B.豆知識(相場、法律)

入居希望日から逆算、失敗談を基に内見は何日前からするべきか?

こんにちは、部屋探しの不安ゼロを目指す、株式会社リビングインの不動産鑑定士補兼宅地建物取引士の相樂です。

社会人なら一般的に3月と9月に異動がやってきます。異動日がすでに決まっているなら、それまでに引っ越しをしなければなりません。もし守れなければ、会社や学校から怒られます。

ここでは、引っ越ししなければならない日が決まっている、いつか動き出せば良いのかよく分からない方向けに内見を何日前から調整し始めるかについて書きました。この記事を見れば、期日が決まっている部屋探しで失敗しないために、何日前から内見等引っ越し準備をすれば良いか分かります。

引っ越し経験が2回以下の方を中心に、引っ越しのやり方を忘れてしまった方など、引っ越しが間に合わなかった、辛い・・・とならないように見てみて下さい。

ちなみに、入居希望日が決まっている場合、内見後、申し込みをしてからどのくらいで契約し、実際に引っ越せるのか、後悔しないために1ヶ月以上欲しい所ですが、内見後のスケジュール詳細をまとめたページはこちらです。

1.内見は余裕をもって2ヵ月前に始める

個人的に、マンションの内見を引っ越し予定日の2ヵ月前に始めるのがお勧めです。2ヵ月前から始めることで、理想とするお部屋が見つかる可能性が高くなるからです。既に実家を離れ一人で暮らしている場合等は解約予告期間が1カ月とか、2カ月あると思うので、家賃を無駄にしないためにこれぐらいの期間を取って、動いておいた方が良いと思います。最後の方にバタバタすることも無くなりますし、安心できます。

入居までの流れは、内見にかける時間が1ヵ月で、その他の諸手続きが残りの1ヵ月で見積もっておきましょう。 内見にかける時間が1ヵ月未満になると、初回の内見で気に入るお部屋を引き当てなければ、満足のするお部屋に住める可能性がガクッと下がります。

特に、遠方への引っ越しの場合、ちゃんとしたお部屋を探すのに本当に時間が掛かります。適当で、安い所でOKと思っているなら、エリアや家賃、面積とかで検索すれば、結構沢山出てきます。例えば、東京23区で初期費用等を押さえたい方は更に敷金・礼金・手数料ゼロ等を条件に加えて検索すると良いと思います。一階、日当たり×、湿気が酷い、タコ部屋みたいな部屋が沢山出てくると思います。

2.準備から入居までは最短1ヵ月

「引っ越し決定日までもう時間がない。そのため、すぐにでも引っ越ししなければならない」

引っ越しを決めてから入居するまでは、どれだけ短く見積もっても3週間は時間がかかります。もし、これより期間が短くなってしまっているのなら、一旦、ウィクリーやシェアハウスなどを探し、簡易的に引っ越して、そこでゆっくり探すなども最近はアリだと思います。

会社側もこのような対応を承認してくれるところが増えています。キチンとした部屋を絶対に見つけないといけない事も無くなってきました。以下、お部屋の検索・準備から、入居までの流れです。

  • お部屋探し
  • 内見
  • 入居審査
  • 入居
  • 役所・インフラの手続き・・・

この流れの中で、圧倒的に一番時間のかかるところがお部屋探しです。ここに時間をかけることでお気に入りのお部屋を見つけることができます。しかし、逆を言えば、この時間を省くことで大幅な短縮が可能です。

ちなみに、他はほとんど事務的に進んでいきます。個人的には、契約書の中身はキチンと確認した方が良いと思います。担当に、内容に不利がないか、よく確認して下さい。条件が抜けている、必要なことが書いてない事が結構あります。

お部屋をホームページ上で決めたら、すぐに内見予約。それから数日後に内見をし、その場でお部屋の入居を決めましょう。その後の入居審査が1日から5日間かかります。それが終わり、契約を結ぶことで晴れて入居完了です。

しかし、1ヵ月間で引っ越し先を焦って決めるのはとにかくリスクが大きいです。特に、遠方への引っ越しの場合は、マンションや部屋の確認がおろそかになりがちです。失敗談を見てても、本当に多いです。会社に任せた。担当に任せた。自分は写真を見て確認した・・・。

一先ず、次は1ヶ月でお部屋を決めたことで失敗した女性の話を紹介します。こういう事もあるのか程度にあまたに入れてもらえると幸いです。

3.入居を急ぎ過ぎて、周りに何もなく失敗・・・

彼女は私のお客さまで、私たちと出会う以前の引っ越しでの失敗経験を教えてくれました。前回、彼女はお部屋を探し始めてから入居までの時間が一ヵ月しかなかったそうです。入居自体は一ヵ月で成功しましたが、お部屋探しの時間を限りなく短くしたことで入居後に不満がひん出しました。

3-1.たとえば、治安問題です

ホームページで気に入ったお部屋を見つけ、お部屋の内見をしたまではよかったのですが、内見では急いでいたため、最寄り駅までの道のりやお部屋の周辺状況のチェックを飛ばしました。結果、帰り道は極端に街頭や人通りが少なく、仕事帰りで夜遅くなるときには、ビクビクしながら帰宅したと言います。何もなかったのが幸いでした。

個人的には、暗くてもいいので、広い通りを通って、帰宅できる住宅を選んで下さい。車が入れないような狭い道は整備が甘く、人通りがあまりないので危険に合う可能性が高くなります。

