こんにちは、ファイナンシャルプランナー兼防犯設備士の馬場です。
特殊なケースですが、去年の春、大家さんの失態で引っ越し資金等を出してもらえる女性のお引っ越しを担当したことがあります。「お金を出してもらえるんだから、駅近くに引っ越した方がその後の生活が楽になりますよ」とアドバイスしました。でも、その女性は節約のため、駅徒歩20分以上のマンションを選んで、お引っ越しされました。
たった一年後の今年の夏、「今度は馬場さんのアドバイスをキチンと聞くから」と・・・この女性から再度の引っ越しを依頼されました。
体を動かすお仕事の人だから、大丈夫かもと思いましたが。贅沢のし過ぎで全く手が届かないお部屋に住むのは問題ですが、半年先や一年先ぐらいの目標に沿ったお部屋に引っ越すのが個人的にはいいと思っています。
1.駅までの距離が遠くなる
お部屋を借りる際、駅までの距離は気にしていますか?お部屋代を節約しようとするとどうしても駅から遠いお部屋になってしまいます。特に、女性に人気の目黒や恵比寿などでお部屋を探している方は気を付けて下さい。坂が多く、駅からどちらに離れても行き帰りが大変です。
それなら、広尾とか、五反田、その他地下鉄で勤務地などの希望のエリアにアプローチできるマンションがあるか?不動産屋さんに聞いてみて下さい。ちなみに、駅から遠いとどうなるでしょうか?考えられるデメリットを簡単にシミュレーションしてみました。
・毎朝の移動で仕事に使えるエネルギーが減ってしまう
・帰宅時にタクシーなど突発的な出費が増えてしまう
・真夏など汗でメイクが崩れてしまう。同時に、日焼けも。
・真冬は寒さで駅まで行くのが面倒に。
・駅から離れるほど、人通りが減るので治安的に危険。
1-1.仕事に使えるエネルギーが減ってしまう
お部屋が駅から遠いと通勤に時間がかかってしまい、通勤だけで疲れてしまいます。みんなの失敗を活かし、成功する部屋探しを目指している私たちとしては、なるべく、避けてほしい選択です。せっかく都心に住んで、お仕事も頑張ってほしいのに、そのお仕事に使えるエネルギーが減ってしまうのはちょっと違うのではと思ってしまいます。疲れてしまい、成果を出しにくくなり、結果的にストレスを抱え、お給料が伸び悩むことも考えられます・・・。
1-2.突発的な出費が増えてしまう
こういった場合、「家までの道のりが大変だから、今日だけタクシーを使おうかな?」と考えるときもあると思います。いくらお部屋代を節約したとしても、こういう突発的な出費が重なれば、意味がないですよね。家賃数千円の違いなら、2~3回タクシーを使うだけで元が取れてしまいます。
・出勤時、忘れ物に気づいて取りに帰る
・仕事終わり、遅い時間になってしまった
・飲み会であまりに疲れてしまった
・・・もう歩けない。歩きたくない。駅距離があるマンションはストレスが貯まりがちです。
1-3.汗でメイクが崩れてしまう
朝、一生懸命にメイクをしたとしても、駅までの距離が遠いと、真夏の暑い時期など汗で崩れてしまうこともあります。汗でブラウスなどもべたつきます。さらに、最近言われることが多いのですが、日焼けです。いくら日傘を使っても、カバーしきれませんからね。日傘をお店に忘れちゃうときとか、よくあるし。
1-4.真冬は駅までも歩きたくない。
説明不要だと思いますが、念のため。本当に駅距離があると、良いことないので気を付けてお部屋探しをしてください。
2.お料理がしにくい
普段、休日など、お料理はされますか?お部屋代の節約ばかり考えていると、お料理がしにくいお部屋になってしまうこともあります。例えば、キッチンがあったとしても、
・調理スペースが狭い
・コンロに火力がない
・換気扇がついていない
・冷蔵庫を置くスペースがない
・コンセントがない・・・など。
お料理をする度に時間がかかる、ストレスを感じる、ということであれば、「今日は作るの面倒だな」という日が増えてしまい、外食や中食などで出費がかさんでしまいます。毎日お料理をしたくなるようなキッチンが理想です。更に、ワンルームは居室との間仕切りがないので、料理をしたら、その匂いが居室部分に入ってきてしまい、洋服や寝具に匂いが残ることも・・・。
ちなみに、SUUMOが2016年末に一人暮らしをする男女300人にアンケートを取った際、キッチンが狭いと感じた方は20%の60人以上いました。IH1口の小さな水栓付きのキッチン・・・。あれはダメです。コーヒーしか入れられません。
色々と苦しい節約は気を付けて下さい。
3.疲れた体が休まらない
自分のお部屋は、リラックスしながら疲れた体を休めるところでもあります。しかし、お部屋代の節約ばかり考えているとどうなるでしょう?
