東京の大学へ進学時に兄と二人暮らし、遠方からの引っ越しで週末は大変でした

部屋探しや選び方で悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で、正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?ところで、畑村洋太郎先生を知っていますか?東大の名誉教授だったり、失敗学のすすめ他色々な書籍を書いていて、日本の失敗研究の大家と言っても過言ではない方です。

今回は、そんな畑村さんが以前書かれた失敗を生かす仕事術と失敗からの復活、回復力からこれからお部屋を探すあなたの為になると思ったことをまとめます。

まず、『失敗はどんなに注意しても必ず起きます。特に、新しいことをやろうとするとまず確実に失敗します』

ただ、失敗のほとんどはきちんと扱っていれば、事前に防げたものばかりで、失敗が起こったとしても・・・

多くの人が好んで使ってきた『成功例に学ぶ』方法は、右肩上がりの時代だからこそ通用した方法で、10年おきに不景気が来る激動の時代には非常に難しいと思っています。現に、ポータルサイトによくある住みたい街ランキングなどを参考に部屋探しをしてても、当社の部屋探しに関するアンケートで70%近い人が部屋探しや引っ越しで後悔・失敗していました。

この事から部屋探しも他人の失敗から学び、クリティカルな失敗やよく起こるトラブルを事前に知り、対策を練った部屋探しを行うことが一番効率的で満足度が高くなりそうだと思ってます。その為、今後も失敗で地雷部屋の除去、頑張ります。前置きが長くなって、すみません。失敗例スタートです。日々の失敗分析にとてもやる気が出る一冊でした。

第4091回目の今回は、大学に通っている10代の女性学生の方にお話を聞きました。2009年3月の大学進学を機に、中部地方から関東地方への2DKでの二人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

中部地方から関東地方へ、入学・進学・在学中を理由に引っ越しされた方で、東京の騒音や治安に強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

東京の大学への進学のために地方より上京しました。兄が先に東京の大学に進学しており、下宿代を少しでも安くしたい、女の1人暮らしは心配だという親の意見により、兄妹で住むことになりました。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

兄がいるので気ままに過ごすことはないなと思っていたのですが、ある程度は大学生として自由な時間を満喫したいと思っていました。

特に自分の部屋だけはおしゃれな内装にしたかったです。

2.引っ越しまでの期間とその理由

二週間程度掛かりました。受験日程の関係上、3月末に家を探し、即契約しました。4月に入れる部屋のみを探していましたので、全く時間はかかっていません。引越も荷物が少なかったので親の自家用車に乗せただけで終わりました。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

静かに勉強に集中できる環境かどうか、治安は悪くないのかなどが気になりました。兄がいるとはいえ、大学にこもっていたので家に帰る時間が遅くなるので治安面が不安でした。

ちなみに、遠方引っ越しならではの不満としては、大学上京の際は特に気にならなかったのですが、仕事で東京から大阪に引越す際が一番困惑しました。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

東京に住むのは初めてだったので何も分からず、不安になりました。

商習慣や言葉が違うので不動産屋さんがどこまで本音を言っているのかわからなかったからです。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

進学先が決まったのが3月の終わりと遅く、いい物件が見つからなかったので競輪場の近くに住むことになってしまいました。競輪のない日は全く問題のない住みやすい場所だったのですが、競輪がある日は泥酔者が周辺の道に座り込んだり、寝ていたりと、今まであまり見たことのない風景だったので非常にショッキングでした。家を探す時間が1日しかなく、時間が全くなかったとはいえ、もう少し選べなかったかと後悔しています。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

平日、休日、私の場合は競輪の開催日の様子を調べてから家を決めるべきだったと思います。駅近で安かったので即決したのですが、付き添った親も兄も引越しに慣れておらず、家を決める日程が一日、見た物件も2件と急ぎすぎたのがいけなかったと思います。

4-3.失敗再発への対応は?

