麻布十番・賃貸マンション、㈱リビングインでお部屋の紹介やその後のトラブルなどアフターフォローを担当している宅地建物取引士兼ファイナンシャルプランナーの馬場です。
これまで書いてきた通り、一般的にフリーランスや個人事業主(以下、フリーランス)が、「民間賃貸の入居審査」を通過するのは会社員よりもとても難しいと言われています。
「民間賃貸の入居審査」が厳しい理由は大家さんの多くがフリーランスの方は収入が安定していないと思っているからです。
そのため、安定した収入や多額の預金があるにも関わらず、入居審査に落ちてしまうことも少なくありません。又は、筋があまり良くない家賃保証会社と契約することも・・・。
もし、あなたがフリーランスという理由で「民間賃貸の入居審査」が通過しないのを避けたいのであれば、U R賃貸を検討してみることをおすすめします。ちなみに、入居審査について、必要な物や期間など、一般的な情報はこちらのページにまとめておきました。
「U R賃貸がおすすめ」と言われても、「U R賃貸って何?」と思われているかもしれません。
そこで、この記事では、日々のお仕事の中で、お部屋を紹介している弊社の馬場と大和田が、「民間賃貸とU R賃貸の違い」や「民間賃貸とU R賃貸それぞれのメリットとデメリット」について細かく解説していきます。
この記事を読んで、「民間賃貸とU R賃貸の違い」と「民間賃貸とU R賃貸それぞれのメリットとデメリット」を把握したうえで、理想の住まいを見つけていきましょう。
1.UR賃貸と民間賃貸の違い
あなたは「U R賃貸って何?」と聞かれて答えることはできますか?
CMでは何度か聞いたことがあると思いますが、ほとんどの人は正確には答えられないと思います。そこで、ここではU R賃貸と民間賃貸がそれぞれどんなものなのかを解説していきたいと思います。
U R賃貸と民間賃貸の違いを把握しておけば、お部屋探しの時の判断材料になります。
1−1.U R賃貸とは一体何なのか?
独立行政法人「U R都市再生機構」が提供する団地のことをU R賃貸と呼びます。民営ではないので、入居審査の基準が民間賃貸と全く違うのが特徴です。
職業や年齢などで判断されないため、安定した収入さえ証明できれば入居できます。その他にも、初期費用が安いことや保証人が必要ないことなどが特徴的です。
1−2.民間賃貸とは一体何なのか?
その名の通り、民間で経営されている賃貸物件のことを民間賃貸と呼びます。U R賃貸と比べ、初期費用が高いことが多い代わりに家賃は安めのことが多いです。
ただ、未だに大家さんの中にはフリーランスに偏見を持っている人もいるので、安定した収入を証明できても入居審査に落ちてしまう可能性があります。
2.U R賃貸のメリットとデメリット
メリットが多いU R賃貸にもデメリットは存在します。もし、あなたがU R賃貸を検討しているのなら、U R賃貸のメリットとデメリットを理解しておく必要があります。これまで感じた、U R賃貸のメリットとデメリットをご紹介します。
2−1.U R賃貸のメリット
先ず、メリットは以下の6点です。
・ 礼金が不要(敷金は2ヶ月分必要)
・ 契約更新料が不要
・ 仲介手数料が不要
・ 保証人が不要
・ 間取り変更が可能
・ 年齢や職業を問われない
メリットを大きくまとめると2種類に分類できます。
1点目が初期費用を安く済ませられる。
2点目は保証人が不要で職業や年齢を問わない。
特に、2点目の保証人が不要で職業や年齢を問わないことはフリーランスの方にとって大きなメリットになります。民間賃貸の入居審査に落ちたという人は検討してみてください。
2−2.U R賃貸のデメリット
一方、デメリットは以下の4点です。
・ 築年数が古い物件が多い
・ 全体的に少し広めに作られているため、家賃総額が高め
・ 駐車料金が相場より高いケースあり
・ 交通の便が悪い物件も多い
UR賃貸の物件は相対的に初期費用が安い代わりに、家賃などの月次のランニングコストが高めです。初期費用を安く抑えたい人にはおすすめできます・・・が、長期で住むなど長い目で考えるとコストパフォーマンスは高くはありません。
