C.解決事例(お客様の声)

東京の大学へ進学し、はじめての部屋探し。内見が出来ずどんな部屋かずっと不安。

土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で、正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?

ところで、以前、OWNDAYSの田中社長の新刊『大きな嘘の木の下で』について書いた時に少し出てきましたが、私が行っている失敗研究の名著と言えば、『失敗の本質』です。

著者の鈴木博毅氏は失敗の構造から新たなイノベーションへのヒントを探ることをライフワークとしています。この書籍は日本軍がなぜ、アメリカ挑み、完膚なきまで敗北したのかを分析しています。その中で、自分的に刺さったのが、有名なマリアナ沖海戦の話が科学的思考を無視され、唖然とする日本人科学者の章です。

実は、アメリカ軍と同じレベルの技術を持っていた日本軍。ただ、日本軍の上層部や現場で戦っている日本兵は自分たちが理解できない現場の力について、軽蔑する思考が強く、この戦いでも日本人科学者のレーダー開発の成果を戦闘現場に活かす柔軟性が全くありませんでした。では、部屋探しに置いて、オンライン内見や面談など、コロナ禍と共に急速に進んだDXなどのデジタル化の中でどうするのが最も賢いか?

前置きが今日も長くなってしまいました・・・すみません、続きは考察の方で。失敗例スタートです。

第2340回目の今回は、学生をしている20代の男性学生の方にお話を聞きました。2009年3月の入学・進学・在学中を機に、北海道から関東地方への1Kでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

北海道から東京へ、入学・進学・在学中を理由に引っ越しされた方で隣人の騒音やトラブルに関して、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

大学に進学するために東京でアパートを探す必要があったため。一人暮らしをするにあたり、安い部屋を探した。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

テーブルやソファ、テレビがありくつろげる部屋で生活することが理想だった。おしゃれなアンティークの家具に憧れがあった。

2.引っ越しまでの期間とその理由

一ヶ月程度掛かりました。大学の入学式までに間に合わせるために、一月ほど前からネットで調べていた。部屋探し自体に時間がかかったわけではない。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

部屋がとても狭いのではないか、または壁が薄くて周りからの音など大丈夫かなどは心配していた。また、築何年というのが、どれほど古いのかも気になっていた。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

東京への引っ越しで見に行くことが出来なかった。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

床がフローリングのカッティングシートを貼ったようなもので安ぽっかった。しかも大分傷んでいたり、デコボコしていた。前の人の跡が残っていた。

部屋の壁や窓が薄いためか、冬になったときに冷気が入ってきて部屋が耐えられないほど寒い。白い息が出るほど。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

はじめての部屋探し、東京で見に行けなかった、家賃を抑え、アパートにしたのがいけなかった。

4-3.失敗再発への対応は?

冬になったとき部屋は寒くなるかなどは確認した方がいい。安い家賃の部屋は寒い可能性がある。また、寒い部屋は暖房をつけても全く温かくならない。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

場当たり的に動かず、きちんと計画を作り、行動することが大切だと思う。結局、引っ越し代金20万円ぐらいが無駄になった。

5.引っ越し後のトラブル

部屋の鍵が途中から工事によって暗証番号を入力するタイプに変わった。番号を忘れて入れなくなったこともあった。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

田舎からの引っ越しだったので東京の大学に行き、今まで会ったことのない人間関係や仕事など新しい経験をすることができた。

6-2.そう思った理由は?

高校まではずっと同じ人間関係で正直飽きていた。東京は人が多く、色々なことを経験でき、世界が広がった。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

北海道と東京を比べると、東京は物凄い人が多かった。

7.部屋探しのアドバイス

部屋を決める時は意外と時間がないため、職場や大学までの距離、家から駅までの距離や時間などは最低限考慮した方がいい。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

駅や大学までの距離などをあまり詳しく調べずに引っ越ししたため、時間が経つほど通うのが大変になっていったこと。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

ネットで安い部屋を紹介していた不動産屋に行き、その部屋で決めた。また、大学の近くにある不動産屋がそこだけだった。

9-2.不動産会社に期待するは?

なぜ引っ越しするのかという目的に沿った部屋の紹介をして欲しい。また、多少はその街のことを紹介してくれれば助かる。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

初めてのお引っ越しで東京へのお引っ越しとのことで不安だったと思います。今回は内覧することができなかったことで部屋の傷にも気づくことができなかったこと、思った以上に冬寒かったということを後悔されているようです。

10-1.入居前の傷にはこうやって対処するべし

まず一つ目は内覧ができずに部屋の傷に気が付けなかったという点です。こちらに関してはキズ自体が入居に支障がない程度であれば、写真を撮って退去時の為に保管しておくことをお勧めします。同時に、管理会社及び仲介をした会社双方に連絡し、記録を残しておくことが大切です。新築で入居をしない限り、新品のものではありませんので、業者が清掃をしたとしても100%の汚れや傷を落とせるわけではありません。あなたが退去する時に原状回復費で不利にならないよう、自分がつけた傷ではないという証明のために画像で残しておきましょう。

10-2.中部屋は部屋と部屋という断熱材に囲まれ、温かい空間?!

二つ目のポイントは、冬が思った以上に寒かったという点です。安い=寒いとは一概に言えません。しかし、断熱材の劣化などが原因で保温効果がなくなっている場合も考えられます。これは賃貸物件で断熱材を確認することはできないので、内見時に部屋に入った感覚で確かめることが重要です。

もし、内覧が冬であれば、部屋に入って外気に近い温度になっていないか、窓の立て付けが悪く、寒気が入ってきてないかなどを確認するようにしましょう。また、あえて外気の影響を受けにくい中部屋や地面からの寒さを緩和するため、2階以上のお部屋を選ぶこともポイントです。ただし、下階がピロティなど空間になっている場合はこのような効果は期待できません。ぜひ、次のお部屋探しではこのようなことを押さえ、お部屋を探すといい物件が探しやすくなります。いいお部屋に巡り合われることを願っています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

前半の方で書いた、急速なデジタル化の中で、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。

あなたはどちらですか?事実であっても、これまでのようにまずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?

私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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