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外出自粛でお手軽な部屋探しがブーム?オンライン内見って難しい?

不動産取引の不安をゼロを目指す株式会社リビングイン、宅地建物取引士の大和田です。

コロナ禍の影響でリモートワークが急激に増え、自宅にいる事が多くなりました。その為、これまでの帰って寝れればいい部屋探しからもっと基本的な部分、例えば、日当たりや風通し、騒音トラブルについてこれまで説明してきました。

ちなみに、オンラインサービスも大切ですが、部屋探しの失敗例に多い隣人騒音トラブルと湿気やカビの発生を抑える風通しも大切です。

>>隣人・騒音トラブルに関して

>>内見時に考えない風通しに関して

今回は、コロナ禍を機に一気に広がったオンライン面談・相談、オンライン内見やIT重説に関して、実務でやってみて思ったことと失敗例を基に書いてしました。結果的に、部屋探しの経験が少ない人や遠方への引っ越しで土地勘がない場合はよく考えて、オンラインサービスを使ってもらうのが良いと思います。

正直、夏の暑い日や真冬の午前中等寒くて、内見は面倒だと思うかもしれません。そんな方に失敗談と口コミを基に内見の意義やメリット・デメリットをこちらにまとめました。

内見の意義をちゃんと理解して頂いた上で、オンラインサービスのいい所、悪い所を上手に使って、自分にあったお部屋を選んでもらえるといいと思います。

実際に使ったある方は時短のメリットもあるけれど、空間把握というか、通信環境の問題なのかイメージがつきずらく、何となくで決めている人が多いため、分かった気になってしまうというデメリットの方が多い!?というのがチャットやオンライン内見、インターネット申し込みの部屋探しをおすすめしない理由です。

真剣にやっているこっちが「どうなってるのかな?つながってるのかな?」と不安になってしまう時もあります。ただ、21世紀になって20年、日本では令和という新たな時代が幕を開け、私たちの生活はますますテクノロジーの影響を大きく受けるようになりました。

キャッシュレス化が進み、現金を持ち歩かなくなったり、あらゆるチケットの予約がインターネットでできるようになったり、SNSで世界中の誰とでもすぐにコンタクトが取れるようになったり…。いやぁ、すごい時代になったものです。

そんな中、不動産業界もテクノロジーの進化の余波を受けて「オンライン部屋探し」なるものが登場しました。部屋探しといえば、内見がつきものですよね?実際に住む家を見に行って、そこを選ぶかどうするか検討する大切なものです。それすらも、オンラインで済ませることができるようになってしまったのです!

これは業界としてはなかなか衝撃的でした…!

実際にオンライン部屋探しで物件を決める方も多いようですし、それで上手くいくこともあるようですが…、個人的にもやってみましたが、本当にオンラインだけで部屋探しってできるものなんでしょうか?

既に部屋探しの経験がある人や土地勘のある人には部屋内だけ見たり、ポイントを確認するだけでいいかもしれません。今回は、不動産屋のIT化やオンライン部屋探しについて、その背景やメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。

1.コロナの影響であらゆるものがオンライン化

2020年に入ってすぐに世界中で大騒ぎになったコロナウイルス。半年以上経った今(2020年8月現在)も、まだ終息の兆しが見えず、多くの企業や私たちは五里霧中の苦境に立たされています。

そんなコロナウイルス騒動は、あらゆる業界に大きな影響を与えました。それが全世界強制「オンライン化」、DXです。ライブやコンサート、展示会などのイベントがオンライン化し、仕事もリモートワークなどでオンライン化し、なんと結婚式やお葬式までオンライン化してしまいました!どこまで進むんでしょうか?

どうしても「三密」となってしまうようなイベントや仕事などは直接会わないようにオンラインで完結させる流れになっているようです。ウイルスの感染予防だけでなく、移動の時間も掛からないので確かに良いと言えばよいのかもしれません。

1-1.不動産屋もオンラインに!?

