D.不動産用語

有効採光面積とは『室内に光を取り入れる上で、有効となる開口部の面積』のこと

有効採光面積とは、室内に光を取り入れる上で、有効となる開口部の面積のことをいいます。

採光量は、開口部の位置や建物の形状、周囲の状況などにより変わるため、有効採光面積は、開口部の面積に『採光補正係数』と呼ばれる数値を掛けて求めることになります。

>>有効採光面積=開口部の面積×採光補正係数

たとえば、

・屋根の形状が変わった

・すぐ近くにビルが建てられた

という場合は、採光補正係数が変わることになり、同時に有効採光面積も変わることになります。

『建築基準法』では、住宅の『居室』の場合、有効採光面積は床面積の1/7以上なければならない、と定めてられています。有効採光面積が1/7未満のお部屋は居室とは認められず、『納戸』や『あんどん部屋』といった扱いになります。

略語は『S』で、広告やパンフレットなどには、「2LDK+S」「2SLDK」というように表記されていることが多いです。

お部屋の採光性は、気分や健康などにも大きく影響するもので、お部屋選びをする際に重視される方も多いと思います。基本的に、有効開口面積が大きいほど、採光性が高まりますが、一方で、

・断熱性が下がる

外気に触れるエリアが増えることで、熱が逃げやすくなります。夏場や冬場はサッシ周りは考えた方がいいかもしれません。ただ、最近の建物は二重サッシになっていたり、真空になり、熱が伝わりにくい状態になっている場合も多くあります。

・遮音性が下がる

開口部が増えることで音が伝わりやすくなります。外がうるさい幹線道路などの場合には、採光を抑えている部屋の方がいいかもしれません。ただ、最近の建物は遮音性が高いものが多いです。

技術の進化に感謝ですね。

・家具のレイアウトがしにくくなる

窓があるため、家具の置き場所に悩むことも。。。一人暮らしなどは間取りがシンプルで家具の置き場に悩む可能性が高まります。ただ、個人的にはそれでも採光や通風を重視し、圧迫感を減らした方がいいと思いますが。。。

・外部の人に室内を見られるリスクが高まる

カーテンなどで視界を遮るしかないと思います。

という傾向がありますので、この点には注意をしてください。

担当 相楽

▶関連用語:採光補正係数、建築基準法、居室、納戸、あんどん部屋

Follow me!

関連する他の投稿はこちら

LINEでも無料相談をお受けしております。お気軽にご連絡ください。

無料の参考資料のダウンロードはこちら

相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

都会に引っ越してつらかったのは、車の騒音でした・・・前のページ

日本とアメリカの遺産相続の違いとは?国際結婚で注意すべきポイント次のページ日本とアメリカの遺産相続の違いとは?国際結婚で注意すべきポイント

ピックアップ記事

  1. 相続後、自主管理中の賃貸マンションが空き家になり、生活費のため、売却した事例

関連記事

  1. D.不動産用語

    債務弁済の手続は『所定の条件となった場合に残高の返済義務がなくなる手続』こと

    1.債務弁済の手続についての基礎知識1-1.債務弁済の手続…

  2. D.不動産用語

    独立型キッチンは『一方からのみ出入りできる独立したキッチン』のこと

    独立型キッチンは、三方が壁に囲まれて、一方から出入りをする、独…

  3. 自宅に届く書類に悩む紳士

    D.不動産用語

    リスケジュールは『スケジュールを変更するという意味』のこと

    1.リスケジュール・リスケの基礎知識リスケジュール・リ…

  4. D.不動産用語

    レンタルボックスとは『外に設置されたコンテナ式の収納スペース』のこと

    レンタルボックスとは、外に設置された、お部屋に入りきらないもの…

  5. D.不動産用語

    CP-C錠認定制度とは『耐ピッキング性能でシリンダー錠を認定する制度』のこと

    CP-C錠認定制度とは、警察庁の外郭団体である「財団法人全国防…

  6. 女性

    B.豆知識(相場、法律)

    不動産売却の際の仲介手数料とは?確定申告や経費についても解説

    土地の売却を検討中の方へ、こんにちは、住まいのお悩み無…

営業日時・連絡先

年中無休・10時から22時まで営業
電話番号
アドレス

運営者情報

運営者情報

2012年以降、1,600件を超えるご相談と300を超える解決事例、そして、6,700件のアンケートを参考に、関わった方の住まいのお悩みゼロを目指し、活動しています。充実した毎日を取り戻すため、一対一の担当制で最後まで一つひとつ、責任を持って対応しています。

詳しくはこちら


無料のLINE相談は深夜も対応しています。お気軽にご連絡ください。


カレンダー

2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930