その他にも、築年数が古い物件が多いので注意が必要です。物件情報を精査することが求められます。そのため、長期での入居よりも自分の成長と共に住み替えを考えている人には初期費用が掛からないメリットをフルに享受できるので、おすすめです。
3.民間賃貸のメリットとデメリット
当然、民間賃貸にもデメリットは存在します。しかし、2020年4月以降の民法改正と共に更に厳しくなるであろう入居審査の厳しさというデメリットを乗り越えることができれば、メリットの方が多いと言えます。
では、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?ここでは、民間賃貸とメリットとデメリットをご紹介いたします。フリーランスのあなたに関係するメリットやデメリットもあるので、チェックしてみて下さい。
3―1.民間賃貸のメリット
サッと、思い浮かぶメリットは以下の5点です。
・ U R賃貸と比べると家賃は安め
・ 格安や特上の物件は民間にしかない
・ 圧倒的に選べる物件数が多い
・ 入居者はお客様なので対応が丁寧なことが多い
・ 事情を説明すれば、家賃滞納などの際に融通を利かせてくれる大家さんも多い
1番のメリットは圧倒的な物件数の多さが挙げられます。圧倒的な物件の多さゆえに、あなたの希望を全て満たしてくれる物件に出会える可能性は高いです。部屋や立地にこだわりがある人は民間賃貸の中から選ぶといいでしょう。
但し、弊社でこれまで賃貸仲介をしてきた感じではお部屋の量よりも圧倒的に質だと思っています。
七割近い人が引っ越し後に後悔している一番の理由は自身の引越経験が少なく、周りにも部屋選びに精通している人が少ないため、アドバイスを受けることが出来ないというのが大きな問題だと思っています。
なお、弊社ではその部屋選びやお引っ越しの失敗談をタイプ別に計3,500件以上集め、その分析結果を活かし、お客様一人一人に合ったお部屋の紹介を始めています。
3−2.民間賃貸のデメリット
一方、デメリットは以下の4点です。
・ フリーランスの入居審査が厳しいことが多い
・ 初期費用が高い物件がある(最近は、礼金0の物件も増えています)
・ 契約の更新費用が必要
・ 連帯保証人が必要(2020年の民法改正で重要性は減ってきます)
フリーランスの入居審査が厳しいことはあなたにとって大きなデメリットかもしれません。しかし、民間賃貸の1番のメリットである圧倒的な物件数がそれを解決してくれます。なぜなら、空室に困っていたり、大家さんの中にはフリーランスに偏見のない方もいるからです。
「どのようにフリーランスに偏見がない物件を探したらいいか分からない」というあなたは、1人で悩まずに経験豊富な地元の不動産屋や私たちに相談してみて下さい。あなたに合った素敵な物件を紹介します。
4.まとめ:入居審査が不安なあなたにはU R賃貸がおすすめ
経験豊富な地元の不動産屋に相談すると、民間賃貸の入居審査を通過する可能性は高まります。しかし、フリーランスという理由で落とされることを極力避けたいあなたには、U R賃貸がおすすめです。
U R賃貸なら、審査基準さえ問題なければ、フリーランスという理由で入居審査に落とされることはありません。我々のサービスではありませんが、U R賃貸を検討する価値はあります。
ちなみに、これまで連帯保証人を使っていた方向けに念のため。これまでのアンケートの回答を踏まえ、入居審査が不安な方向けに、保証会社の基準や提出資料の性質について、こちらのページにまとめました。
>>【元弁護士と考える】今春の民法改正で、連帯保証人をお願いできなくなる?(その1)
>>【元弁護士と考える】今春の民法改正で、連帯保証人をお願いできなくなる?(その2)
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して、結果と原因のみ、記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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