そんな中、不動産屋も続々とオンラインに対応するようになってきました。「自粛」、「ステイホーム」などで、出歩くことが少なくなったり、出歩くことが嫌だと思う人が増えたりして、気軽に店舗へ足を運べないというお客様が増えて、「オンラインでも内見ができるし、契約までできますよ!」というサービスを始めたんです。

もっとも、コロナウイルス騒動の前から「オンライン部屋探し」を実施している不動産屋はありました。

地方から東京に上京する人の部屋探しでは、遠方で時間や交通費を掛けて、何度も東京に出て行き内見したり相談したりできない、ということが多く、そういった人のためにオンラインで対応できるシステムを導入しているところもあったのです。

ただ、コロナ前までは「オンラインで完結」はまだ少なく、オンライン相談である程度物件を絞って、1日内見日を設けて、そこで目星をつけた物件を巡って、自分が納得できる物件を決める、という「オンライン+リアル」という形をとるのが主流でした。

しかし、このコロナの影響で「オンラインで完結できる」部屋探しが急増しているようです。

今回は私たちも取り入れているオンライン完結の部屋探しについて、良い事とこれはっていうポイントをまずはまとめて書いていきます。この業界がもっと崇高なサービスを提供できるように・・・。

1-2.オンライン部屋探しの流れ

オンライン部屋探しの流れとしては、自動チャットで前裁きを行い、翌日オンラインで面談や対応、その後オンライン内見で問題が無いようならば申し込みを入れ、後日、オンラインで契約。書類やカギは後日、郵送で対応が一般的な流れです。

ともかく、何度もオンラインが出てきます。オフラインは最後の郵送ぐらいでしょうか?

1-2-1.オンライン面談とは?

各種サイトを経由し、不動産屋にまず問い合わせ、ZoomやSkypeや不動産独自のビデオチャット機能などを使って担当とオンラインで相談します。

中には、LINEのチャットやメールだけで進めるところもあるようです。もう、人と話したくないとしか、言いようがないです。自分の都合で対応したいから、そうなるのは仕方ない流れだと思いますが…。その時に、物件の希望や条件を伝えて、担当はその内容に見合った物件をオンラインで提案します。

いくつか提案された物件から、更に条件や概要を詳しく聞き、その時点で「ここは無いな」という物件を外し、見てみたい、検討したい、という物件を選びます。

1-2-2.オンライン内見の流れ

内見したいという物件を担当に伝えたら、担当は「オンライン内見」の準備をします。すでに撮影済みのものはVR内見に、まだのようならば現地でビデオ通話をしながら説明していきます。担当者はカメラを手に持ち、お部屋でインターネットを繋いで、あなたはカメラ越しに内見をします。

その際に、「キッチンの角の部分、もう少しアップにできますか?」など細かい要望を伝えると、担当はその通りにカメラを動かしてくれます。

1-2-3.オンライン申込

オンライン内見を経て、納得いく物件が見つかれば、そのまま申込になります。書類に記入したり捺印したりすることになるため、これらの書類はメールや郵送で送られてきます。指示に従って、初期費用を振込、契約書を作成して不動産屋に返送し、契約完了となります。

1-2-4.契約書やカギの受け渡し

後日、鍵などが自宅に郵送で届きます。それを持って、当日新居に引っ越す流れになります。これでお引っ越しまで完了です。

2.オンライン部屋探しのメリット

オンライン部屋探しのメリットは圧倒的に、「そこ(不動産屋・検討物件)へ行かなくて良い、家から出なくてよい」という点に絞られます。みんなで話しながら決めることも?もう少し具体的に見ていきましょう。

2-1.遠方からでも部屋探しができる

例えば、青森から東京、鹿児島から東京、もしくは東京から山口、など遠方への引っ越しが決まり、新居を探さなくてはならなくなった際に、オンラインで部屋探しができるのはとても便利です。

