こんにちは、宅地建物取引士の相樂です。
一人暮らしのお部屋を決めるときに多くの人がめんどくさいと感じる内見。しかし、大体同じ部屋だからと資料だけ見て、内見をしないで決めると後悔してしまう可能性が高まります。
せっかく、30万、40万と高い初期費用を払うなら、自分に合った長く住める部屋をキチンと探しませんか?1年、2年で短期に引っ越すにはもったいないケースが案外あります。
オンライン内見でも担当者に確認してほしいポイントを共有できるチェックシートを作成しました。こちらのシートを先方に送り、問題がないか、効率よく、確認してもらってください。他社のシートも比較につけておきました。後悔しない、損しない、時間を無駄にしないために活用して下さい。
1.家具・家電の位置や大きさが合わない
内見をしなかった場合の最大のデメリットは、家具・家具の位置や大きさが合わない可能性があるということです。内見を怠ると以下のようなケースが起こる可能性があります。
- 冷蔵庫が入らない
- 部屋に対してベッドが大きくなってしまった
- 洗濯機置場に対して、洗濯機が大きすぎて入らなかった
家具・家電の搬入は大きなお部屋ならまだしも、一人暮らしの小さなお部屋の場合は特に注意です。家具の大きさが合わなければ、生活導線やレイアウトに影響を与えます。場合によっては置きたい位置に家具が置けないケースなどもあります。間取り図を見ただけではわからない情報が内見でわかるので、申込前に、必ず室内の内見をして下さい。1,000円、2,000円のアマゾンで物を買うのとは大きな違いがあります。
2.思っていた設備ではない場合がある
寒いし、行くのが面倒だし、お金も掛かるので内見をせず、間取り図や写真だけでお部屋を決めてしまうと、あなたが思っていた設備ではない可能性があります。というのも、間取り図や写真は同じ物件の違う部屋の写真を例として参考資料にしているケースも少なくありません。
そのため、実際に空いているお部屋と参考資料の情報が異なる場合があるのです。例えば、以下のようなポイントです。特に、築年が10年を超えてる場合、始めは同じだった仕様も度々内装に手が入っていたりするのでばらけてきます。
- 窓がある方角
- コンセントの位置
- 部屋の形
- エアコンが古すぎる
お部屋の内見をしないとこのような生活に重要な情報を把握することができません。不動産屋や大家さんの話も大切な情報源ですが、設備面に関しては実際に内見をしないと、分からないことが多いです。
もちろん、すべての物件を内見する必要はありません。ただ、あなたが気に入った物件やお部屋がある場合は申込前に必ず内見しましょう。
3.室内の環境がわからない
室内の内見をしない場合に後悔しやすいポイントとして、お部屋の環境状態がわからないということがあります。環境状態とは、以下のようなものです。
・湿度
・温度
・採光
・風通し
・匂い
・騒音
いくら間取り図が正確で参考資料に間違いがなかったとしても、これらの情報は内見でしか把握することができません。湿度の高いお部屋の場合、ジメジメして壁にカビが生えたりすることもあります。その為、室内が臭う場合にはよく確認した方が良いと思います。よくある話ですが、窓が南側だけど、横に建物があって日の光が全然入らないなんてことも少なくありません。これも資料だけではなかなか分かりません。
このように、お部屋の環境状態は内見でしか得られない情報なのです。住み始めてから気づいたとしても、後悔するしかありません。長い期間、後悔をして生活を続けるくらいなら、お部屋選びに時に時間と労力をかける方が賢いと思います。その為、遠くても、忙しくても気に入ったお部屋があれば、最後は実際に内見することをおすすめします。
4.建物周辺環境がわかりづらい
内見をしない場合、周辺環境がわかりづらいということもデメリットといえるでしょう。周辺環境はこのようなものです。
・スーパーやコンビニと家の距離感
・周辺の飲食店
・周辺の病院
・治安
・街の雰囲気
これらの情報はインターネットで得られるものもありますが、実際に行かなければ肌で感じることができません。これらの情報を重要視しない方やすでにこれらの情報を知っている場合などは例外ですが、基本的には内見のときに確認しておきたい情報といえます。
周辺環境にこだわりのない方は気にしなくてもいいですが、最低限の雰囲気や治安は把握するために実際に内見をすることをおすすめします。
5.面倒な内見をしないで決めるデメリット、まとめ
お部屋探しのときの内見は面倒ですが、特に似た様な部屋が多い一人暮らしの時など・・・、ただ、内見をしない場合には4つのデメリットがあります。引っ越しの失敗談でも多くの人がアドバイスとして、「面倒な内見をしっかりと行うこと」と話しており、あなたの理想のお部屋に一気に近づくことができます。
5-1.内見をしない場合の4つのデメリット
・家具の位置・大きさが合わない
・思っていた設備ではない場合がある
・お部屋の環境状態がわからない
・周辺環境がわかりづらい
5-2.家具の位置・大きさが合わない
・冷蔵庫が入らない
・部屋に対してベッドが大きくなってしまった
・洗濯機置き場に対して、洗濯機が大きすぎて入らなかった
5-3.思っていた設備ではない場合がある
・窓がある方角が違う
・コンセントの位置が違う
・そもそも部屋の形が違う
5-4.お部屋の環境状態がわからない
・湿度が高い
・温度が高い
・採光が悪い
・風通しが悪い
5-5.周辺環境がわかりづらい
・スーパーやコンビニと家の距離感
・周辺の飲食店
・周辺の病院
・治安
・街の雰囲気
それでも、どうしても内見がめんどくさいあなたには、最近は内見を代行してくれる不動産会社もあるので、そちらを利用して、レポートで確認するのが良いと思います。ただ、個人的には沢山デメリットがあるので、ご自身で確認することをお勧めしています。
内覧でいかに真剣に部屋と自分と向き合ったかということが部屋に住み始めてから後悔するかしないかを決定づけます。是非、是非、失敗や後悔の無い部屋探しをしてください。今回ご紹介した内容が貴方の失敗を防ぐ一助となれば幸いです。
あなたの大切な人生と平穏が守られますようにこれからも私たちは4,500件を超える引っ越しの失敗談を基に、住まいのトラブル解消の専門家として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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