引っ越し後にお部屋のトラブルや事故に遭わないため、内見の際にメモする場所は?
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2020年1月29日遠方からの一人暮らしで失敗しない為、内見時にメモをするべき3つ
こんにちは、宅地建物取引士の相樂です。
突然ですが、内見時にどこを見るべきか、そして、どうメモした方が良いかなど担当者は教えてくれましたか?転勤時の遠方から東京への引っ越しなど、一人暮らしを始めるお部屋の内見、正直面倒だと思います。しかし、怠ると後悔することが結構起きます。
そこで、あなたが引っ越し後にお部屋のトラブルや事故に遭わないため、失敗談や口コミを参考に内見の際にメモしておきたいポイントを紹介します。
1.物件全体でメモするべきポイント
遠方からの引っ越しで一人暮らしを始める場合、セキュリティは重要なポイントです。引っ越したばかりは周りに知り合いや友人がいないので、相談は警察だけとなります。そのため、内見する物件全体(マンション・アパート)でメモしておくべきポイントを紹介します。
1-1.オートロックの有無
女性が一人暮らしをする際には必須といえるオートロック。できることなら物件の入り口と自宅の玄関がオートロックになっていると更によいと思います。もちろん、モニター付きオートロックじゃないと、誰が来たか分かりません…。
1-2.管理人の有無
オートロックと併せて、確認しておきたいことが管理人の有無です。管理人がいることにより、不審者が物件に近づきにくくなります。最近は少なくなりましたが、今後、エリアで協力し、治安を上げていく事が大切になると思います。私設ガードマンのような時代になるかもしれません。
1-3.インターホンの有無
最低限のセキュリティとして、インターホンは必要です。人が訪れたときに、部屋から確認できるようカメラがついているかも確認しておきましょう。これもオートロック同様にモニターが付いてないと誰が来たのか分かりません。
2.お部屋でメモするべきポイント
一人暮らしのメインとなるお部屋はメモをするべきポイントが本当に多いです。引っ越し後にこうじゃないと後悔しないため、下記のポイントは必ずメモしておきましょう。
2-1.部屋の大きさ・形
部屋の大きさ・形は家具や生活スペースの確保のためにもメモをするべきです。あなたがすでに一人暮らしで新居に引っ越しを考えている場合。今持っている家具が入らない・置けないなどの問題が出てくる可能性もあります。その為、玄関と廊下、扉の大きさはキチンと調べた方が良いと思います。解体出来ないソファーやベッド辺りが結構大変です。
2-2.エアコンの機種・製造年月日
エアコンの機種・製造年月日は電気代金に直結します。稼働するかはもちろん、あまりに古い物だと電気代が高くなってしまうのです。お気に入りの部屋のエアコンが古いものだった場合、取り換えることを交渉するのも一つの手でしょう。
ちなみに、古いエアコンの場合、テナント管理にするため、契約書内に残置物となっている可能性があります。キチンと、誰がメンテナンスするのか?掃除は行ってあるのか等も含め、現地で確認・メモした方が良いと思います。
2-3.コンセントの位置と数
スマホやPC、タブレット、スマートウォッチなどを使う人が増え、部屋探しで最も大切といえることがコンセントの位置と数です。家具の配置や生活導線にも影響するため、必ずチェックしておきましょう。まだまだ希望の条件には出てこないですが、ベッド周りやテレビ付近にコンセントが無いと本当に生活しずらいです。
2-4.窓の位置と数
窓の位置と数は日当たりと湿度、結露、カビに直接影響します。窓の位置や数が多いと、光を取り入れられる場所も多く、風通しが良いので湿気が溜まりにくいです。窓の位置や数によっては、日当たりが悪く湿気が多いジメジメしたお部屋になってしまうので注意しましょう。
理想は玄関以外に2カ所換気できる場所がある事です。空気の流れが無い部屋は湿度が本当に高まり、壁や収納が壁だらけになってしまいます。
2-5.汚れや傷の有無
もともとある傷や汚れの箇所をメモや写真で残しておくことで、あなたがつけた傷や汚れではないことが証明できます。壁や床の汚れはお金のトラブルになりやすいため、必ずメモしましょう。タイミングは内見時や引っ越し当日です。荷物を入れる前に確認し、メモに残しておいてください。
2-6.携帯電話・スマートフォンの電波
内見のときに見落としがちなポイントが携帯電話の電波状況です。建物の構造や部屋の位置によっては電波状況が悪いこともあります。現在の生活で携帯電話やスマートフォンがスムーズに使えないことはストレスの要因になるため、電波状況は必ずチェックしましょう。仕事の大切な電話なども途切れ途切れでは会話になりません。
2-7.収納の数と大きさ
特に、服や靴、小物の多い女性の一人暮らしにとって、収納の数や大きさは物件を選ぶうえで重要です。収納の数や大きさによって、服や小物が入らないケースもあります。あなたが持っている物の量よりも収納に少し余裕があるお部屋を選ぶと安心です。目標は8割ぐらいでキチンと中まで見える収納が大切だと思います。大きさは高さも含め、メモを取るようにして下さい。
3.キッチン・お風呂・トイレでメモするべきポイント
水回りは衛生面が求められるスペースです。料理好きやお風呂好きの女性にとっては、水回りを重要視してお部屋を決める方も多いのではないでしょうか?水回りでチェックするべきポイントを紹介します。
3-1.シンクの大きさ
シンクの大きさによって、洗い物のしやすさが大きく変わります。小さすぎるシンクは料理好きには向いていないでしょう。