新幹線や飛行機を使わなければ見に行けないような場所ならば、できれば引っ越し当日まで引っ越し先へは行かずに、部屋探しをしたいものです。
下見を兼ねて2泊3日ほどの期間を「内見するための」小旅行として引っ越し先へ行くことも良いですが、それをする時間的、金銭的な余裕が無い方にとっては、オンラインで全て完結できるのは嬉しいポイントになります。

2-2.交通費や移動時間がかからない

「遠方」とは言えなくても、部屋探しにはお金や時間がかかります。同じ東京都内の引っ越しであっても、西端の青梅のあたりから港区に引っ越す場合、往復の交通費で2,000円以上かかりますし、移動時間も往復で3時間もかかってしまいます。

真夏の暑い時や真冬の寒い時、わざわざ不動産屋へ相談に行ったり、内見をしたり、契約をしたり、その都度交通費や移動時間がかかると思うと、なんだかゲンナリしてしまいますよね…。オンライン部屋探しならば、この交通費や移動時間をかけずに部屋探しができます。

2-3.不動産屋へ出向く必要がない

内見はちゃんとしたいけれど、相談や契約のために不動産屋へ出向くのは面倒だし交通費や時間が勿体ない…という人も、内見以外のことがオンラインでできるオンライン部屋探しは便利です。これにより、おとり物件や広告に引っ掛かり、個人情報をさらすことも圧倒的に減るので、その後、鬱陶しい営業電話やメールの対応をする必要がなく、精神的なメリットが大きいと思います。

3.オンライン部屋探しのデメリット

オンライン部屋探しのメリットは「そこ(不動産屋・検討物件)へ行かなくて良い」という点に絞られますが、リターンにはリスクがつきもので、デメリットは色々あるんです。

部屋探しの失敗例を分析しているものとして、判断すると、う~ん・・・、オンライン部屋探しは確かに便利だし、交通費や移動時間は節約できるのですが、そのメリットと天秤にかけると、どうしてもデメリットに傾いてしまうかなぁ・・・。

仮住まいとして、どうせ、すぐにまた引っ越すし、みたいな感じで部屋を決める人にはいいのかもしれません。ただ、短期間でインスタントな引っ越しを繰り返していると、ここではオンライン化のデメリットを具体的に見ていきましょう。

3-1.実際に物件を内見することができない

まず、これが最も大きなデメリットですが、オンラインで完結してしまう部屋探しの場合は、実際に物件に「行って」内見することができないため、「見落とし」や「認識違い」が生じるリスクが大きいです。

すでに、失敗例の中にもこの手の失敗が数多く報告されています。靴の通販のように購入後試着して、気に入らなければ、返品!が簡単に出来ない不動産に関して、このような「見落とし」や「認識違い」は大きなダメージになります。

例えば、『オンライン内見をお願いしたため、細かな大きさを見誤っていた。トイレが思ったより狭く膝が壁にべったりついていて困った。』とか、『生活感がわかるような動画や写真のリクエストをお願いすべきだったと思う。今はオンラインが主流だが、やはり実際に行くべきだと思った。』など、便利なことは確かですが、最後の確認はキチンとしないと後悔することになりそうです。

もしあなたが既に4、5回と部屋探しの経験があり、ある程度物件を見る目があれば、リモートでも「ああ、あそこがそういう造りになっているってことは、こんな家ってことだな」と分かるのですが、ほとんどの方が物件探しに慣れているわけではないと思います。

結果、「えー!オンライン内見の時はこうだと思ったのに、実際に家に入ってみたら想像と違った!!」というギャップに直面することになります。

3-2.周辺環境を見ることができない

部屋探しで重要なのは、部屋そのものだけではありませんよね?

例えば、隣人や騒音、治安、生活利便施設・公園、ジョギングコースの有無など周辺環境を気にされる方も多いと思います。自分が引っ越す部屋の近くにある店や公園、学校、交番など、そして駅からの道順など、一回30万円掛かる引っ越し、しっかり把握したいですよね?