3-2.他にも、隣人の騒音です

彼女は内見を平日の昼にしました。そのときは静かで良かったと言っていました。が、入居後、休日の昼間に騒音がひどかったそうです。騒音は内見を複数回しなければ対処できない問題ですが、構造や立地を含め、お部屋を選ぶ時間をもう少しかけていれば、回避できたかもしれません。

4.急ぎたい、でも失敗しないための賢い対策

トラブルの少ない、気に入るお部屋に住むためには、とにかくお部屋探しに時間をかけることです。お部屋は無数にあるため、探せば気に入ったお部屋が必ず見つかるはずです。

しかし、引っ越しまでの時間がないなら、そんなに時間をかけられません。もちろん、費用面も。そんなときは可能な限り、担当に事前の準備や確認を依頼して、失敗対策をしておきましょう。たとえば、先ほどご紹介した女性を例にあげると、Googleマップのストリートビューを使えば、失敗を未然に防げたはずです。この辺り、担当に調べてもらう事も出来ました。担当も動かず、できるので、やってくれるはずです。

私たちの内見代行サービスでは、代わりに見てほしい場所を写真や動画に撮ったり、タイミングが合えば、リモートでライブビューイングのように確認することもできます。他にも、会社によってはVRでの内見も可能です。このような技術を生かした特殊な内見方法を使うことで、失敗可能性を減らし時間の短縮ができます。個人的には、まずは担当に色々とお願いするのが、賢いと思いますが・・・。

一方で、隣人対策のようなモノは、内見の時間帯を変えてチェックするしか対策はありません。時間がない中で2回も内見はできないかもしれません。しかし、不満のないお部屋に住むためには、ある程度の時間は割かなければなりません。この辺りは、単身者向けや同じような属性の人が住んで居るマンションやアパートがおすすめです。夜の仕事が多いエリアやファミリー向けとの混在は騒音が気になったり、宅配ボックスに変なものが入っていることも多々あります。

5.内見は何日前からするべきかまとめ

ここでは、転勤や進学などで期日までに急いで引っ越しをしないといけない方向けに実際部屋探しから引っ越し完了までどれくらい掛かるかを説明しました。個人的には、引っ越しまでの時間が1ヶ月を切っていて、本当に忙しいようならば、一旦ホテルでも、ウィークリーでも、マンスリーやシェアハウスを利用して、一時的な部屋を確保しつつ、ゆっくり探した方が圧倒的に無駄がないと思います。焦って、引っ越してもほぼストレスを抱えることになると思います。

そんなわけにもいかない人の為に上手な部屋を探すポイントは、手数料を払う担当に色々と準備や確認してもらう事です。彼らはプロなんで、その辺り、容量良くやってくれるはずです。ダメなら、他の担当を探しましょう。以下、何日前から準備を始めるのか、今回のポイントをまとめました。

  • 内見は2ヵ月前に始めるのがベスト
  • 準備から入居までは最短は1ヵ月前
  • お部屋探しの時間を短くすると入居後に不満がひん出
  • 事前に準備をして失敗対策
  • Google マップのストリートビューを使う
  • VRでの内見

6.トラブルを避けるための部屋探しチェックリスト

考え込んでいる女性

これまでのトラブル相談やアンケートの事例を参考に、簡単なチェックリストを作りました。

もし、いくつか、該当するようなら、慎重にお部屋探しをされることをお勧めします。

□ 延線沿い等エリアを広げ、自分に合う部屋を探したい
□ 自分に合ったお部屋の条件や優先順位が分からない
□ オンライン内見や広告を見て、お部屋を決めたい
□ 部屋探しの経験が2回以下で相談し、お部屋を決めたい
□ 家賃や初期費用等予算の決め方が分からない
□ 契約や引っ越し後のトラブルは絶対に避けたい
□ 自分のペ-スでゆっくりお部屋を探したい
□ 仲介手数料無料や返金保証が付いている方がいい

もし、3つ以上当てはまる方は慎重に部屋探しを進めて下さい。というのも、トラブルが続くと、仕事や私生活だけでなく、健康も害してしまう事もあります。

また、気になるようなら、LINEで出来る部屋探しの条件簡易診断もやってみて下さい。3つの質問で、部屋探しに必要な具体的な注意点や対策をご提案しています。

同じ部屋を再度内見することが出来るのか?空いていれば出来ますし、必要だと思ったらした方が良いです。契約後に即キャンセルしても仲介手数料、礼金は返って来ません。更に、短期解約ペナルティを請求される可能性が高いです。こんな無駄なことをしないため、2度目の内見の可否についてこちらのページにまとめました。

内覧でいかに真剣に部屋と自分と向き合ったかということが部屋に住み始めてから後悔するかしないかを決定づけます。是非、是非、失敗や後悔の無い部屋探しをしてください。今回ご紹介した内容が貴方の失敗を防ぐ一助となれば幸いです。オンライン内見でも担当者に確認してほしいポイントを共有できるチェックシートを作成しました。こちらのシートを先方に送り、問題がないか、効率よく、確認してもらってください。他社のシートも比較につけておきました。

過去8年間で最も相談件数の多かった騒音問題に関して、お部屋の契約前、平日夜のマンションの内見のメリットについて、失敗例を基にこちらのページにまとめました。もし、時間が許すようなら、仕事終わりにお部屋やその周りを見ることでトラブルが避けられるかもしれません。

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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