところで、畑村洋太郎先生を知っていますか?東大の名誉教授だったり、失敗学のすすめ他色々な書籍を書いていて、日本の失敗研究の大家と言っても過言ではない方です。
今回は、そんな畑村さんが以前書かれた失敗を生かす仕事術と失敗からの復活、回復力からこれからお部屋を探すあなたの為になると思ったことをまとめます。
まず、『失敗はどんなに注意しても必ず起きます。特に、新しいことをやろうとするとまず確実に失敗します』
ただ、失敗のほとんどはきちんと扱っていれば、事前に防げたものばかりで、失敗が起こったとしても・・・
多くの人が好んで使ってきた『成功例に学ぶ』方法は、右肩上がりの時代だからこそ通用した方法で、10年おきに不景気が来る激動の時代には非常に難しいと思っています。現に、ポータルサイトによくある住みたい街ランキングなどを参考に部屋探しをしてても、当社の部屋探しに関するアンケートで70%近い人が部屋探しや引っ越しで後悔・失敗していました。
この事から部屋探しも他人の失敗から学び、クリティカルな失敗やよく起こるトラブルを事前に知り、対策を練った部屋探しを行うことが一番効率的で満足度が高くなりそうだと思ってます。その為、今後も失敗で地雷部屋の除去、頑張ります。前置きが長くなって、すみません。失敗例スタートです。日々の失敗分析にとてもやる気が出る一冊でした。
第4182回目の今回は、製造業に勤めている30代の男性会社員の方にお話を聞きました。2015年10月の転勤を機に関東地方内、2Kでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。
引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。
【今回のポイント】
関東地方内で転勤を理由に引っ越しされた方で、不慣れな土地への引っ越しで一人でやって行けるか不安を感じていたようです。
実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?
1.引っ越しの理由と生活
1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。
当時勤めていた会社(本社)から支社の方へ転勤になったので引っ越しを行いました。本社は東京都でしたが支社は神奈川県でしたので自宅から電車とバスを乗り継げば通勤する事は可能でしたが、通勤する時間はなるべく短いほうが楽なので支社から近い神奈川県に引っ越ししました。
1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?
そこまで遠方への引っ越しではないので半年後は特にどのような生活を送りたいとかはありませんでした。が、単純に新たな土地に慣れて普通に暮らせていれば良いなという程度に思っていました。
私は今まで東京都から出て暮らした事が無かったので不安だらけでしたが、どうにか生活は出来て行けるだろうと思っていました。
2.引っ越しまでの期間とその理由
一カ月半程度掛かりました。引っ越し先がクリーニング工事が終わる日数がかなりかかってしまい、引っ越し完了するまでに1ヵ月ちょっとかかってしまいました。詳しく聞いたところ、クリーニング業者が他の物件の清掃業務が重なってしまい、人手がなく遅れてしまうという事でした。
3.引っ越しの不安
3-1.どんな不安がありましたか?
引っ越しが初めてだったので希望の土地に希望にマッチした部屋が上手く見つかるかなと不安に感じていました。やはり初めての地域で何も分からない場所での生活になるので隣人はどんな人なのだろう?とかの不安もありました。
ちなみに、遠方引っ越しならではの不満としては、遠方への引っ越しになると引っ越し料金が高くなってしまうのが不満です。とはいえ、仕方のない事なのですが私の会社は転勤の為の引っ越しにも関わらず、引っ越し料金を一銭も出してくれなかったので本当に最悪でした。
3-2.不安になった理由を教えて下さい。
はじめての引っ越しだったことと不慣れな場所への引っ越しだったので。
4.部屋探しの失敗
4-1.失敗を教えて下さい。
大した失敗や後悔ではありませんが、ただ一つだけイヤだなと思った事がありました。それは引っ越し先の物件の周囲の住宅で犬を飼っているご家庭が複数件あり、朝や夕方や夜にかけて犬の鳴き声がかなり頻繁に聞こえ、休日の時には私は自宅にいるので耳障りだなと多少イヤな気分になりました。
>>内見の時間帯別、確認できるポイントや騒音、日当たり、臭い等を確認できる時間帯について、馬場と一緒にこちらのページにまとめました。
4-2.失敗の理由を教えて下さい。
事前に内見をしたのですが、その時はたまたまだったのか犬の鳴き声は1匹しか聞こえなかったので私は許容範囲内だなと思ってしまいました。
これ以降は引っ越し先の環境状況は不動産屋から聞く程度で決めてしまったので、じっくりと物件を調べなかった事が原因だと思います。
4-3.失敗再発への対応は?