3-2-1.オンライン部屋探しで分かることは「何があるか」だけです。

多くの方が誤解しているのは、「近くにコンビニがあります」や「駅から徒歩3分です」や「少し大きい公園があります」など、このような情報は不動産屋から教えてもらえますし、マップでも確認できます。

しかし・・・、

「近くに(かなり小さな規模の)コンビニがあります」

「駅から(急勾配の坂道を歩いて)徒歩3分です」

「少し大きい公園(でかなりの人が利用しているため、犬の声やダンス練習の音などが結構気になること)があります」

「周辺は、(空き地が増え、駐車場なども出来つつあり、」結構寂しい街並みです」

というところまでは、データだけでは見えてきません。

窓を開けると砂まみれ、会社の近所で買って帰る、コンビニがコロナ禍で営業時間を超短縮していた等、失敗例にはたくさん教えてもらうことがあります。まぁ、急勾配の坂道については、親切な不動産屋なら教えてくれるでしょうけど、営業なのでわざわざマイナスになるようなことは伝えない、ということもありますのでね。

「急勾配」の「急」が具体的に何度以上といった決まりも無いですし、何度以上の坂は告知義務があるとかでもありませんし…、実務だけでなく、失敗例を見てきた者として、このような周辺環境を実際に見て確かめることができないのはかなりの不安要素となります。

この辺りをあまり気にしない場合にはオンライン内見などは時間や費用的に節約できるのでいいと思います。ただ、引っ越し後の生活を考えると、その時間や費用は案外小さいかもしれませんが。

3-3.五感で住環境を確認できない

オンライン部屋探しのオンライン内見では「視覚のみ」で部屋を確認することになります。あと・・・すこ~しだけ「聴覚」も入れられる…かな?

3-3-1.音、特に騒音?について

でもオンラインで確認できる音って全然リアルじゃないですからね。なんか電車のガタンゴトン言ってるのが聞こえるなぁ~ぐらいしか確認できず、それがウルサイのかどうか、そのへんはマイクの広い具合なんかでも変わってくるので、ほぼ無意味と言って良いでしょう…。

あとは、電波切れで分からないと思います。

3-3-2.見え方について

唯一の「視覚」も、画面の色だったり、あと奥行き感とかそういうところまでは正確に捉えられないんでね…あんまり意味ないんですけど…(ボソッ)

とにかく、視覚で捉えられるのが、まぁ良くて7割ぐらい、聴覚で捉えられるのが2~3割ぐらい、で、あとの嗅覚、触覚、味覚…は関係ないですが、他の感覚については0%なわけです。

まぁ、味覚も、ですよね。部屋や周辺環境の空気の美味しさとかってあるし。

3-3-3.ニオイについて

あと、とにかく、「臭い」と「感覚」が全く得られないのは大問題です。

臭いに関しては、現実的なところでは、換気が悪く、カビ臭さが染みついている部屋とか、マンションの一階が飲食店、例えば、とんこつラーメン店があって、その臭いがとんでもなく漏れていたりしたら…てか、この場合、虫やネズミが出ます。

あるいは、近くのごみ置き場がとんでもなく臭かったら…家の前の道路を通る車の排気ガスがすごかったら…ストレスですよねぇ。ここまでひどいことは少ないと思いますが、実際に失敗例を見ていると色々と起こっているようです。

3-3-4.第六感的な・・・

最後に、感覚も、大事ですよ~。部屋に入るとなぁんかジメジメしてるなぁ、とか、日当たり、風通しなんかですね。大抵、内見の前に不動産屋の担当が窓を全開にして、空気を流れるようにしますが、幹線道路沿いの部屋などはほとんど閉め切った状態で過ごすことになるので、住環境はいいとは言えません。

(2020年8月31日追加)事故物件的な意味で良くない物件は「肌感」で分かると言います。建築士さんに聞いた、内見時に使える事故物件の見分け方はこちらです。

これらはオンライン内見では決して分からないことなので、口を大にして言います!

