C.解決事例(お客様の声)

近隣に気を遣わずに、静かに過ごせる家を探して・・・

今回の引っ越しの失敗・不安やその原因を聞き、対策を考える事例分析インタビューは現在、学校教育の場で働いている女性にお話を伺いました。

2014年3月、主婦をしていた40代の時に、5度目の引っ越しで3LDK(家族)のお部屋に引っ越した時のお話です。

【今回のポイント】

人間関係への不満、お子様が生まれ、鳴き声を含め、周りに気を遣わなくてもいい物件を探し、”貸家”に辿り着いたようです。

2~3ヶ月かけてやっと見つけたものの、住んでみないと分からない失敗が・・・結局、最後はどのようにして解決されたのでしょうか?

1.引っ越しを決めた理由や理想のライフスタイルは何でしたか?

義父母と同居していたのですが、上手く折り合いがつかず、引っ越すことになったというのが一番の原因です。夫と義父との確執が主な原因でしたが、実は私も義母とはそりが合いませんでした・・・。

今まで同居で気を遣ってばかりの生活だったので、子どもと夫と家族4人で気楽に暮らしていくのを想像していました。

掃除・洗濯は朝するものといった義母のお仕着せが無くなって、ホっとできるようになれば、子どもにももっとリラックスして接してあげられるだろうと希望を感じていました。

2.引っ越し前の不安について

2-1.不安はありましたか?

いざ引っ越すという時には、まだ子供が幼児と赤ちゃんだったので鳴き声などがうるさく思われないように、マンションなどの集合住宅ではなく、一軒家を条件に探しました。

でも、あまり良い物件がなくて、探すのに苦労しました。

2-2.その不安は引っ越しまでに解消しましたか?

夫婦でじっくりと物件を見て回り、2,3か月かけてようやく見つけました。 焦らず探すことが大事だなと感じました。

また、実際に内見することを大事にして、家だけでなく周りの環境も意識して確認しました。

3.引っ越し時の失敗について

3-1.失敗や後悔はありましたか?

築浅の平屋の一軒家が見つかり、大喜びで引っ越したものの、家の周りの敷地が砂利や芝生などはなく、一面グラウンドのような砂で囲まれていて、窓を開けるとあっという間に床が砂まみれになってしまったので大失敗だと思いました。

また、隣家との距離が異常に近くて、まるで2世帯住宅かというくらいの距離でした。そのため、相手方の話し声なども良く聞こえて、結局、気を遣う生活になってしまいました。

3-2.失敗を防ぐための対策はしましたか?

物件を自分の目で確かめて、周りの環境も意識したつもりでしたが、壁が薄くて声が筒抜けということや砂地は良くないということは実際に住んでみて初めて分かったことなので事前のチェックは相当注意深くしないと難しいと感じました。

もう一度、賃貸に引っ越すことがあれば、これらの点も踏まえて慎重に探すと思います。

3-3.今は、その失敗は解消しましたか?

結局、現在は注文住宅を建ててそちらに移り住んでいるので、上記の問題は解消しています。高気密高断熱住宅を選択したら、音も外に漏れづらい家になったので、ピアノなども騒音を気にすることなく弾けて、その点はすごく満足しています。

良かった事は当時の失敗を生かし、家の周りは砂利にしたので砂が飛んでくるなんてことも全くなくなりました。

4.引っ越し後にトラブルなどありましたか?

注文住宅を建てたエリアは、閑静な住宅街で医療関係者や実業家など、比較的リッチな層が多い地区なので治安も良いと安心していましたが、意外と空き巣が多いようです。

隣の家は空き巣にやられてかなり金品を盗まれたそうでALSOKに加入していました。うちも保険の見直しなどをして、防犯意識を高めています。

5.引っ越しする人へアドバイスや良かったことを教えて下さい

壁が薄い物件だと、一見良さそうに見えても、騒音問題、プライバシーの問題などで苦労することが多いと思うので、その点は本当に注意した方がいいです。

それから、物件の周囲の環境のチェック。 砂地、草で荒れている、日当たりが悪くてジメジメしているなど、目で見て引っ掛かりを感じたら、出来るだけそこは避けた方がいいです。 第一印象は結構当たると思います。

高気密高断熱住宅は熱効率が良くて、夏は涼しく冬は暖かくて本当に良いです。また、音も漏れにくいのでプライバシーも確保できる点もおススメです。

その他、3重のガラスのおかげで近所に数軒を狙った空き巣が出た時にうちの窓を割るのは難しいと思われ、泥棒に侵入されずに済んだのも良かった点です。

6.引っ越しインタビュー後の考察

6-1.人間関係のもつれで賃貸物件をお探しされるケースも少なくありません。

実は今回のケースだけでなく、離婚、同棲・同居の解消も人間関係のもつれですから・・・。少し、距離をおきたいという時にも気軽に引っ越す事ができるのが賃貸物件の一つのメリットでもあります。

6-2.お子様もお生まれになったタイミングでのお引っ越しの御決断

個人的にはベストなタイミングだったと思います。 ただ、戸建て物件にお引っ越し後、周辺が砂地であることが原因の”砂埃”よって悩まされていたようですね。この点について、正直、内見時には発見しづらいポイントだと思います。

私も物件をご紹介する側のプロの立場でありますが、初めて伺った物件では”砂地”があるから窓は開けない方がいいという発想にはなかなかなりません・・・ダメですね・・・、すみません。

不動産屋との内見時には換気のために窓を全て開けてみて、風通しの確認や周辺の道路状況を確認するようにしましょう。

気になっている物件に関してはきちんとした動作ができるか、どういった設備なのかをしっかり手で触って確かめることによって、トラブルも未然に防ぐことができます。

6-3.以前、インターフォンの故障で自腹になったケースも

故障が引っ越し後に分かり、管理会社に伝えたものの、「内覧時に分かってるはずだ」と言われ、どうしようもなかった方がいらっしゃいました。

結局、自腹で新しいものを付けたようですが・・・。この方は現在、注文住宅を建てられたということでこの問題は解決しているようで安心しました。

賃貸物件の時の失敗を糧にして、引き続き快適なライフスタイルをお過ごしください。最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順をまとめました。

特に、引っ越しで後悔しやすい部屋探しの経験が3回以下の方や、転職で東京へ上京等、遠方への引っ越しで急いでいる方向けに1人・2人の成功体験だけでなく、失敗例とこれまでの実務経験から作ったマニュアルになっています。

4,000件の引っ越しデータを分析し、時間やお金をムダにしないため、家から出ずにスマホで地雷部屋を簡単に除去できます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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