兄は寮に下宿していたのでアパートを借りたことがなく、親も下宿していたのはかなり昔とあまり引越し先の選定基準に気が回らなかったので、もう少し引越しに慣れた人からのアドバイスが欲しかったです。仲介業者は営業なのでいい事しか言わない事があるので。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

今のようにネットで事前に調べる時代でもなかったのですが、仲介業者を何社か検討つけておくべきだったと思います。間取りの図面を郵送など、少しは地方にいながらでもやれることが当時でもあったかと思います。

5.引っ越し後のトラブル

上の階の子供が一日中走り回っていて勉強に集中しづらいことがありました。子供なので遊ぶのは仕方がないのですが、家族向けのアパートに学生が住むのは難しいなと思いました。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

最初の引越しが最悪だったので、その後の一人暮らし用の引っ越しではリサーチをしっかりするようになりました。結局、その後転職や結婚やらで引越しを10回ほどしていますが、仲介業者との対応や自分の家への譲れない点が自覚できるようになったのは良かったのかなと思います。

6-2.そう思った理由は?

失敗を身をもって経験したため。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

自分の譲れない条件を始めに決めて、部屋探しをするのが良いと思います。

7.部屋探しのアドバイス

先ず、この部屋にした決め手は、通学に時間がかかり過ぎずに家賃がそこまで高くなかった点。駅まで徒歩2分、コンビニも近くて便利でした。二階南向きだったので、日当たりが良かったです。2DKの間取りの為、キッチンで食事ができたので自室部屋6畳を丸々作業場に使えたのが良かったです。

これから引っ越す人へのアドバイスとしては、予算や通勤距離など条件が色々あって悩むかと思いますが、一番自分の大事とする点をはっきりさせた方がいいと思います。寝に帰るだけの部屋だとしても休日家で過ごす際に日当たりが悪いだけでかなり憂鬱になったりもしました。

水まわりの古さに目を瞑る、物を思い切って処分する、洋服代を抑えて家の快適さを保つ、など生活全体の中でメリハリをつけるだけでも家の選び方が変わるので自分を知るいい機会だと捉えるのもいいかと思います。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

転勤族なので家や街に慣れてきた頃に転勤になり、収納や家電などの買い替えが多いのでもったいないです。海外引越しの際に家具家電付きに住んだのですが、とても便利だったので日本でも普及して欲しいです。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

通学できそうな範囲で駅前にあった不動産屋さんに親が入ったので、私に選定基準はありませんでした。個人経営の不動産屋と大手の不動産屋、2件でした。親は個人では何かと不安なのでと、大手に決めていました。

進学時の引っ越しではないですが、社会人になり、転勤することになった時、結局会社が懇意にしている不動産屋さんを利用するように言われたので、他との差がよく分からないまま、決めることになってしまったのが不本意でした。

9-2.不動産会社に期待する事は?

仲介業者が『他の人が契約しようとしている』や『少し値引きする』など、おそらく駆け引きすることを楽しむ習慣があるためかどこまで本気なのかよくわからず、困惑しました。礼金・敷金もはっきり書いてある方が分かりやすいと思いました。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

実家からの独立ということで初めてのお引っ越しで不安も多かったかも思います。今回は、お兄様と一緒にルームシェアすることになりましたが、ファミリー物件ということで騒音で悩まされているようです。ポイントは二つあると思います。

10-1.譲れないポイントを明確にしよう

自分のここだけは許せないというポイントを明確にできるとスムーズに物件を探すことが出来ます。スマホでお部屋の検索を始める前にこの部分は決めた方が良いと思います。

一般的に、みんな「安くて」、「広くて」、「駅から近く」、「新しい」物件を探しています。全部の希望条件を満たすことはまず100%ないと思って部屋を探してみて下さい。

家賃だけ目を瞑ると、これら全ての条件を満たすことが出来ますが・・・、部屋は今と比較して大きくする必要はあるのか?今回のケースなら、具体的な条件は実家に住んでいて不満に思うことからピックアップしてみて下さい。

10-2.転勤が多い方は家具レンタルも

転勤が多い方にとって引っ越しは本当に大変な作業だと思います。失敗例を見ていると、家電の荷造り発送に悩まされている方が特に多いようです。物件を契約する時の初期費用は会社負担でも、引っ越し費用は個人持ちという企業さんも多い為、引っ越し費用もバカにならないそうです。

そんな時は気軽に家具や家電をレンタルできるサービスを検討してみて下さい。

希望の日にテレビや冷蔵庫など必要な家電はもちろんのこと、カーテンやテーブルなども一気に揃えることが出来ます。引っ越し費用も削減できますし、荷造りや発送も業者が行うので、気軽にお引越しが出来るようになるので、是非参考にされてみてください。以上の点を踏まえ、次回のお部屋探しでは良い物件に巡り合われることを願っています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあるんですが、失敗する前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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