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部屋探しでトラブルを避けたい方へ、マンションや不動産会社選びの注意点3選

こんにちは、アリネットでトラブル相談を受けている不動産鑑定士補兼宅地建物取引士の相楽です。

早速ですが、初めての引っ越しや土地勘のない遠方への引っ越しは、トラブルが統計的に起きがちです。

実際、スーモが2017年に発表したアンケートでも「後悔・失敗したと思うことはない」は23.7%と、、、と言う事は、後悔や失敗を感じている人が70%以上と、40万~50万円とたくさんの時間を掛けるお引っ越しの割に満足度は凄く低い気がします。

私たちが2021年末までに6,700人に行ったアンケートでも、4,500人以上の方が後悔していると答えており、部屋探しには何か失敗し易い要因がありそうです。なお、アンケートの結果まとめはこちらのページです。

これまで受けた相談を参考にすると、マンションやアパートで起こったトラブルの70%以上はそもそも部屋探しにあったということが多いです。例えば、よく分からない・経験が少ない、急いでいるため、内見をしないでお部屋を決め、結果的に損をしてしまっているケースが大半です。

一方で、コンビニでの買い物と違い、一度引っ越しをしたら、お金や時間、労力かなり使っているので、すぐにまた引っ越しというわけには簡単にいかないと思います。

ここでは、お部屋探しの際に大きな損をしないため、内見前にスマホでできる確認点を3つ、理由と共にまとめました。事例や実際にあったトラブルも紹介するので、引っ越しを急いでいる人も後悔しないため、見てみて下さい。

1.オーナーが自主管理しているマンションやアパート

オーナーが自主管理しているマンションやアパートは、「直接交渉で家賃や更新料などが安くなる場合がある」というメリットがあります。しかし、条件や契約書類を曖昧なまま進めるケースが多く、中には面倒なトラブルに巻き込まれる原因となることもありました。

例えば、以前、オーナーに勝手に部屋に入られたり、住民票を勝手に調べられる等、職権濫用的、オーナーに歯止めが利かないとトラブルの相談がありました。

その為か、2019年以降、大手法人が法人契約で社員をマンションに住ませる時、賃貸住宅管理業者登録している不動産管理会社が入っていない場合、契約を断るケースが増えています。

理由は、オーナーの高齢化や法的に争うまでしないと賃貸借契約書で決めたルールを守ってくれないことがあったからです。以下、オーナーが自主管理しているマンションやアパートにまつわる注意点等をまとめたので、参考にして下さい。

1-1.オーナーが自主管理しているマンションやアパートはトラブルが多い理由

管理の体制だけでなく、ルールが決まっていないことが多く、法的に決まっている室内等専用部分や共用部分の改修をすぐにしてくれない場合があります。

自主管理は一般的にオーナーと直接交渉する事になり、不動産を分かっている人や時間がある人は良いですが、そうでない場合、苦労するケースが多いようです。

特に若い人、引っ越しやその土地に慣れていない人は、のらりくらりとかわされたり、うまくまるめこまれたりすることがあります。誰にも相談できず、私たちのような無料相談所に対策を聞いてくる方が結構います。

当たり前ですが、相手も契約してもらうため、契約前は良い人に見えることが多いので気をつけてほしいと思います。

良い物件があったら、まずはお近くの信用できる不動産会社でも扱えるのか、相談する方が費用や時間は掛かりますが、後々の事も踏まえ、安心できると思います。

1-2.どうすれば、自主管理かどうか分かるの?

スーモなどでお部屋を探す時に、『この物件を取り扱う店舗』と出てきますが、これは管理会社ではありません。あくまでお部屋の契約までを見ている仲介会社です。

そのため、不動産会社に問い合わせる際に、「この物件の管理会社はどこがやっていて、体制はどうなっていますか?」と聞いて下さい。他にも、契約の段になってしまいますが、重要事項説明書の管理会社の記載を確認してから契約して下さい。

ちなみに、質問などは後々のトラブルや面倒を避けるためにも、できるだけメールやLINE、書面に残すことを個人的にはお勧めしています。

1-3.もし、どうしても自主管理のお部屋を選ぶなら・・・

条件や事情があって、どうしても自主管理の部屋を選ばざるを得ない場合、事前に24時間、365日対応の駆け付けサービスに入ったり、テナント保険はどういった時に使えるのかを確認して下さい。

