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こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで建物の管理や住まいのトラブル解消を担当している不動産鑑定士補兼賃貸不動産経営管理士の相樂です。
私たち、アリネットは住まいのトラブルを減らすため、2000年以降、引っ越しを経験された方、累計6,700人超の方にアンケートを行い、様々な部屋探しの体験談や失敗談を集計し、分析してきました。
アンケートを見ると、この方のようにマンションの騒音・隣人でずっと悩まれている方は本当に多いです。そこで、今回はアンケートの結果も踏まえ、マンションの内見時に現地でやってほしい、自分で出来る確認方法を5つ説明します。騒音が嫌で引っ越したのに、また騒音か・・・にならないように出来る範囲でチェックしてみて下さい。
今回は、宅地建物取引士の大和田と一緒に、引っ越し経験が2回以下の方向けに、騒音トラブルを防ぐため、マンションの内見時に現地で確認してほしいことをまとめました。
「隣りとの壁って、大丈夫ですか?」
先日、40代会社員の男性に四谷のマンションを案内していた時に、こう質問されました。というのも、当時、住まれていたお部屋で隣りから衝撃音が深夜にあり、室内でDIYや工事でもしているのではないかとずっと思っていたようです。
他にも、アンケートの回答を基に先日、質問された内見時に測っておきたいポイントを5つまとめました。騒音については家にいることが多く、
世田谷区の方で実際にあった騒音に関する相談を参考に、
1.マンションの共用部をチェック
内見の際、室内だけでなく、以下のような共用部も絶対にチェックして下さい。
・エントランス
・エレベータ
・郵便受け
・ゴミ置き場
・駐車場
・庭
というのも、共用部が綺麗で整備されている物件は、
・居住者のモラルが高い
・管理会社がしっかりとした管理をしている
と捉えることができます。直接、騒音とつながるわけではないですが、こうした物件であれば、酷い騒音トラブルが起こる可能性が低いと予想できます。また、仮に騒音トラブルが起こったとしても、管理会社の対応が良く、大きな問題に発展しにくいと言えます。
せっかく、内見で現地に行ったのなら、室内の内見後に周辺環境も確認してほしいです。アンケート結果から、上位5つにポイントをまとめておきました。
これから内見を行う方向けに、資料と実際が違ったトラブルや隣人や騒音問題の実際にあった相談を基に、内見時に室内以外で見てほしいポイントを整理しました。契約を不履行に出来た事例のやり取りも付けました。部屋探しの経験が2回以下の方には特に読んでもらいたいです。
2.エントランスの掲示板もチェック
内見の際、エントランスや廊下などに設置されている居住者向けの掲示板を確認して下さい。
・騒音に関するマナー広告
・騒音トラブルの報告
などがある場合、注意が必要です。もちろん、
・マナー広告があるから、騒音トラブルが回避できている
・騒音トラブルがめったにないからこそ、その事例が報告されている
といったケースもありますが、一つの判断材料にはなると思います。担当の方に確認してもらう事が出来ます。管理会社に実際、どうなのか?聞いてもらう事が出来ます。
というのも、契約をする上で判断に必要な情報は正しく告知しないと行けないので、現地で言葉で言うよりもメールやLINEで記録に残る聞き方をした方が良いと思います。
3.過去の騒音トラブルの聞き取り調査
その物件内で過去に起きた騒音トラブルについて、不動産会社さんに聞いて下さい。可能であれば、自分が住む予定のお部屋の近くであったかどうかも聞いてみてください。
既述の通り、不動産会社さんには、騒音トラブルを含め、マンション内のトラブルに関して、説明する義務があります。過去にトラブルがあるのにそれを隠していると、法律違反(告知義務違反)になり、損害賠償や白紙解約の一因になますので、隠さずに教えてくれるはずです。
もちろん、騒音以外に、
・臭い
・水漏れ
・ゴミ捨て
・ペットの飼育
などに関するトラブルについても聞いておくとよいと思います。キチンと、後の残る形で聞くのがポイントです。
4.住んでいる人の属性の聞き取り調査
同じマンションでも、居住者によって
・出勤する時間帯
・帰宅する時間帯
・寝ている時間帯
などが異なります。居住者の属性があまりにバラバラだと、生活リズムの違いから、音に関する悩みごとが増えやすいです。引っ越しアンケートを集計していると、たとえば、
・深夜勤務の人が多いマンションでは、深夜、出勤時の足音が気になって熟睡できない
・大学生が多いマンションでは、大学生が昼間からどんちゃん騒ぎをしていてイライラしてしまう