・北向きで、太陽の光がほとんど入ってこない
・窓の建付けが悪くて、空気の入れ替えができず、空気が淀んでしまう
・壁が薄くて、電車や車、隣人の生活音などが、いちいち気になってしまう
間違った節約でこのようなお部屋になってしまうこともあります。駅距離だけでなく、窓を開けても、すぐ壁になっているような日当たりや風通しが悪いお部屋も同様です。部屋がいつも暗い、じめつく、衣類や壁にカビが生えるなど、節約のつもりが逆にお金と時間を使ってしまう事が大いにあります。
これではお部屋でリラックスどころか、ストレスが溜まってしまい、気力も体力も落ち、体調も悪くなってしまいます。その結果、仕事で成果を出せなくなったり、医療費などで出費が増えてしまえば、節約した意味がなくなってしまいます。昔から多くの人が言っているように「健康第一」です。
もちろん、節約も大事ですが、健康を犠牲にはしたくないですね。個人的に、男性よりも女性は経済的な面だけでなく、美容の観点からもリラックスできるお部屋がよいと思います。『美は寝ている間に作られる』という言葉があるように、気持ちよく熟睡できるようなお部屋がよいですね。
4.防犯面がおろそかになる
お部屋探しの際、多くの女性にとって気になるのが防犯性だと思います。お部屋代を節約するにしても、防犯面に関しては別です。エリアやマンションの見た目を意識すると、以下のような防犯設備がしっかりしていない部屋を選んでしまいがちです。
・一階を選びがち
・オートロックなし
・モニター付きインターホンもなし
・防犯カメラはもちろんなし。
一階は防犯性以外にも盗難や歩いている人と目が合ってしまう、ずっと窓を閉じているから部屋が湿っぽいなどの原因になるので、女性の一人暮らしの方は本当にやめて下さい。ついでに曇りガラスにする事が多いため、日当たりも悪く、暗い気持ちになります。
他にも最近は減ってしまいましたが、24時間管理人が常駐しているところであれば、なお安心です。一方で、コンシェルジュなどがいるケースが増えてますね・・・その分、お部屋代が高くなりますが、自分を守ることのほうがずっと大事だと思って、お部屋を紹介しています。
5.お部屋選びの節約は心も体も弱めることに?まとめ
今回ご説明した、女性の一人暮らしで部屋選びの際に家賃を意図的に下げて、部屋探しをする時の問題点は以下の通りです。実際に体験談や口コミに合ったものなので、こうならないために部屋を選ぶ際は必要な設備は残しつつ、節約のし過ぎに注意して下さい。
・お部屋が駅から遠いと、仕事に差し支えるし、タクシーなど無駄な出費がかさみがち
・キッチンのグレードが低いと、外食などで出費がかさみがち
・光が入らない、音が気になるなど、ストレスが溜まるお部屋だと健康や美を害する
・いくら節約と言っても防犯面をおろそかにしない、お金よりも自分のほうが大事
あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して、結果と原因のみ、記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
この記事へのコメントはありません。