C.解決事例(お客様の声)

引っ越し後、ストーカーの恐怖を味わったある女性の話

部屋探しの不安ゼロを目指す、防犯設備士の相樂です。

さっそくですが、ストーカー被害に遭ったことはありますか?女性だけでなく、最近は男性もこのケース、結構あります。深夜にインターフォンが鳴らされたり、ポストに切手のない手紙が沢山入ってたりと本当に気持ちが悪いです。映画『スマホを落としただけなのに』など映画になったものもあります。

今回は、1999年の『桶川ストーカー殺人事件』をきっかけに、注目を集めるようになったストーカーについて、ニュースでも時々取り上げられますが、身近に感じる人は少ないかもしれません。しかし、残念ながらストーカーの被害に遭う可能性は誰にだってあります。ストーカーに遭えば、たとえ、身体的被害がなくても、

・同じ場所に住めなくなる、住みたくなくなる

・携帯電話番号など連絡先を全て変えなくてはなくなる

・事件解決後もトラウマになる

など大きな傷を負うこともあるのです。実際、弥生さん(仮名・30代)はストーカー被害がきっかけで、引越しを余儀なくされました。何の非もない弥生さんの、恐怖体験をまとめました。
※プライバシーに配慮し、事件の本質に影響しない範囲で、被害者のプロフィールや状況を改変しています。

1.初めては無言電話

弥生さんは都心の大手通信会社に勤務しています。1年に数回ある繁忙期を除いては、残業も少なく、とても充実した日々を過ごしていました。ある日、いつものように勤務後、自宅マンションに帰ると、お部屋に入ってまもなく携帯電話に着信が入りました。非通知なものの、仕事でも使っている電話のため出た弥生さん。ところが相手は無言で、そのまま切れたのです。

間違い電話だろうと気にもとめませんでしたが、それから週に3回は同じことが起こるようになり、さすがに怖くなった弥生さんは携帯電話の番号を変えたのでした。

2.エスカレートする犯人、ついに…

電話番号も変えて安心しきっていたのも束の間、再び“あの電話”がかかってきました。しかし違うのは、相手の対応。これまでは無言だったのに、声を発したのです。

「電話番号変えたんだね。」

恐怖に怯えた弥生さんは、さすがに警察署に駆け込みました。警察から、

・着信記録を残しておくこと

・通話の内容を記録しておくこと

・「警察に訴える」と言うこと

とアドバイスを受けたものの、なぜかその日から電話はならなくなったのです。

3.手を替え品を替え。電話の次には…

恐怖の電話から逃れられたと思ったら、次に異変が現れたのはポストでした。好意を寄せる手紙のほか、弥生さんの行動を詳細に記録したメモ、ストーカー犯の使用した物なのか、ゴミなども入るようになったのです。

命の危険さえ感じるようになり、弥生さんは両親とともに、それらを証拠品として警察署へ持って行きました。いよいよ、警察も事態の重さを把握し、マンション付近の防犯カメラの映像解析や警備などを通して、ストーカー犯の男を逮捕したのでした。

4.ストーカー犯に携帯電話番号がバレた理由

逮捕後の取り調べで、ストーカー犯は弥生さんをつけてマンションを突き止め、帰宅のタイミングで明かりが点いたお部屋を確認、さらにポストから携帯電話料金の請求書などを抜き取っていたことがわかりました。

ストーカー犯の男は、弥生さんの会社に出入りしている業者の一人で、一方的に好意を寄せていたそうです。ストーカー犯が逮捕されたとは言え、弥生さんはトラウマを抱えてしまいました。

再び携帯電話番号を変え、引越しも余儀なくされました。ストーカー犯はもちろん会社を懲戒解雇になりましたが、職場で出入りの業者を見かけると、どうしても恐怖がフラッシュバックしてきます。現在は定期的にカウンセリングを受けながら、徐々に平穏を取り戻していますが、もう少し時間がかかりそうです。

5.この事例から学ぶストーカー被害を防ぐ方法

弥生さんの事例では、弥生さんに非は全くありません。しかし、いざストーカー被害に遭った時、辛い思いをするのは被害者です。少しでもその確率を減らせるよう、今回の事例から学んだストーカー被害を防ぐ方法をお伝えします。

5-1.周囲の状況を確認して歩く

一人で帰宅するときは特に、不審な人物につけられていないか、マンション周辺に不審な車が停まっていないかなどを確認しましょう。完璧にはできなくても、そうした姿勢を見せるだけで、ストーカー犯に「防犯意識が高い人」という印象を与え、牽制できるかもしれません。

耳にイヤホンを入れて、ずっとスマホを見ながら歩くといった行為は、ストーカーだけでなくひったくり犯からも狙われやすくなるので、やめましょう。

5-2.帰宅のタイミングで照明を点けない

この事例でお部屋を突き止められたのは、帰宅のタイミングでお部屋の明かりが点いたのが外からわかったことでした。もしこれからマンションを選ぶのであれば、お部屋の明かりが漏れない内廊下のデザインになっているところを選ぶとよいでしょう。

スマホを使って外から電気を点けられるIoTなどを導入しているお部屋を選んでもいいですね。帰宅時間とズラして照明を点けられるだけでなく、あらかじめエアコンを動かしておくこともできるので帰宅してすぐに快適に過ごせます。

5-3.鍵付きなどセキュリティの高いポストを選ぶ

ポストも鍵付きのもので、中身を除いたり簡単に取り出せない構造のものなどを当たり前ですが選びましょう。ポストがオートロックのエントランス内にあるとつい油断しがちですが、住人や他の業者についてエントランス内に侵入することは十分にありえることです。

5-4.管理がしっかりしているマンションを選ぶ

これからマンションを選ぶ場合、管理組合や管理がしっかりしているマンションを選びましょう。ストーカー防止という意味での具体的な取り組みとしては、

・『警察官立寄所』のプレートを貼っている

・防犯関連のポスターを貼っている

・侵入やセキュリティに対する警告文を貼っている

とった具合です。ストーカー犯にとっては敷居が高くなるので、犯罪防止の観点でも確認してください。

6.スーカー被害とその対策まとめ

本当に気持ち悪い、そして、ほっておくとエスカレートしかねないストーカー被害ですが、個人的には事前に、そしてもし起きてしまった場合には、警察だけでなく、管理会社にも早めに連絡して下さい。更に、自宅前の待ち伏せ対策には駆けつけサービスなども駆使して、対応するしかありません。駆けつけサービスの一つとして、家に入れない時の宿泊代が入っているものを賃貸借契約の確認時に担当者に確認してみて下さい。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあるんですが、失敗する前に読んでみませんか?

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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馬場 紘司

この記事を書いた人

馬場 紘司

事例を基に後悔のない取引を目指し、2013年以降40件以上の不動産取引を経験。現在は投資や居住用の不動産を中心に売却価格を上げるリノベーションなど建物の改修に注力。宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

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