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こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで建物の管理や住まいのトラブル解消を担当している管理業務主任者兼不動産鑑定士補の相樂です。
今回は意外と少ないマンションの内見を仕事終わりに行うメリット、デメリットや注意点について、これまでの経験と失敗例を基を考えました。
今の時期、遠方の方からオンライン内見の依頼もあります。しかし、個人的には30万、40万も支払うことになるお部屋選びに失敗しないため、入念に行ってほしいのがマンションの現地内見です。オンラインと実際に見るのではやはり大きな違いがまだまだあります。
一般的に、週末の昼に行う方が多いですが、可能であれば、夜にも行った方が良いと思います。なぜなら、同じマンション、同じエリアであっても、昼間、仕事や学校などで出ていた人が帰ってくる昼と夜では様子が大きく違うことがあるからです。
念のため、他社さんのリストや過去の失敗例を参考に作った、内見時に使えるチェックシートはこちらのページにまとめておきました。
1.住人の生活音をチェック
住まいのトラブル無料相談、アリネットを運営していて、マンション住まいの悩みでとても多いのが、以下のような、隣人や住人の生活音に関する悩みです。
・会話
・テレビ
・オーディオ
・足音
あまりに音が大きかったり、頻度が高かったりすると、
・熟睡できない
・自分と会話をしている相手の声が聞き取れない
・仕事や勉強に集中できない
といった問題が起きます。相談者の中には眠れず、アレルギーのような肌荒れが出来、すぐに引越しを考えなくてはならない状況に陥っている方もいました。
夜は多くの居住者が自分のお部屋にいる時間帯であるため、この生活音のチェックがしやすいです。そのため、神経質な方や生活音を気にされる方は例えば、19時や20時など、夜に内見をしてみるのも良いと思います。
というのも、平日よりも休日の夜の方が飲み会やホームパーティーなどをしている方が多く、それだけ音が気になってしまうことがあります。学生向けマンションなどでよくあるトラブルはともかく、飲み会が多く、窓から色々な音楽が聞こえてくるでした。そのため、可能であれば、平日と休日、どちらもチェックした方がよいでしょう。
最近だと、内見代行サービスをしている不動産会社もあります。一度自分で昼間にしっかり内見を行ったら、あと複数回の内見はそうしたサービスを利用するのも有効だと思います。
2.夜特有の騒音を内見時にチェック
音の問題はマンション内部だけで起こるわけではありません。たとえば、近場に居酒屋があると、夜間、酔っ払いの騒ぐ声が聞こえてくることがあります。また、近場にコンビニがあると、夜間、不良っぽい若者達の会話をする声が聞こえてくることがあります。目の前が首都高速等の場合、深夜になっても改造車やトラック音がする事もあります。
生活音と同様であまりに音が大きかったり、頻度が高かったりすると、熟睡できないなどの問題が起きてきます。こういった、夜特有の周辺騒音を気にされる方は、不動産会社にその旨を伝え、夜に内見をして下さい。
マンション内部の騒音は、管理人さんがルールを設けるなり個別に指導するなりで解決できることもあります。しかし、外部からの騒音については、そのような対応も難しいです。 こういった意味では内部の騒音より、入念なチェックが必要と言えます。
3.マンション周辺の夜の治安をチェック
周辺の治安をチェックするには、断然、昼よりも夜の方が良いです。通勤時間より、帰宅時間の方がトラブルは起きます。
・家まで街灯はあるか(明るいか)
・駅前だけでなく、人通りはあるか
・変な人はいないか、事件は少ないか
・何かあったときに駆け込めるお店や交番などはあるか
などをチェックして下さい。特に以下の方はこの辺りは要チェックだと思います。
・仕事などの関係で帰宅時間が遅くなる方
・防犯面を意識している女性の方
・一人暮らしの方
なお、周辺環境もも平日と休日で様子が違うことがあります。やはり、休日の夜の方が、酔っ払いの方や不良っぽい方などが多くいます。時間が許せば、平日と休日、どちらもチェックした方が良いと思います。
4.マンション周辺の夜間営業のお店をチェック
最近では、24時間営業も含めて、夜間営業のお店が増えてきました。コンビニや居酒屋などはもちろん、
・カフェ
・レストラン
・スパ
・スポーツクラブ
・本屋
・美容室
・治療院
・ガソリンスタンド
といったお店も夜遅くまで営業していたりします。そのため、夜に行動することが多い方は、内見時、マンションの周辺環境を歩きながら、夜間営業のお店をチェックして下さい。
もちろん、営業時間についてはインターネットなどでも確認することができます。しかし、夜に出歩く場合、どんなお客さんがいるかなど、実際の雰囲気がとても大事です。そのため、個人的には自分の足で歩きながら、エリアをチェックすることをオススメします。
5.平日と休日、昼と夜、マンションの内見は時間帯を変えて行うべき体験談
ここまでマンションの内見に関して、夜も言ってみるメリットを説明してきました。正直、一人暮らしをはじめるための部屋探し、物件の内見は何を見るかよく分からないし、寒いし、正直面倒くさいと思います。
ただ、引っ越しの失敗談や口コミを5,000件近く見てきて、同じマンションでも休日と平日とでは、また昼と夜とでは、様子が全く違うことがよくあります。大きな失敗を防ぐため、ここでは「時間帯を変え、内見を行うべき」と思った方の体験談を4つご紹介します。
ご紹介する部屋探しの体験談から理解してほしいポイントは以下の通りです。