内見は絶っっっ対に行った方がいいです!業界的に、担当者的にも正直オンラインですべてを理解するのは無理に決まってると考えつつ、仕事をしてますから、結局、単なる気休め的なと事があると思います。やらないよりはマシ的な。

失敗例を見ても以下のように皆内見・内覧について話してます。

  • ちゃんと内見のときも駅から歩いて内見に行くとか、もうちょっと距離感を意識することが必要だったと思います。
  • 内見をすることに非常に大きな労力を使います。私はその労力をサボってしまったため、イメージと異なる部屋選びとなってしまいました。
  • じっくりと下調べをし、何件か候補を見つけてから内見し、えらぶという流れで行ったため。
  • 狭い割に交通量の多い道路沿いの物件(アパート)に引っ越しました。内見時はそれほど気にならなかったものの、昼夜問わずひっきりなしにトラックが通行することが住んでから判明しました。
  • トラックが通過するたびに、音と振動が部屋の中まで伝わるので、リラックスしにくい環境でした。
  • 不動産屋さんに、相談したら…内見や仮押さえ等色々な手続きや引っ越し業者さんとの都合を合わせてそうなりました。
  • 居住する地域について不動産屋さんもあまり詳しくない場所だったらしく、内見の時には気づかなかったお店がアパートの周辺に実はたくさんあった。
  • 引っ越したての頃は、土地勘が無いためわざわざ遠くの店まで買い出しに出ていて大変だった。

最後に、このような優しい意見も…「実際に足を運び内見するのがベストですが、最近だとオンライン内見をできる不動産会社も増えているので、ぜひ活用するのがいいと思います。」

3-4.通信費がかかる

オンライン部屋探しのメリットの部分で、「交通費がかからない」と述べました。

しかし、逆にかかるのが「通信費」!

Wi-Fi環境が整っていたり、無制限の通信パッケージにしていれば良いのですが、そうではないならば、かなりの通信費を覚悟した方が良いです。

なんたってビデオで繋ぎますし、オンライン内見は数分で終わるようなものではありませんからね。無制限で通信できない環境ならば、交通費の方が安くなってしまうという本末転倒な事態になりかねません。

なかなかカフェとかでオンライン面談なども出来ないのが結構痛いところですね。どうしてもこだわるなら、マクドナルドか、シェアオフィスやコワーキングスペースみたいな場所でしょうか?

3-5.担当者と距離を感じてしまい、ちょっとした質問がしづらい

これは、実際にオンライン会議やリモートワークをしたことがある人ならば、なんとな~く分かると思うのですが、やはりリアルに会っている相手と、オンラインで繋いでいる相手では距離感が全然違います。現在のような、通信にラグを感じたりすればなおさらです。

ちょっとした質問を挟むのに遠慮してしまい、結局疑問や不安が解消しないまま「まぁ、でも大丈夫だろう」などと勝手に自分で納得して契約してしまい、「やっぱりあの時ちゃんと聞いておけば良かった…」と後悔することもあります。

無駄口というか、ちょっとしたカットインが出来ないんですよね、せっかく説明してもらっている時に。

3-6.他の物件との比較検討がしづらい

オンライン部屋探しでは、先ほど解説した通り、視覚がせいぜい7割ぐらい、聴覚が2~3割、他の感覚は全く使えずに部屋を見ることになります。
そうなると、他の物件と比較検討する際に、判断要素が足りない…という事態に陥るわけです。

実際に見に行って比較するよりも、その「差」がよく分からず、どこも大して変わらないように思えてきてしまう…ということです。

そして、「まぁどこも同じようなもんか」と勘違いして、家賃が安いところで妥協した結果、実は住環境に大きな差があったのに見落としていた…ということになっていた、という哀しい結末になるのです。

この点は、正直、部屋探しの経験が少ない時はすごく痛いと思います。

なぜなら、大体同じように見えてしまうので、家賃や設備だけで決めることになり、実際に引っ越した後に考えていたのと違かったが連発します。

3-7.で、結局「まぁいいか」で決めてしまう

3回目になりますが、大事なことなので何度でも言います。

視覚7割、聴覚2~3割、他の感覚0%の状態で、しかも、担当にちょっとしたことを聞きづらいというオンライン部屋探しで、部屋のことがボヤッとしか分からずに決断を迫られると「まぁいいか」という軽い気持ちで部屋を決定してしまいます。

「どこも同じようなかんじだったし、まぁいいか」

→いや、実は物件によって全然違うんですー!

