目次
1.リビング?ダイニング?キッチン?それぞれの意味
1-1.リビングとは?(Lで表記)
正式名称で“リビングルーム”と呼び、家族団らんやくつろぐためのスペースとして記載されます。昔の日本を想像していただけると分かると思いますが、元々日本にはリビングという概念はありませんでした。同じ部屋で食事を採り、同じ場所で寝ることが一般的でした。
しかし、戦後にアメリカの文化が入って来たときに食事の部屋と寝る部屋が分けられるようになりました。
1-2.ダイニングとは?(Dで表記)
家族揃って食事をする場所のことを指して、元々はキッチンやリビングからも離れた部屋で、完全に独立したタイプの部屋を指すのですが、日本ではダイニングだけの部屋というものはとても珍しいため、私も実務でたくさんの物件を見てきましたが、未だにお見受けしていないほどです。
このあとで出てくるダイニングキッチン(DK)やリビングダイニングキッチン(LDK)が主流の間取りになります。少し前まではダイニングテーブルに座って食事をとるという行動がありました。
しかし、今ではダイニングテーブルを置いていながらも、ダイニングテーブルは食事を作る時の作業台として利用し、リビングのテーブルでテレビを見ながら食事をとるご家庭が増えてきているようです。
1-3.キッチンとは?(Kで表記)
これはみなさんご存知のキッチン(=台所)のことで、料理を調理するスペースを指します。形が独立しているタイプのものから部屋の片隅に設置されている場合においても同様にキッチンと呼びます。
2.リビングダイニングとは?
ソファーなどを置いてくつろぐ居間(リビング)と食事スペースが一体となったお部屋のことを言います。お部屋の見取り図では、『LD』と表記されます。お料理をされる方のご都合を中心にして、部屋の間取りを考えていきますと、
2-1.キッチンの熱やニオイを分けるなら『リビングダイニング(LD)』
料理中の匂いが気になるなど、キッチンは料理をするだけの空間として独立させ、キッチンよりも少し広めのスペースになるリビングで食卓を囲みたい場合は『リビングダイニング(LD)』を選択するといいと思います。この場合の独立したキッチンは、『クローズドキッチン』(独立型キッチン)と呼ばれます。
2-2.人数で選びたい『リビングダイニングキッチン(LDK)』や『ダイニングキッチン(DK)』
お料理をしながら、食卓とも会話をしたい、出来上がったものをすぐ並べたいという場合には、キッチンが独立していない、『ダイニングキッチン(DK)』または『リビングダイニングキッチン(LDK)』がいいと思います。例えば、お二人やご家族が子供一人の3人程度の少人数の時は『ダイニングキッチン(DK)』、家族が増え、手狭に感じるならば、『リビングダイニングキッチン(LDK)』を選択するといいですね。
なお、『ダイニングキッチン』は築年数が古い住宅に多い間取りのため、『リビングダイニングキッチン』のあるお部屋の方が人気で家賃が高い傾向にあります。
3.ダイニングキッチンの広さの定義について
よく間取りを見ていて、「D」「LDK」の表記を目にすると思いますが、この間取り図を見ていても何が違うのか分からないことありますよね。今回は、この微妙な差の違いについて解説したいと思います。
3-1.DK(=ダイニングキッチン)
復習ですが、ダイニングキッチンはダイニングとキッチンが一緒のスペースにあるものを指します。1DKと表記をすると、DKと別に1部屋の居室があるということで、2、3と数が増えるにつれて部屋数が増えていきます。実は、1つの部屋の場合と2つ以上の部屋の場合で広さの定義が変わるのでご紹介しておきます。
3-1-1.1DKの場合
ダイニングキッチンの広さは4.5畳~8畳未満
3-1-2.2DK以上の場合
ダイニングキッチンの広さは6畳~10畳未満
最大で8畳や10畳を見ると、結構広いから大丈夫かな?と思うこともありますが、実際にはそのスペースにキッチンの流し台、冷蔵庫や食器棚、電子レンジなどを置くことになる為、空間をしっかり考えて間取りを探す必要があります。
この数字だけを見てしまうとなかなかややこしいのですが、これを覚えておくと少しは役に立つことがあるかもしれません。
3-2.LDK(=リビングダイニングキッチン)
次は、リビングダイニングキッチンのことで、ダイニングキッチンにリビングの機能がくっついたものを指します。DKと同様に、リビングと別にある部屋の数がLDKの前に数字として表記されます。
3-2-1.1LDKの場合
リビングダイニングキッチンの広さは8畳以上
3-2-2.2LDK以上の場合
リビングダイニングキッチンの広さは10畳以上
と決められています。ダイニングキッチンとは違い、食器棚や冷蔵庫を置いてもゆとりのあるスペースが確保できるため、テレビ台やソファを置くことも可能です。
4.DKとLDKどっちが便利?
4-1.使いやすさ重視ならLDK
2000年代から流行り始めたLDKのタイプは築年数が浅いことが多いため、設備が充実している物件が多い印象です。ただし、築年が浅く、設備が充実している物件となるとその分お家賃は高くなります。
もしあなたがどうしてもきれいな物件に住みたい、設備が充実したところに住んでみたいという場合には、LDKの物件がオススメです。特に、家族人数が4人、5人と多かったり、来客が多かったりする方にとっては広めのLDKを選択しておくことあとあと便利です。
4-2.コスパ重視ならDK
部屋数は欲しいけど、家賃はどうにか抑えたいという方にはDKがオススメです。
80年代に流行った間取りということもあり、今では新築で設計されるケースが少なくなってきました。改装して貸し出しをされている物件もありますが、2DKの場合、ダイニングは板張りで残り二部屋は和室というケースが多くありました。また、今の物件と比較すると浴室が狭いこともありますので、その程度なら目をつむっても大丈夫だという方にはコスパよく生活ができるため選択肢に入れるべきだと思います。
また、居住する人数が少人数で、食事を食べ終えたあともそのままくつろぐことを想定されているのであればDKで十分です。LDKと違い、ダイニングセットの他にソファを置くことは難しい広さになるため、ダイニングチェアにソファを置いて食事を採ってそのままくつろぐスタイルを取るか、食事が終わったら各自の部屋でくつろぐスタイルにオススメです。
5.ご家族の構成、生活動線、お料理の時に何を気にされるのかによっても、必要な間取りは変わります。
その為、同じ『LD』でも、お部屋の形や柱の位置、リビングダイニングの配置によっても、お部屋の使い勝手が変わってきます。内見(下見)の際には、この点にも注意して見てみて下さい。リビングダイニングの間取り・広さ・用途、お持ちの家具に合わせたお部屋の選び方の相談も承っておりますので、お気軽にお声掛けください。
担当:馬場
▶︎関連用語:リビングダイニングキッチン、ダイニング、ダイニングキッチン、クローズドキッチン(独立型キッチン)
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