もっとしっかりと物件環境を調べればこうした後悔等は防げたと思います。私は物件の周囲にスーパーやコンビニ等があり、駅からも比較的近いという事だけを優先してしまったので、やはり犬や騒音等に対してもっとしっかり調べれば良かったと思いました。
4-4.その他何かあれば、教えて下さい。
特にありません。
5.引っ越し後のトラブル
入居後に発生したトラブルは窓の網戸が歪んでいて閉まらず、更には網が破れていました。スグに管理会社に連絡をしたのですが大家に連絡をして下さいと言われ大家に連絡をすると大家は網戸や網は自分で直して下さいと言ってきました。
私は冗談じゃないと思い、管理会社に不満を伝えると結局しぶしぶ大家が直してくれました。しかし、普通は大家が直して入居者に住まわすのが普通なんですがね・・・、本当に面倒なトラブルでした。
6.引っ越しして、良かった事
6-1.部屋探しの良かった点
不思議とフレッシュな気持ちになり仕事に対するモチベーションが上がりました。人間関係は特に変化はありませんが、生活全体が充実している感じになりました。
6-2.そう思った理由は?
よく分かりませんが、引っ越しをして土地や環境が変化したからかもしれません。
6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?
特にありません。
7.部屋探しのアドバイス
先ず、この部屋にした決め手は、良かった点はやはりスーパーやコンビニ等が近く駅も徒歩で10分程度という立地の良さでした。ほかに、部屋も陽当たりが良く、ベランダも広く使いやすい点も気に入っていて良かった点です。私は自家用車を持ってなく移動は基本的に自転車なのでこうした環境が本当に決めて良かったなと思いました。
これから引っ越す人へのアドバイスとしては、やはり引っ越し先の周囲の環境や状況等はしっかりとリサーチしたほうが絶対に良いです。内見というと大抵が昼間の明るい時間帯ですので、夜の周囲環境や状況は把握出来ないので、出来るならば自身で夜の時間帯に物件周辺を歩いてみながら把握するという事も大切だと思います。
8.仕事絡みの部屋探しの失敗
会社が転勤の為の引っ越しなのに引っ越し料金を一銭も出さなかった事が本当に不満でした。率直にあり得ない待遇だと思いましたし、本当に辞めて違う会社へ転職しようかなとまで考えました、そのくらい本当に不満でした。
9.不動産会社の選び方
9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。
単純に自宅から近い場所に不動産屋があったので相談しに行っただけでした。すると希望にマッチした案件が見つかったので内見をお願いして、そのままトントン拍子で決めたという感じでした。
9-2.不動産会社に期待する事は?
不動産屋や引っ越し業者に対しては特にありません。なぜなら、引っ越し業者は割引サービスを実施していましたのでちゃんとお客さんの事を考えていると思ったからです。不満を解消する為には、やはり会社が引っ越し料金を援助する事が一番必要だと私は思いました。会社の都合で引っ越しをしたのに一銭も出さないのはあり得ません。
10.部屋探しの失敗を聞いての考察について
転勤を機に初めてのお引っ越しをされたとのことで不安も多かったかも思います。今回は、ペット飼育可物件に住んだら、周りの住人が飼育しているペットの鳴き声にストレスを感じられているようですね。ポイントは二つあると思います。
10-1.音の感じ方は多種多様
この「音」にまつわるトラブルは本当に後を絶ちません。隣人の携帯、上階の子供の足音等色々な相談が受けました。特に夜、就寝時には目を瞑るのですが、耳は常時解放状態の為、些細な物音でさえストレスに感じることがあります。
ただ、この音の感じ方は人様々で自分は大丈夫だと思っていても、他人からすると意外にうるさかったりすることがありますので、夜間はお互いに配慮を持った行動が必要となります。
もし、トラブルになりそうな場合は管理会社に相談し、騒音解決に向けた対策をしてもらってください。決して自分で隣人に文句を言わないようにしましょう。問題が更に大きくなる可能性があります。
10-2.アレルギーが無いかを確認を
ペット飼育可能物件の場合、自分が飼育しなくとも共用部やベランダから少なくとも動物の毛が舞うことがあります。これで今まで発症していなかった猫アレルギーの症状が出たということで引っ越しをせざるを得なくなった事例もあります。
特に、小さなお子様がいる場合にも注意してください。アレルギーコップ説という言葉があり、今までは症状が出ていないけど、急にアレルギーが発症することもあります。決して大丈夫と過信せずにチェックすることが大切です。 次回のお部屋探しでは良い物件に巡り合われることを願っています。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。
もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあるんですが、失敗する前に読んでみませんか?
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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