親の介護で体調を崩し、住宅ローンを滞納。一年掛けて、住みながら売却できた事例

こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている宅地建物取引士兼住宅ローンアドバイザーの大和田です。

2022年、70代の男性が持っている横浜市日吉にある自宅マンションの任意売却の依頼を受けました。
所有者であるお父様の介護をしながら、働いていた娘様からのご相談でした。

大和田面談

コロナ以降、家の中にいることが多く、介護疲れや介護による共倒れで仕事ができず、住宅ローンの返済が出来なくなってしまったと連絡を受ける場合があります。

介護疲れによる事件がニュースになる等、老老介護が必要な時代を迎え、状況は厳しくなる一方です。

面談時に言われた、「どうして良いか分からない」と言うのが相樂と二人で心に残りました。

父親と二人暮らしでこれまで何とかやってきました。

しかし、2020年のコロナウイルスの影響でお互い家にいることが増え、介護のストレスや疲労で私も倒れてしまいました。

しばらく、働くことができる状態になく、住宅ローンの返済は増えるばかりで本当にどうして良いか分からない状態が続きました。

相楽さん達に相談する前、地元の不動産会社に相談し、「売るしかない、買い取りしましょうか?」と言われました。

しかし、住宅ローンが残っている為、無理だと言われ、インターネットから問い合わせた先にも「住宅ローンが残っている状態だと難しい。」と言われてしまいました。

このままでは競売になり、住む所もなくなるのかと本気で悩んでいた所、たまたま相楽さん達に相談し、任意売却なら、売れるかもしれないと言われ、藁にも縋る思いでした。

結果的に、1年近く、売却活動を続け、自宅を売却後、近くのアパートに引っ越し、生活保護を受けて頂く事になりました。

しかし、生活の方はそれでもかなり楽になり、現在は仕事も出来る様になっているとのことで本当に良かったです。

今回、これまでの出来事や思ったことをLINEで詳しく教えてもらい、事例としてまとめました。

1.自宅の売却を考えた理由は?

神奈川県マンション前景

これまで父親が年金暮らしで、私が働く事で住宅ローンの返済をなんとか続けてきました。

しかし、コロナ以降、まともに働くことができず、私自身も父親の手伝いがストレスで体調を崩してしまいました。

住宅ローンの返済ができず、4カ月くらい滞納が続き、いよいよもう無理だと思い、色々と動き出しました。

話を聞いている内に、今のまま2人で住み続けたらと思っていましたが、それもどうにもならなそうだと思っていました。

2021年の秋ごろ、相楽さん達から提案された『このまま自宅を売却し、生活保護を受けながら、体調や生活を立て直し、再度やり直す』のが父親の体調を考えると、仕方ないのかなと思うようになりました。

ただ、住み続けたいという気持ちはずっと持っていました。

2.自宅の売却を進めるに当たっての希望は?

調べつくし、前からこのままではいけないと悩んでいましたが、父親が高齢なこともあって、このまま住み続けたいと言うのが一番でした。

ただ、返済が全くできない状態だったので、住む所が無くなる不安が強かったです。

3.任意売却を検討していた時の不安や悩みは?

キッチンの様子

体調が悪く、どうしようもなかったので、家が売れるのか?競売を回避し、このまま住み続けられるのか不安でした。

二人でどこかに引っ越すにしても荷物が多く、父親は高齢で慣れない土地での生活は無理だと思っていました。

相楽さんにLINEで質問してもどうしていいか、本当に分からない時期だったので、言われるがままで不安だらけでした。

4.どうやって、競売を回避し、住みながら任意売却を成功させたのか?