なぜなら、同じ建物にオーナーが住んでいない場合、深夜の帰宅時など、鍵無くした、お湯が出ないなどの時、連絡してもつながらないことが多く、最悪、部屋に入れないで一日経ってしまうからです。

特に、高齢なオーナーの場合、大体18時や19時を過ぎると連絡が取れないケースが多いです。

そのため、トイレや洗濯機からの下階への水漏れや破損など緊急対応が必要なので、住んでいて起こりがちなトラブルはすぐに対応が必要なケースを想定し、どこまで対応してもらえるのか、そして、その連絡先を契約・支払い時に担当者にしっかり確認しておいて下さい。

1-4.オーナーが自主管理しているマンションやアパートでトラブルになった事例・体験談

自主管理の部屋で起こったトラブルの事例や体験談を紹介します。注意点や解決方法も解説していますので、参考にして下さい。

1-4-1.大家さんとの関係が悪いと、さらにこじれてしまうことがある。

・事例・体験談

大家さんの人となりを知るため、契約前に可能なら会っておくことをお勧めします。トラブルになった場合、大家さんとの関係が悪いとさらにこじれてしまうことがあるからです。

また、心配な点は小さなことであっても、不動産会社の担当者に事前に確認しておいた方がいいと思います。

・注意点・解決方法

まさにこの通りで、できれば契約前に大家さんに会っておく、難しい場合は電話で話す、不動産会社によく聞いてみて下さい。

不動産会社の担当者の回答があやふや、ごまかすような雰囲気があったら、その会社を使うのは避けた方が賢明です。不動産会社は星の数ほどあります。クチコミなどを使い、信用できる会社や担当者を探して下さい。

1-4-2.原状回復にあたり、こちらに責があるとし、多額の金銭を要求されました。

・事例・体験談

私がトラブルになったのは当時20代だった頃、一人暮らしをしていた2DKのアパートから転居することになり、退去する時のことです。

大家さん立ち会いの元、お部屋の引渡しをする時になって、部屋の原状状回復にあたりこちらに責があるとし、多額の金銭を要求されました。

・注意点・解決方法

残念ですが、東京であっても、東京ルールを知らない大家さんの自主管理、まだまだ多いです。

まず、契約内容をよく確認することです。どういう場合が自分の責になるか、よく把握しておいて下さい。そして、気になる点は報告だけでも、写真を使って、こまめにしておきます。

また、入居時の部屋の現状を記録(写真・箇条書き等の記録)する、その際不動産屋さん等に立ち会ってもらい、記録の控えを自分でも保管しておく。こういったことが、万が一トラブルに巻き込まれた時に早期解決の糸口になると思います。

引っ越し時は忙しく、バタバタしている中、面倒だと思いますが、将来の過度な支払リスクを減らすため、とっても大切なことだと思います。

1-4-3.同じ物件に住んでいる大家さんの性格が合わず、引っ越す事にしました。

・事例・体験談

同じ物件に住んでいる大家さんの性格が合わず、引っ越す事にしました。不動産屋にその事を相談したところ、契約期間が満了していないので、引っ越したとしてもその分の家賃を払わなくてはいけないと言われました。

私は1日でも早くこの物件を出たかったのですが当時は貯金も無かったので本当に困りました。結局、私は不動産についての法律などに詳しくないので、不動産業界に詳しい友人に相談をしました。

・注意点・解決方法

契約を急かされても契約書はしっかり読んでから契約した方が良いです。

1度家に持ち帰って他の人に内容を確認して貰って相談してからでも良いと思います。サインをする前に疑問点や不安は全て確認をして解消しておきましょう。

大家さんが起因のトラブルで物的証拠などがある場合、賃料の減額を含め、引っ越し費用を請求できる可能性がありますので諦めないで下さい。

1-4-4.「私の住民票を取得して、いつから住んでいるか調べてやる!」と脅されました。

・事例・体験談

リビングに雨漏り、雨漏りの箇所も換気扇を埋めたところから漏れているのがわかりました。自主管理をしているオーナーにとりあえず応急措置をしてほしいと頼みましたが、なぜか拒否されました。