3-2.コンロの数と性能
料理好きの女性にとって、コンロの数や性能は最も重要といっても過言ではないです。コンロが一つしかない場合、パスタなどコンロが2つ必要な料理は作ることができません。最低でもコンロが2つ以上あるお部屋を選びましょう。個人的にはコンロの位置も大切だと思います。縦に2口のコンロは正直、使いづらいです。せめて、斜めにコンロが配置されている方が使いやすいと思います。おしゃれより、実用です。
3-3.調理スペースの大きさ
キッチンで見落としがちなことが調理スペースの大きさです。シンクが大きくてコンロは2つあるけれど、調理スペースが少なく、まな板が置けないなんてお部屋も少なくありません。満足な調理ができるスペースがあるか必ずメモしておきましょう。
スーモが2016年に300人に行ったアンケートでもキッチンの狭さは不満の一位に上っており、3人に1人は失敗だと思っていました。内見では、このスペースが十分にあるのか?キチンと確認・メモを取った方が良いと思います。
3-4.収納の数・大きさ
キッチンの収納数や大きさは調理器具や食器の収納に直結します。食器が多い方や、本格的な調理を行いたい方は収納の数や大きさもメモしておきましょう。
3-5.洗面台の有無
男性よりは化粧やヘアメイクをする女性にとって、洗面台は必須です。できれば独立洗面台である程度収納があるお部屋であれば、問題ないと思います。
3-6.臭いの確認
水回りは臭いが気になるスペースでもあります。内見のときに臭いが気になる物件は水回りの管理ができていない可能性があります。玄関を開けた時、風呂・トイレ周りだけでなく、キッチン周辺も良く匂いを調べて下さい。
4.遠方から一人暮らしで失敗しない為、内見でメモをするべきポイントまとめ
転勤や転職など、急な東京への遠方引っ越し。これまで部屋探しをしたことが無い人に内見時に意識してほしいメモのポイントを説明しました。
何度も東京に来れない遠方引っ越しの場合、後悔しないために一回の引っ越しで極力ポイントを押さえておくことが大切です。以下、内見で絶対に見てほしいポイントのまとめです。引っ越し事例でもこの辺りを調べることなく、決めてしまい、引っ越し後に後悔している人が大勢いました。
4-1.物件全体でメモするべきポイント
・オートロックの有無
・管理人の有無
・インターホンの有無
4-2.お部屋でメモするべきポイント
・お部屋の大きさ・形
・エアコンの機種・製造年月日
・コンセントの位置と数
・窓の位置と数
・汚れや傷の有無
・携帯電話・スマートフォンの電波
・収納の数と大きさ
4-3.キッチン・お風呂・トイレでメモするべきポイント
・シンクの大きさ
・コンロの数と性能
・調理スペースの大きさ
・収納の数・大きさ
・洗面台の有無
・臭いの確認
内覧でいかに真剣に部屋と自分と向き合ったかということが部屋に住み始めてから後悔するかしないかを決定づけます。是非、是非、失敗や後悔の無い部屋探しをしてください。今回ご紹介した内容が貴方の失敗を防ぐ一助となれば幸いです。
あなたの大切な人生と平穏が守られますようにこれからも私たちは4,500件を超える引っ越しの失敗談を基に、住まいのトラブル解消の専門家として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
頂いたご相談は社内で共有し、48時間以内に回答いたします。必要な場合には、弁護士や建築士などの専門家と相談し、連絡いたします。
なお、相談は無料です。費用が発生する場合には、事前に必ずご連絡いたします。
過去に頂いたトラブル相談や質問は参考の為、こちらのページにまとめています。
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国立大学卒業後、外資系証券と日系総合不動産会社を経て、独立。2013年より、個人顧客との折衝を中心に賃貸・売買仲介やその管理を開始。
自身も8回の引っ越しを経験し、部屋探しの難しさを痛感。現在は、『取引の安心を失敗で』をモットーに、日々不動産取引のデータ分析を基にサービスを行っている。サービス開始以来、これまで300室の部屋探しをサポート。
保有資格:不動産鑑定士補、宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士
相樂 喜一郎
株式会社リビングイン 代表取締役
馬場 紘司 株式会社リビングイン 共同代表
早稲田大学卒業後、部品商社を経て、2011年より東京の西、立川や吉祥寺エリアを中心に建物の工事・改修を行う。2013年より、同代表の相樂と共に不動産の売買・賃貸仲介を始め、現在に至る。2019年は茨城県の戸建てや板橋区の共同住宅などを仲介。同時に、東京渋谷区の民泊や麻布十番のシェアオフィス向けリノベーションやコンバージョン工事を行う。最近は、台風15号や19号に伴う火災保険の申請サポートやその後の改修工事を積極的に行う。
保有資格:宅地建物取引士、FP二級、防犯設備士、住宅ローンアドバイザー他
写真付きなので、スマホやPCでも、引っ越しの手順や注意点がすぐに分かります。
初めての一人暮らしを中心に、2,000件超の失敗を基に、引っ越しを賢く学びます。
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最新の引っ越し事例とその考察。下見に行ったおすすめのマンションなども参考に。
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