室内イメージ

先ず、相談を受け、住みながら売却する事は出来ると伝えました。

ただ、売却後の家賃はこのマンションだと、10万円程度する為、今の状態だと難しいと伝えました。

金融機関に連絡すると、任意売却を受け入れてくれ、直ぐに所定の書式を送ってほしいと言われたので、相談者さまと準備を進めていきました。

4-1.住みながら、そして、住み続けるために

いつものように、リビングの写真をいくつか撮り、購入検討者の為にフルCGイメージの資料を作り、地元の不動産会社及び知り合いの大手不動産、そして、メーリングリストの掲載していきました。

具体的には住み続けたいとおっしゃられていたので、このようなマンションを買いたい個人投資家向けに直接紹介もしていきました。

ただ、希望の家賃が低く、時間をかけても売買価格と調整することが難しい事が分かりました。

4-2.住み続けられなくても、借金を少しでも減らすために

そこで、お父様と娘様に状況を伝え、売却し、引っ越し、そこで生活保護を受け、生活を立て直してほしいと伝えました。

それでも、お父様から住み続けられる売却をと言われ、両建てで購入者を探していきました。

5.売り始めて、10ヶ月。やっと、条件に合う購入者が決まり

任意売却_お客様の声

50社を超える近隣及び隣駅の不動産会社に買い取りも含めたヒアリングを行いました。

しかし、金融機関の承諾が出る金額だと、不動産業者の買い取りでは難しく、みな、仲介なら何とか・・・と言う感じでした。

そこで、物件の特定がされないレベルに資料を作り直し、個人投資家及びリフォームを行い、実際に住みたい方も募っていきました。

アットホーム経由で6名の方から問い合わせを受け、資料の開示と状況を説明し、2名の方に実際に室内を内見してもらいました。

共に購入意向書を貰い、売買に当たっての条件を詰めていきました。

・建物や設備の不備について、引き渡し後売主は責任を負わない事

・売主の引っ越し費用を一部負担してもらう事

両方にこの条件を提示し、東京から引っ越す予定の方がフルリフォームを予定している為、この条件を承諾してくれ、実際に売買が成立しました。

大きな一歩を踏み出せたと思います。

6.担当のコメント

大和田連絡

競売や管理移管の通知が来る前にご相談頂いた事例です。

ご相談から決済、引き渡しまで1年近く掛かりましたが、時間の許す限り、色々な買主を模索することができ、結果的に高い値段で売れ、売却後の借金も200万円まで減らす事が出来、月々の支払いは高齢と言う事もあり、1万円になりました。

当初言われた、売却後も住み続けたいという希望は満たす事が出来ませんでしたが、相談者様からは非常に感謝され、お手紙を頂いた事例です。

6-1.債権者が柔軟に対応してくれた

相談後、債権者への連絡が滞納からそれほど時間が経っていなかったため、柔軟に対応してくれました。

今回は、自宅に住みながらの売却で、その後もお二人で住み続けたいとお願いされたので、絶対に個人投資家に売るのが最も高い価格が出ると思い、どんどん進めていきました。

結果的にはうまく行きませんでしたが、高い価格で売れ、住宅ローンを大きく減らせたと思います。

6-2.月13.8万円の返済が1万円に

今後は残ったローン200万円の分割返済とご自宅の家賃を払っていくことになります。

しかし、管理費や修繕積立金などで毎月14万円近かった支払いが毎月1万円の返済まで下がり、家賃5万円と、合計8万円も以前より安くなりました。

6-3.返済が苦しくなったら、早めの相談を

今回のように競売の申し立てまえでも、どうすれば良いか分からないと相談を受けるケースがあります。

債権者の対応や購入者を探す時間を取れる為、よりいい条件で売却することが出来ます。

もし、今回の様に住宅ローンの返済に困ったら、窓口となった金融機関へ連絡したり、地元の不動産会社に相談してみて下さい。
もちろん、今回のような特殊な場合には、私たちに直接連絡を頂いても構いません。

状況を踏まえ、どのような対応が取れるのか?私たちなりのやり方をご説明いたします。

2012年以降、北海道の釧路から熊本の水俣まで全国対応で住まいのお悩み相談を行ってきました。
そのため、もし、どうしたらいいか、悩んでいる場合には、『LINE公式の無料相談』や『電話相談』からお気軽にお問い合わせ下さい。

私たちの場合、たらい回しなく、実務担当が直接対応いたします。

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大和田 豊

この記事を書いた人

大和田 豊

事例を参考に失敗の少ない不動産取引を目指し、2012年以降90件以上の不動産取引を経験。現在はコロナウイルスの影響を受け、ローン返済に悩んでいる方向けに、生活の早期の改善に向け、債務整理に注力。宅地建物取引士、任意売却取扱主任者、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

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