「担当さんが『大丈夫』って言ったし、まぁいいか」

→売りたいんだから「大丈夫」って言うに決まってます!!

「なんか考えるのめんどくさくなってきたし、まぁいいか」

→そりゃ考えるための材料が圧倒的に少ないからです!!!

いいですか?

「まぁいいか」で決めると、必ず後で後悔します。

部屋探しは、一回30万で、引っ越したら、なにも残りません。1回引っ越せば、マックブックプロが買えます。そして、3回引っ越せば、ロレックスが買えます。だから、きちんと「納得」してから決定するのが鉄則です。

4.BOT対応のチャットサービスだけでは、有益な情報は得られない!?

オンライン部屋探しのサービスを導入している不動産屋では、BOT対応のチャットサービスで質問に自動返信してくれるようなものを設置しているところがあります。

ハッキリ言いましょう。

これ、現時点では本気で部屋探しをする人にとっては、ほぼ無意味です・・・あ、勿論、超超超超基本的なことを確認したい、というレベルであれば、ある程度は役に立つかもしれません。知識的な意味合いでね。

でも、自分の部屋探しについての献身的なアドバイスを求めているならば、使わない方が良いです。あくまで気休めみたいな。

なぜなら、一回更新しても住みたいいい部屋探しはひとりひとり異なるからです。

BOTの自動返信では解決できないのです。だから、質問したいことがある場合は、必ず生身の人間に直接聞いてみてください。今後、AIがもっと進化することである程度仕分けを行い、スムーズに目的を達成できるようにすることはできると思います。

しかし、何が問題か、自分で分からないぐらい部屋探しの経験が少ない場合には、機械よりはキチンと分かっている人にお願いした方が長く住みたくなる部屋を紹介してくれると思います。

5.お手軽なオンライン部屋選びで「引っ越し貧乏」になる!?

オンライン部屋探しは、いちいち不動産屋へ行って相談し、内見に出向き、契約して…という面倒な「不動産屋通い」が不要なため、とても手軽に部屋探しができます。

しかし、その手軽さにつられて「まぁいいか」で部屋を決めてしまうと、ゆくゆくは「引っ越し貧乏」になってしまうリスクがとても高いのです。最近はオンライン内見だけでなく、実際に見に行った内見でも差が分からないからなのか、一件目で決めてしまう人が増えているみたいです。

あなたが、結局、すぐに引っ越しをしなくてはいけなくなり、後々、時間もお金も無駄だったとならないことを祈ります。

5-1.引っ越し貧乏って?

引っ越し貧乏とは、コロコロと住居を変えること、つまり、しょっちゅう引っ越しをすることによって、お金がどんどん出て行き貯まらず、貧乏になってしまっている人を指します。

そもそも、引っ越しにはまとまったお金が必要となり、引っ越すだけでもお金が必要ですし、新たな物件を契約するにもお金が必要ですし、引っ越しの初期費用も高額です。そんな引っ越しを繰り返していては、当然お金がどんどん出ていくことになります。

フリーレントや仲介手数料がゼロになり、家賃保証が一般的になった今でも一回引っ越すのに、一人暮らしで30万円、二人暮らしで50万円ぐらいのお金が必要です。一ヶ月、二ヶ月分の手取りになると思うので、決して、安い金額ではないと思います。

5-2.引っ越し貧乏を回避するために

引っ越し貧乏を回避するために必要なことは、ただひとつです。

それは……

最初から納得して、長く住み続けられる部屋を見つける!!!

