こんにちは、防犯設備士兼宅地建物取引士の馬場です。
お部屋の内見の問い合わせは最近でこそLINE が多くなっていますが、今でもメールでの問い合わせが相当数を占めています。
メールは文字に起こすことで、条件を的確に不動産担当者に伝えることができるためコミュニケーションは電話よりも優れていて、物件を事前に準備でき、当日に気になるお部屋が見られないのを防ぐことができます。
基本的に、不動産会社へは予約なしで飛び込み訪問しても対応はしてくれます。しかし、今回のように事前連絡をしないで訪問することのデメリットがあります。
0-1.予約優先になってしまう
これはどの業界でも当たり前ですが、事前に予約をしているお客様を優先しての対応となるため、十分な説明を受けられなかったり、混雑していると案内まで待たされたりすることが多くなってしまいます。
0-2.すぐに見たい物件が見られない場合がある
これは自分の気になっている物件を持ち込んだとしても、その管理会社が定休日で現地に設置してある鍵の所在を確鍵できなかったり、不動産会社に鍵を借りに行くことができなかったりするため、後日案内に行くことになるケースがあります。
0-3.当日の待ち時間が長い
事前予約のメリットの“事前に希望条件を探してもらえる”ということができないため、来店⇒希望条件のヒアリング⇒物件選定⇒物件提案と本来進みますが、「物件選定」で時間を要することになります。また、不動産会社の繁忙期と呼ばれる「1~3月」のシーズンはお部屋探しのお客様も増えて混雑するため、待ち時間が長くなる傾向が高いです。
電話より、メールでやり取りする方がミスを圧倒的に減らせます。担当が案内中で忙しく、メモってみても誤字脱字があって、似たような名前のマンションを押さえることが無くなります。
この記事では、メールで的外れな連絡にならないように3つの要件、どんな文章にするべきなのかをご紹介していきます。 最後に、例文のテンプレートも掲載するので、1からメールを作成するのが面倒なら、そちらをお使いください。
1.問い合わせには電話・メール・来店の3種類がある
メール以外の問い合わせ方法を知らずに「内見の問い合わせをメールでしよう」と思われているなら、1度検討してもらいたい方法があります。それが電話か、来店です。
メールでの問い合わせにはメリット・デメリットがあり、また電話や来店にもメリット・デメリットがあります。一長一短があるので、最も必要な方法をチョイスしてください。
1-1.メールで問い合わせるメリット・デメリット
メールの良いところは意思疎通が確実に取れるところです。必要な条件やお部屋をメールにすることで確実に相手に伝えることができます。話すのが苦手な人はメールでの問い合わせがおすすめです。
一方で、メールはどうしても対応が遅くなります。誰しも電話とメールなら電話の方が優先度を高くしてしまうのは間違いありません。メールを使うのは時間に余裕があるときが、無難です。
1-2.電話で問い合わせるメリット・デメリット
電話の良いところはすぐに対応・回答してもらえるところです。問い合わせの内容が急ぎであれば電話で問い合わせるべきです。一方で、電話では聞き漏れが起こります。聞き漏れによって見たいお部屋が見られないこともあるので、複雑な条件があったり、内見したいお部屋が3つ以上とたくさんある場合には電話はさけた方が良いと思います。
また、電話したタイミングで担当者不在だと、折り返しを受けることになります。折り返しがあったときに電話に出られない、また担当者が不在といったように行き違いが出る可能性も高いです。
1-3.来店で問い合わせるメリット・デメリット
来店の良いところは安心感です。不動産担当者と直接顔を見合わせて内見するお部屋を選ぶことができるので、はじめてお部屋を借りるなら、来店で得られるメリットは大きいと思います。
一方で、来店での問い合わせは1度不動産会社まで足を運ばなければならないので、2度手間です。 当日に来店と問い合わせを同時にしてもいいですが、見たいお部屋がすでに決まっているのなら、時間的にあまりお勧めしません。
1-4.来店予約のタイミングはいつがいいか
シーズンによって異なりますが、平日であれば1~2日、土日でも4~5日前でも大丈夫です。担当する営業マンが物件を探す時間を考慮すると、平日2~3日前、土日は1週間前がベターかと思われます。繁忙期は予約が立て込むため、平日は1週間、土日は10日以上前に予約するとスムーズに予約が取れると思います。
2.メールに絶対入れるべき3つの要件
これからご紹介する3つの要件をメールに入れ込むだけで希望のお部屋を内見できます。その要件が以下の3つになります。
- 問い合わせをしたい件名と内容
- お部屋の希望条件 (内見したいお部屋が決まっているなら、そのお部屋)
- 引っ越し予定日
この3つをメールに入れ込むことができれば、内見でもたつきません。しかし、そのメールを作るのが面倒だと思うので、それぞれのシチュエーションに応じたメールのテンプレートを作成しました。 よろしければご利用ください。
2-1.ホームページ上で掲載されているお部屋の問い合わせするとき
例えば、以下のような感じで問い合わせると、スムーズに進むと思います。
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メール件名:掲載物件の空室確認
メール本文:
△△不動産 内見ご担当者様
ホームページ上のお部屋の空き室状況について連絡させていただきました△△と申します。
〇月頃に引っ越し予定で物件を探しております。下記物件は、現在空室でしょうか?