といった例があります。社会人なのに学生向けマンション、そして、単身者なのにファミリー向けマンション等自分と合っていない部屋を選ぶと、後悔することが多くありました。
これらを踏まえ、担当にその物件にどんな人が住んでいるか?不動産会社さんや居住者さん、ご近所さんなどに聞いてみましょう。
もちろん、詳しい個人情報は難しいと思います。ただ、世代、性別、職業などは可能な範囲で教えてくれると思います。もちろん、内見の際に、ご自身でチェックしてもよいと思います。
後悔しないために、住むなら、出来るだけ自分と属性が似ている人が多く住んでいるマンションが絶対にお勧めです。
5.周辺環境の聞き取り調査
騒音問題はその物件の中だけで起こるものではありません。マンションの周辺環境も関係してきます。
たとえば、
・幹線道路が近いと、車のエンジン音が聞こえてくる
・学校が近いと、子どもの声が聞こえてくる
・病院が近いと、救急車のサイレンの音が聞こえてくる
・居酒屋が近いと、酔っ払いが騒ぐ声が聞こえてくる
・畑が近いと、トラクターの音が聞こえてくる
といったことがあります。周囲に騒音を発する施設などがないかどうか、不動産会社さんや居住者さん、ご近所さんなどに聞いてみましょう。
これは、不動産会社さんよりも、実際にそこに住んでいる、居住者さんやご近所さんの方が詳しいかもしれません。
正直、地図で位置関係を見れば、ある程度予想がつくところもあります。
しかし、個人的には、現地で実際の声を聞いた方が絶対に良いと思います。騒音の程度や頻度は地図上ではなかなか分かりにくいものあります。
6.自分で出来る内見時の騒音確認まとめ
今回は内見時やアンケートで失敗が多い、騒音について、内見時に少しでも将来のトラブルを減らすために出来る対策について、説明しました。
引っ越しアンケートでは、特に自分とは属性の違う人が多いマンションに引っ越し、後悔している人が多かったです。気を付けて下さい。以下、今回のポイントです。
・共用部が綺麗で整備されている物件は安心できる
・掲示板に騒音に関するマナー広告や騒音トラブルの報告などがある場合は要注意
・過去に起きた騒音トラブルについては、不動産会社さんに聞く
・住んでいる人の属性が自分と似ていると、騒音トラブルが起こりにくい
・周辺からの騒音については、実際にそこに住んでいる人に聞く
7.内見時に見てほしいチェックシートを更新しました
年末に引っ越し前後のお手続きも含め、オンライン内見でも担当者に確認してほしいポイントを共有できるチェックシートをリニューアルしました。
部屋探しや引っ越しで不安な場合には、こちらのシートを担当者に送り、お部屋や手続きに問題がないか、効率よく、確認してもらってください。他社のシートも比較につけておきました。後悔しない、損しない、時間を無駄にしないために活用して下さい。
今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、6,700件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。また、2013年以降、実際に賃貸仲介を行ったデータはこちらにまとめておきました。
なお、事前に現地集合の内見を予約された方には最大仲介手数料無料だけでなく、24時間365日の駆け付けサービス2年分を無料でお付けしています。内見予約はこちらから物件や希望の日時を送って下さい。
7-1.ここに記載出来ない内容で困っている方へ
もし、あなたが現在トラブルに悩まされているのであれば、トラブルが大きくなる前にお近くの専門家に相談することをお勧めいたします。信頼できる先がすぐに見つからない場合、弊社の無料相談にご連絡ください。
これまで多くの住まいの問題を解決した経験や知識を活かし、あなたの力になれると思います。ぜひ気軽に無料相談までご連絡ください。
私たちは今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、6,700件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、専門家と協力し、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
念のため、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法をレクチャーしてもらいました。最近流行っているカスタマイズ賃貸についても、こちらにまとめました。不動産トラブル専門の弁護士による、契約直後の事故物件発覚時の告知義務違反等の対応についてはこちらのページにまとめました。
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