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1.質問:女性一人で部屋を探していると、不動産屋の担当が上から目線で営業して来ませんか?
私は20代女性会社員で、今度引越しを考えていると友人に話したところ、「女性一人で行くと不動産会社にナメられるから気をつけたほうが良い」と言われました。確かに、不動産会社の担当者は男性が多く、行きづらいイメージがあり心配になりました。何か良い対策はあるでしょうか?
2.回答:実際、不動産会社の男性社員に横柄な態度を取られたという女性のお客様はいらっしゃいます。
同業者として、業界の地位を下げるのでこのような態度には憤りを感じますが、当社が去年独自に行った「不動産会社のイメージに関するアンケート」でも、
・不動産会社の男性の対応が上から目線で嫌だった
・男性社員と2人きりで車に乗って、内覧に行くのは抵抗があった
・車もスーツもタバコ臭かった
・女性だから反論してこないと思ったのか、敷金を返してくれないなど不利な対応をされた
といった声が聞かれました。これらは会社や担当者による、と言わざるを得ないのが残念なのですが、目安の一つとして
・不動産屋の免許状の更新回数を確認する
という手があります。
不動産会社の多くは賃貸業だけでなく、売買業も行っています。賃貸業だけでなく、売買業を行うには、宅地建物取引業の免許が必要です。免許は5年に1度更新が必要で、免許状内に(3)のように更新回数が記載されています。
一般論として、更新回数が多い=長く仕事を続けられている。つまり、まともな営業体制で仕事をしているということなので、不動産屋さんを判断する基準の一つにはなるかと思います。免許は不動産会社の事務所内に掲げられていると思うので、確認してみてください。
3.友人に不動産屋へ同行してもらうことも
他にできる対応としては、家族や友人に協力してもらって年配者や男性に同行してもらう、賃貸に対する知識をつけて不動産会社と対等に話ができるようにしておくのも有効でしょう。
例えば、以下のウェブサイトなどに目を通しておき、全て理解できなくても、不動産会社との会話の中でサラッと「この前、東京都都市整備局のガイドラインを見たのですが…」などと入れることで、相手も「きちんとしなければいけない」とより気を引き締めて対応してくれる可能性が高くなると思います。
・国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
・公益社団法人 全日本不動産協会
・東京都都市整備局「賃貸住宅トラブル防止ガイドライン(第3版)」
なお、当社では事前にご連絡いただければ、女性スタッフと同行することもできますのでお気軽にご相談ください。
あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。