これだけ!

納得できる部屋探し、正直結構面倒です。

妥協しないで、本当に納得するって、こだわればこだわるほど、ドツボにもはまりますし、理想が高くなって落としどころが見つからなかったり、時間も労力も必要です…。

が!!!

だからといって「とりあえずここでいいや」とか「まぁいいか」とか、そんな気持ちで住居を決めてしまうと、すぐに不満が噴出して、引っ越して早々、もう次の引っ越しのことを考えてしまうようになります。

そう、これが引っ越し貧乏への第一歩なのです…!

引っ越し貧乏にならないためにも、しっかりと部屋探しをしましょう。

6.「失敗診断」で失敗しない部屋探しを実現しよう!

引っ越し貧乏にならないために納得できる部屋を探す…というのは分かったけど、じゃあ、どうやって??

そんな方におすすめなのが、「失敗診断」です。

すごく手前味噌になり、恐縮してしまいますが、私たちが行っている「失敗診断」は、土地勘が少ない遠方への引っ越しかつ部屋探しの経験が無く(少なく)自分の中で条件が曖昧で、どうしたらいいか分からない方に使ってもらいたいです。

不動産屋はあなたに貸す気満々です…、仕事だから。

そこで、あなたにお部屋を探す前や面談する前に、お部屋に関して、ちょっと知識武装してもいいのでは?と本気で思ってます。少なくともダメな部屋の足切りやこれだけは譲れないっていう条件を事前に理解するのはとても大切だと思います。失敗例でもこんな感じに皆話してくれてます。

  • 私は手続きや家賃で失敗したことが多くありましたので、事前に下調べや不動産屋の方によく相談をして、アドバイスを受けると良いと思います。
  • 事前に自分がどういう部屋に住みたいのか、また家賃の上限などをしっかり決めておかなかったため。家族と話し合いの時間をとることができなかった。
  • 事前に譲れない条件をリストアップしておき、不動産屋さんに伝えておく。

何をするにも失敗したくない、時間かけなくない場合には、自分の頭の整理に過去の失敗を使った診断を受けるのは非常に有効だと思います。

なお、失敗診断には以下のような特徴があり、部屋探しの失敗を引き起こす可能性のある方にどのような失敗のリスクがあるか?そして、その失敗を回避するためにはどのような条件で部屋を探せば良いか?などをお教えするものです。

  • 4,000件を超える部屋探しの失敗を分析
  • オンラインだから、無料で受け、すぐに結果が分かる
  • データを基にロジカルに説明できるのは、日本でこれだけ

あなたの失敗しない部屋探しのために、まずは気軽な「失敗診断」を受けてみませんか?

私たちは騒音や日当たり、風通しというお部屋の基本的な事だけじゃなく、4,000件を超える失敗例を基にした失敗診断を行いました。あなたが陥りがちな失敗を判断し、事前にどんなことに気をつけたら良いか、どんな部屋なら安心して住めるか、お部屋をただ紹介するだけでなく、部屋選びのポイントを統計的に有意な条件などと共に詳しくアドバイスしています。

先ずは、無料のオンラインであなたがハマる失敗診断ためしてみて下さい。

最後に、オンラインサービスも大切ですが、部屋探しの失敗例に多い隣人騒音トラブルと湿気やカビの発生を抑える風通しも大切です。

>>マンションの構造別、隣人・騒音トラブル対策に関して

>>内見時にみんなが忘れるカビ対策の風通しに関して

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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大和田 豊

この記事を書いた人

大和田 豊

事例を参考に失敗の少ない不動産取引を目指し、2012年以降90件以上の不動産取引を経験。現在はコロナウイルスの影響を受け、ローン返済に悩んでいる方向けに、生活の早期の改善に向け、債務整理に注力。宅地建物取引士、任意売却取扱主任者、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

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