・【麻布ハイツ 4階】港区東麻布1丁目
・【高輪ハイツ 2階】港区高輪4丁目
・【西麻布マンション 8階】港区西麻布3丁目
空室なら、下記日程で内見の予約は可能でしょうか?
・〇月〇日 1日中可
・〇月〇日 午後からならいつでも可
・〇月〇日 18時~20時
お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡お待ちしております。
△△(フルネーム)
メールアドレス:〇〇@〇〇.com
電話番号:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇(平日19時以降対応可)
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コピペして、必要な個所を修正して、使ってください。
2-2.ホームページ上で掲載されていないお部屋の問い合わせするとき
条件がまだあいまいな場合やどんな部屋か、具体的に決められない場合には以下のメールを使ってみて下さい。
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メール件名:物件紹介のお願い
メール本文:
△△不動産 内見ご担当者様
〇月の引っ越しを予定している△△と申します。
ホームページ上に掲載されているお部屋以外に、以下の条件に適したお部屋があるのか相談したく連絡しました。
・〇〇駅付近希望
・駅から徒歩〇分以内
・家賃〇万円以内(敷金礼金:各1ヶ月分まで)
・エアコン付き
・室内洗濯機置き場あり
・ペット可
・2階以上エレベータ付き
・バストイレ別
条件に合うお部屋がありましたらご紹介ください。
内見の希望日時については、〇月〇日頃を希望しております。
お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡お待ちしております。
△△(フルネーム)
メールアドレス:〇〇@〇〇.com
電話番号:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇(平日19時以降対応可)
ーーー
これまで同様に、コピペして、必要な箇所を修正して、使ってください。
2-3.不動産屋さんに来店予約をしたいとき
はじめての部屋探しなど、自分に合った部屋の条件がまだ分からない場合などは直接お店に行って、色々と聞いた方が良いと思います。
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メール件名:来店予約のお願い
メール本文:
△△不動産 内見ご担当者様
△△と申します。〇月に引っ越しを予定しており、御社で直接お話を伺いたいと思い連絡しました。
下記で予約可能な日時はありますでしょうか?
・〇月〇日 1日中可
・〇月〇日 午後からならいつでも可
・〇月〇日 18時~20時
希望するお部屋の条件については以下の通りです。
・家賃〇万円以内
・〇〇駅付近希望
・2階以上エレベータ付き
お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡お待ちしております。
△△(フルネーム)
メールアドレス:〇〇@〇〇.com
電話番号:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇(平日19時以降対応可)
ーーー
こちらも必要カ所を修正して、使ってください。
2-4.不動産屋さんにした来店予約をずらしたいとき
緊急時など、来店できない場合に面談のスケジュールを変更する場合に以下、使ってください。
ーーー
メール件名:来店予約の日時を変更
メール本文:
△△不動産 内見ご担当者様
先日、内見の予約の連絡をした△△です。
大変申し訳ありませんが予約日時を変更させていただけないでしょうか?
また、下記の中で予約可能な日時はありますでしょうか?