・居住者のことを知りたい場合、居住者のいない昼ではなく、居住者がいる夜に内見をしよう
・公園など人が集まる施設が近くにある場合、休日にも内見をしよう
・騒音などを発生させる施設が近くにある場合、その施設の稼働日にも内見をしよう
・共用部をゆっくりチェックしたい場合、居住者が出払っている昼に内見をしよう
5-1.居住者がいる時間帯に内見をしておけばよかった
これは、去年、相談者の方から聞いた今住んでいるマンションの内見時の話です。
内見をしたのは平日の昼間でしたが、『ちょっと失敗しちゃったかな』と思っています。というのも、居住者の雰囲気、近隣の部屋からの音や臭い、こういうのは居住者がいる夜でないと分からないんですよね。実は、今のマンションに住みはじめてから、隣の部屋からの音が気になっております。
モノを落とす音とか、スマホで話す声とか。おそらく、建物の壁が薄いのだと思います。夕方や夜、人が居る時間帯に内見をしておけば、気づけたかもしれません。
>>リモートワークになり、比較的、夜は家に居る方です。友達と飲みに行くなどはせず、家で読書や勉強をしています。そういう意味でも、夜にしっかり内見をしておくべきでした。
5-2.平日の公園と休日の公園の違い
これも、去年、メールで相談を受けた方のお話です。
私が今の部屋を内見をしたのは平日でした。でも、休日にも内見をしておくべきだったかもしれません。私が住んでいるマンションはすぐ近くに公園があるんですよね。平日はとっても静かなのですが、土日祝日は早朝から子ども達の声が聞こえてきます。遊具で遊んだり、鬼ごっこしたりしているようです。
『平日は仕事で忙しいので休日はゆっくり寝ていたい…』
入居前にそう考えていたのですが…、平日に内見をしたからこそ、気づけませんでした。休日に内見をしていたら、今のマンションには住まなかったかもしれません。もちろん、子ども達にはなんの罪もありません。私の詰めが甘かったということです。子ども達には元気に遊んで欲しいです。
休日に家でゆっくり過ごされたい方はこの点に気をつけた方がよいと思います。野球場やサッカー場なども同様だと思います。近すぎるのは問題だと思います。
5-3.近くの配送センターが休みの日に内見をした結果
これは、僕が学生の時に住んでいたマンションでの話です。
近くに大きな配送センターがあって、トラックの出入りが激しく、騒音や排気ガスが凄かったです。学校をさぼって、部屋で昼寝をしていても騒音で起こされるし、排気ガスで洗濯物は干せないしで、大変な思いをしました。内見の時に気づければよかったのですが。もちろん、担当の人は何も教えてくれませんでした。
実は、内見をしたのは日曜日で、これはその配送センターが休みになる日・・・。平日にも内見をしておけばと、よく後悔していました。
5-4.共用部を入念にチェックしたかったけど
これも以前住んでいたマンションの内見をした時の話です。当時、仕事がとても忙しい時期でしたので、夜に内見をさせていただくことになりました。しかし、これが失敗でした。
実は、フィットネスジムやスパ、パーティールーム、図書室といった共用部を入念にチェックしたかったのですが、夜は入居者がマンションに居る時間帯で共用部が混んでいるんですよね。
できれば、空いている時間帯にゆっくりとチェックしたかったです。そのマンションは、共用施設が目当てで選んだので。
>>今、タワーマンションを筆頭に共用部を充実させたマンションが増えています。共用部を入念にチェックしたい場合、昼に内見をした方がよいと思います。
6.マンションの夜の内見のメリットデメリット、まとめ
今回は住まいのトラブル相談を運営していて、最も多かったトラブルである騒音から周辺の治安について、説明させて頂きました。以下、部屋探しにおいて、夜の内見を行う意義のまとめです。
・話し声や足音など生活音が気になる方は、ご在宅の方が多い夜にその音をチェック
・酔っ払いの騒ぐ声など夜特有の騒音が気になる方は、夜にその音をチェック
・治安面が気になる方は、夜に明るさや人通りなどをチェック
・夜に行動することが多い方は、夜に夜間営業のお店をチェック
平日がいいか、週末の内見の方がいいか、もし、悩んでいるのなら、こちらのページに失敗談を参考にその比較をまとめてみました。個人的には、ファミリー向けマンションや繁華街の場合、平日と週末でがらりと違うので、両方見ておいた方が良いかもしれません。
内見時に気づかなかった騒音や隣人問題は大ごとになり、事件に発展する前に早めの決断をおすすめします。
もし、隣人トラブルによる引っ越しを検討している方は弊社の無料相談までご相談ください。私たちが過去にトラブルを解決した知識や経験を基に作成した冊子を無料でお渡ししています。
また、無料相談ではその場で把握できる限りの一旦の最善策をご提案することが可能です。ぜひ、気軽にご相談ください。一般的な不動産屋と異なり、最新の判例を用い、その場で把握できる要望を精査して、一旦のご提案を行うことが可能です。ぜひ気軽にご連絡ください。
念のため、他社さんのリストや過去の失敗例を参考に作った、内見時に使えるチェックシートはこちらのページにまとめておきました。
今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、4,600件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。念のため、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法を建築士さんにレクチャーしてもらいました。
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