こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで建物の管理や住まいのトラブル解消を担当している不動産鑑定士補兼賃貸不動産経営管理士の相樂です。
今回は、宅地建物取引士の大和田と一緒に引っ越しの失敗を減らすため、特に引っ越し経験が2回以下の方向けに、内見時の持ち物、特に印鑑が必要になる場合と不要な場合があります。
必要になったのに忘れてしまって、時間や労力をかけ、もう1度不動産屋さんまで・・・。
そんな失敗をしないため、印鑑が要るのか、要らないのかを知ってから内見に行く方が絶対賢いと思います。
1.内見から契約までの流れ
まずは内見が終わってから、契約までの流れをサッと紹介します。
1-1.室内の内見をする
物件は平均的に2〜3件ほどすると良いと言われています。
1件だけ見て決めてしまうと、住み始めてから不便なことに気づいたり、不満を持ったまま住み続けることになってしまうかもしれません。自分の条件の中で数件見比べることで、新たな条件や希望が見つかる可能性もあります。
ただ、たくさん部屋を見すぎてしまうと、かえって迷ってしまって決まらなくなることもあるので気をつけて下さい。疲れてきたり、飽きてくることもあります・・・。
1-2.入居の申し込みをする
あなたが気に入った物件であっても、大家さんの承認がなければ契約は成立しません。「家賃を滞納する心配はないか?」もしくは「近隣の住人とトラブルになる危険性はないか?」などを審査します。
保証会社の承認や本人、連帯保証人の確認を含め、通常であれば2〜3日から、長くても1週間ほどで結果が伝えられます。
1-3.重要事項の説明
ここでは、IT重説等オンラインでの契約も増えていますが、実際、不動産屋さんに足を運び、スタッフの方と一緒に建物の構造や入居にあたっての注意点や契約の内容に問題がないかを確認していきます。
まだまだ対面での契約を希望される方も大勢います。契約時、専門的な言葉が出てくるかもしれませんが、少しでも分からないことがあればその場で質問をして、しっかり理解してから契約するに要して下さい。
1-4.初期費用などの支払い
初期費用とは主に、敷金・礼金や日割家賃、火災保険料、保証会社を利用する場合は家賃保証会社利用料などもかかってきます。初期費用は大体家賃5ヶ月分、30万や40万円にも相当するので、部屋探しを始める前から準備を早めにしておく方がスムーズに行きます。
最近は初期費用をカードで支払える会社も増えています。必要な際は担当者に確認して下さい。
1-5.賃貸借契約
ここまでくると次は契約です。手続きや書類などがたくさんありますが、大切な部屋を契約するためにがんばっていきましょう。
基本的には、最終的な契約の際に押印が必要になります。契約書に印鑑を押すということは契約に同意したということになるので、契約書をしっかり読み、理解してから印鑑を押すようにして下さい。
2.印鑑が必要なパターン
次のような人は印鑑を忘れてしまうと困ることがあるので、印鑑を持っていくことを忘れないようにしてください。
2-1.時間がないのですぐに契約しないといけない
・遠方に住んでいるので何回も訪れることができない。
・今住んでる物件の契約満了期がせまっている。
内見後に入居の申し込みをする場合、認印を求められる場合があります。不要なケースもあります。
*入居申込に実印を求められることはないと思います。連帯保証人が捺印する場合、実印を求められる程度です。
2-2.気に入ったお部屋が見つかった
・見るだけにしておくつもりだったけど、お気に入りのお部屋に出会った。
・人気エリアやお部屋だとすぐに他の人に取られてしまう。
既述の通り、申し込みを行う際に印鑑が必要になる場合があります。せっかく内見に行くのなら、認印は持って行った方が良いかもしれません。
2-3.申し込みに印鑑が必要な場合
・申し込み用紙に押印する必要があった。
これは不動産屋さんによって異なるので、問い合わせや内見のスケジュール調整時に申し込みをする場合、何が必要か、確認しておくとよいでしょう。
3.印鑑がいらないパターン
次のような場合には、印鑑が必要ありません。
3-1.内見当日には絶対に契約しないことを決めている
ただし、その日の物件が気に入った場合、他に内見した人が先に申し込み、契約が決まってしまうこともあるので注意しましょう。
3-2.不動産屋さんに確認して、不要と言われた場合
事前にメールや電話で確認しておくと安心して、内見できます。
4.実印?認印?どっちが必要なの?
4-1.実印とは・・・
住んでいる市町村で印鑑登録をして、実印と認められている印鑑のことです。ゴム印やシャチハタでなければ、どのような印鑑でも大丈夫です。
しかし、欠けてしまったりすると同じ印鑑だと証明できなくなってしまいます。その為、金属製等ある程度丈夫な印鑑を登録した方が長く使え、コスパが良いと思います。
4-2.認印とは・・・
荷物の受け取りなどに押す印鑑ですが、不動産屋さんの指示がなければ、認印で賃貸借契約を結ぶことは可能です。
実印と印鑑証明を作成するためには、お住まいの市区町村の役所にいく必要があります。受付時間などは市区町村によって異なりますが、早めに調べて、行く時間を確保することも忘れないようにしましょう。
印鑑登録の申請書に記入し、登録する印鑑と身分証明書(運転免許証など、顔写真付きのもの)を持参すると、即日で印鑑登録が完了し、印鑑証明書も取得することができます。
契約者本人の印鑑証明は必ずしも必要となるわけではありません。契約書には実印と銀行印を押すだけで、法律上では印鑑証明の提出は必要ありません。
しかし、本人確認のために印鑑証明の提出を求める不動産も多いです。また、保証人の印鑑証明は必ず必要になるので、準備をお願いしておきましょう。ただ、印鑑証明の有無については不動産屋さんで異なるため、必ず確認してください。
これから内見を行う方向けに、資料と実際が違ったトラブルや隣人や騒音問題の実際にあった相談を基に、内見時に室内以外で見てほしいポイントを整理しました。契約を不履行に出来た事例のやり取りも付けました。部屋探しの経験が2回以下の方には特に読んでもらいたいです。
5.内見時の持ち物、印鑑のまとめ
今回は、引っ越し経験の少ない方向けにこれから部屋探しを行う時に必要な印鑑について、実印や認印の要否を説明しました。以下、今回のまとめです。
・申し込みに印鑑が必要な場合もある
・お気に入りの物件が見つかる可能性があるので印鑑は持っていったほうが良い
・基本的には認印で大丈夫(実印を求められる場合もある)
・契約者の印鑑証明が必要かは不動産屋さんに確認する必要がある
実印又は認印、印鑑証明の必要の有無などは不動産屋さんごとに異なるので、事前に必ず確認してから行くのが、時間的にも賢いと思います。
ちなみに、内見時の確認・チェックリストもよく聞かれます。これまでの失敗談を参考に無料で使えるものを作りました。ぜひ、内見時に使ってみて下さい。4,600件の失敗談を基に作った内見時のチェックリストはこちらのページです。なお、人気のある他社の内見チェックリストも同様にまとめています。今回同様に、最近、お客様に聞かれた、「内見の申し込み後のキャンセルって、罰金ありますか?」について、こちらのページにまとめました。
私たちは、2012年より地域に根付いた不動産屋として、住まいのトラブルに特化し、住宅ローンの返済だけでなく、騒音や隣人、契約トラブル等のトラブルを解決してきました。
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念のため、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法をレクチャーしてもらいました。最近流行っているカスタマイズ賃貸についても、こちらにまとめました。不動産トラブル専門の弁護士による、契約直後の事故物件発覚時の告知義務違反等の対応についてはこちらのページにまとめました。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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