・△月△日 10時~12時
・△月△日 13時〜17時
・△月△日 午後からならいつでも可
お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡お待ちしております。
△△(フルネーム)
メールアドレス:〇〇@〇〇.com
電話番号:090-〇〇〇〇-〇〇〇〇(平日19時以降対応可)
2-5.できるだけ希望の物件を見つけてから問い合わせをする
立地や間取り、築年数や設備等の条件を羅列して物件を探してもらう方法もありますが、できるだけ自分が希望する物件を一つ選んでから問い合わせをしてみることをオススメします。なぜなら、お客様自身で物件検索をして、なんとなくでも絞り込みが終わっているため、担当者に条件を分かってもらいやすいというメリットがあります。
希望条件を担当者にしっかりと把握してもらえると、その時に気に入る物件が無かったとしても、似たような条件を探してメールで送ってくれやすいというメリットもあります。
3.お部屋の内見の問い合わせはモレの無いメールでまとめ
電話より、メールの方がミスを少なく、後で確認が出来るので、個人的には連絡にはお勧めです。既に部屋が決まっている場合もこれから相談する場合もこれまで書いてきたようなテンプレートを使って、不動産会社や担当者に連絡を取ってみて下さい。以下、今回のまとめです。
・状況に応じて、電話メール来店の3つを使い分ける
・メールを送信するときは3つの要件に注意
念のため、内覧でいかに真剣に部屋と自分と向き合ったかということが部屋に住み始めてから後悔するかしないかを決定づけます。是非、是非、失敗や後悔の無い部屋探しをしてください。今回ご紹介した内容が貴方の失敗を防ぐ一助となれば幸いです。
4.トラブルを避けるための部屋探しチェックリスト
これまでのトラブル相談やアンケートの事例を参考に、簡単なチェックリストを作りました。
もし、いくつか、該当するようなら、慎重にお部屋探しをされることをお勧めします。
□ 延線沿い等エリアを広げ、自分に合う部屋を探したい
□ 自分に合ったお部屋の条件や優先順位が分からない
□ オンライン内見や広告を見て、お部屋を決めたい
□ 部屋探しの経験が2回以下で相談し、お部屋を決めたい
□ 家賃や初期費用等予算の決め方が分からない
□ 契約や引っ越し後のトラブルは絶対に避けたい
□ 自分のペ-スでゆっくりお部屋を探したい
□ 仲介手数料無料や返金保証が付いている方がいい
もし、3つ以上当てはまる方は慎重に部屋探しを進めて下さい。というのも、トラブルが続くと、仕事や私生活だけでなく、健康も害してしまう事もあります。
また、気になるようなら、LINEで出来る部屋探しの条件簡易診断もやってみて下さい。3つの質問で、部屋探しに必要な具体的な注意点や対策をご提案しています。
ちなみに、内見時の確認・チェックリストもよく聞かれます。
これまでの失敗談を参考に無料で使えるものを作りました。他社の使いやすそうなものもピックアップしています。ぜひ、内見時に使ってみて下さい。4,600件の失敗談を基に作った内見時のチェックリストはこちらのページです。なお、人気のある他社の内見チェックリストも同様にまとめています。
私たちは、2012年より地域に根付いた不動産屋として、住まいのトラブルに特化し、住宅ローンの返済だけでなく、騒音や隣人、契約トラブル等のトラブルを解決してきました。
現在、無料相談を実施しており、相談者の方には住まいの問題解決事例をまとめた冊子も無料で差し上げております。問題を早期に解決し、一秒でも早く、明るい毎日を取り戻して下さい。ともかく、ぜひ一人で悩まず、時間を無駄にしない様、早めにご相談ください。
これまで、8年間300件近い住まいのトラブルの相談を受けた中でもさまざまなケースがありました。
ここに記載出来ない内容で困っている方もいると思います。もし、あなたが現在トラブルに悩まされているのであれば、トラブルが大きくなる前にお近くの専門家に相談することをお勧めいたします。信頼できる先がすぐに見つからない場合、弊社の無料相談にご連絡ください。
これまで多くの住まいの問題を解決した経験や知識を活かし、あなたの力になれると思います。ぜひ気軽に無料相談までご連絡ください。
私たちは今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、4,600件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、専門家と協力し、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
念のため、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法をレクチャーしてもらいました。最近流行っているカスタマイズ賃貸についても、こちらにまとめました。不動産トラブル専門の弁護士による、契約直後の事故物件発覚時の告知義務違反等の対応についてはこちらのページにまとめました。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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