C.解決事例(お客様の声)

短い期間での部屋探し、1部屋しか内見できませんでした。

土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?

今回は、失敗学を研究し、仕事の効率化やミスの撲滅を提案しているスタンフォード大学工学博士の飯野謙次さんが書いた『仕事が速いのにミスしない人は何をしているのか?』から部屋探しの参考になる部分を抜き取りました。

部屋探しに必要なことはビジネス書が全部教えてくれる?

この書籍は『仕事が速くてミスしない人』がしているちょっとしたコツをまとめています。その中で、個人的に大切だなと思ったのは、こういう人たちが何より「失敗やミスをしない事」を重視していることした。失敗は成功のもとと言いますが…、ちょっと長くなったので考察の方にまとめておきました。

第2313回目の今回は、専門学生に勤めている20代の男性学生の方にお話を聞きました。2016年3月の就職を機に、中部地方から関東地方への1DKでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

中部地方から関東地方へ、就職を理由に引っ越しされた方で、はじめての引っ越しで準備や流れに関して、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

就職先が東京になり、はじめて東京で一人暮らしをするために、実家の方から引っ越しをしなければならなくなったため。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

平日には仕事終わりでもすぐに買い物に行けるようなスーパーが近くにあったり、飲食店があって食事に困らないようにしたかった。休日も電車で色々な所に出掛け、友達を早く作りたかった。

2.引っ越しまでの期間とその理由

二週間程度掛かりました。実際に部屋探しをし始めた日が遅くなってしまい、入社に間に合わせるためにかなり短い期間での引っ越しになってしまったため。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

初めての引っ越しだったので、まず引っ越しの準備や流れが分からなかったこと。部屋を選ぶときもどの不動産会社で相談するかを悩んでいた。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

遠方への引っ越しの際は、距離が遠ければ、遠いほどどうしても引っ越しのための費用が高くなってしまうから。悩みました。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

勤務先が決定するのがぎりぎりになってしまったこともあり、部屋探しにあまり時間をかけられず、実際に部屋を見れたのが一部屋だけだったこと。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

部屋自体はそこまで狭くなかったが、風呂場に入るための扉がダイニングの部屋側へ開いてしまい、机などをの家具を置くことが難しかったこと。

4-3.失敗再発への対応は?

物件選びの時には必ず実際に部屋を見ることと、見たときに家具をある程度どのような感じに置くかを考えて決めること。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

特にありません。

5.引っ越し後のトラブル

後日、火災警報器が誤作動をすることがあり、何度か鳴ってしまったこと。あと、エアコンの奥にカビが大量に発生してしまったこと。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

新しい環境になり、今までとは違う生活になり、気分を一新して新鮮な気持ちで仕事に向かえるようになった。

6-2.そう思った理由は?

これまで住んで居たところとは環境が全然違いました。また、家族が誰もいない環境も初めてだったため。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

はじめは友達がいないため、寂しくなるかもしれません。

7.部屋探しのアドバイス

部屋に関しては、自分の中で絶対に妥協したくない所は決めて、不満のないような部屋を選ばないと、後々ストレスになってしまうこともあるため、気を付けた方がよいと思う。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

職場の近くに住まないと住宅手当がでないため近くに住んだが、そのためプライベートの時にも会社の人やお客さんに会ってしまうことが多かったので、外出しにくかった。しょうがない事ですが。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

不動産会社で選んだというよりはネットで部屋探しをしていて、自分の気になった物件を扱っていたのがその不動産だったため。

9-2.不動産会社に期待するは?

できる限り引っ越しの費用を抑えられるような引っ越しの業者を紹介してもらえたり、入居の際の費用を安くしてくれたりすると嬉しい。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

今回は就職を機に初めてのお引っ越しをされ、しかも始業があり、2週間の短期間でバタバタと色々と慣れないことで大変だったと思います。ただ、お部屋探しにあまり時間をかけられていなかったことを後悔されているようです。

10-1.内見時にはそこで生活していることをイメージして

まず一つ目のポイントは、部屋の設計で予想以上にデッドスペースができてしまい、家具のレイアウトに戸惑われたようですね。これは『内見時に実際に住むことをイメージする』ことで解消できます。朝起きて、洗面を済ませ、仕事に行き帰宅して、寝るまでの一連の流れを頭の中でイメージして内見するとデッドスペースが生まれそうな場所は、予め予見することができるようになります。

10-2.自分の部屋にあなたが求める絶対条件とは?

また、二つ目はすでにお気づきになられていらっしゃいますが、『ここだけは妥協できない』というポイントを自分の中で持つことです。初めてのお引っ越しの場合、何が妥協できないのか実際問題分からないことがほとんどです。1回目は勉強だと思って、生活していて自分は何を気にしているか、ストレスに感じているかを考えてメモする程度でいいと思います。次回のお部屋探しが楽になると思います。是非、次のお部屋探しでは今回の失敗を糧に成功して欲しいと思います。いい物件に巡り合われることを願っています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

前半の方で書いたことを踏まえ、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。以下、これから部屋探しを行うあなたの参考になりそうだったので引用します。

日ごろの仕事や生活では、圧倒的に失敗やミスはしない方がいいというのは言うまでもありません。新しい事に挑戦する場合でも失敗をしなければいけないのではなく、本人が失敗していてはいけない(中略)

つまり、私たち人間は言葉を持つ生き物で、『他人の失敗を共有することが出来るから』その為、先人の失敗をキチンと学び、それを乗り越えてこそ、一人前のビジネスパーソンになれます。

小さな失敗をキチンと防ぎ、起こってしまったら適切に対処することが大きな失敗を起こさないためのたった一つの道です。

あなたはどちらですか?他人の失敗を生かすより、まずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?

急速なデジタル化の中で私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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