さらに、「私の住民票を取得していつから住んでいるか調べてやる!」とわけのわからない脅しをしてくる始末。オーナーは普段から勝手に室内に入ってきたりするようなオーナーで本当に困っていました。

・注意点・解決方法

まず、勝手に家に入ってくる、そして、漏水を直さないのは重大な問題だと思います。契約時に決めたオーナーとしての役務を提供していないので。

もし、役務を提供しない場合、消費者センターと役所や各都道府県庁に相談し、指導をしてもらう事が出来ると思います。例えば、消費者センターに相談した上で簡易裁判所で調停をするのが金額的にも良いと思います。

ただ、オーナーとの関係は改善しないと思うので、引っ越しに向けた費用を取るような流れにした方が良いと思います。

2.業者登録の無い管理会社が管理しているマンションやアパート

自主管理でない、業者管理のマンションやアパートでも、業者の質が悪くトラブルに発展するケースがあります。質を見極めるポイントは「国土交通大臣の賃貸住宅管理業者登録・更新をしているかどうか」です。

実際に以前の相談で給湯器が止まり、連絡してもつながらない、つながってもすぐに直してくれない、状況を何も教えてくれず、お湯だけでなく、精神的なストレスになっている方がいました。

このような時、登録や免許を管理している国土交通省や都道府県庁の不動産課にも相談できるのは管理業者登録をしている先のみです。2020年の民法改正で保証人の極度額だけでなく、家賃の減額なども請求できるようになったので、賃借人保護の環境が強まっています。

2-1.業者登録の無い管理会社は質が悪い理由は?

オーナーの自主管理マンション同様、担当一人が独自のルールで全てを管理している可能性があります。

例えば、非常時や深夜等対応してくれなかったり、法的な知識が無いため、常にオーナーよりの対応をされる可能性も高いです。

さらに厄介なのは、このようにトラブルが起こっても、行政からの管理監督の指導がなく、その相談対象となる管理業者登録もしていないため、結局、入居者自身対処しなければなりません。

2-2.どうすれば、管理業者登録しているかどうか分かるか?

部屋を探す時に、担当者に「この物件の管理会社はどこがやっていて、体制はどうなっていますか?」と聞いて下さい。または、重要事項説明書の管理会社の記載を確認し、契約して下さい。

管理業者の社名をインターネットで検索すれば、ホームページなどでキチンと記載されています。この辺りはスマホ等、ちょっとの手間で後々の大きなトラブルを避けられるので、忘れずに行ってほしいと思います。

2-3.管理会社との間でトラブルになったり、残念な対応だった事例・体験談

管理会社との間で起こったトラブルの事例や残念な体験談を紹介します。注意点や解決方法も解説していますので、参考にして下さい。

2-3-1.結局連絡は来ず、引っ越しました。

・事例・体験談

電話で相談した際にはとても感じよく対応して下さいました。しかし、折り返し連絡するので写真などを送って下さいと言われました。

しかし、結局連絡は来ず、その写真も送った切りで何も進んでいません。こんな対応の管理会社のマンションには住めないと思い、引っ越しを決めました。

・注意点・解決方法

折り返しの連絡をしないという時点で管理会社の質が悪いと思います。仮に、この件が解決したとしても、後々別のトラブルが発生する可能性があります。

引っ越しの判断は賢明だったと思います。ぜひ次の部屋探しでは、事前に管理会社の確認をして下さい。

2-3-2.対応が杜撰で忘れ去られてたり、管理会社側の態度が悪く相談しても無駄だと感じるようになりました。

・事例・体験談

私が引っ越しを行った理由は、上階の騒音と住人による嫌がらせです。当時住んでいた住居は木造のマンションで上階の騒音がひどいことをまず家族や知人に相談しました。

朝からずっと歌声が響き、帰ってくる頃にもひどく耐えきれなかったので、家族知人に相談したところ、不動産管理会社に連絡したほうがいいと教えてもらったので、何度か注意喚起と事実確認をお願いしました。

しかし、対応が杜撰で忘れ去られてたり、管理会社側の態度が悪く相談しても無駄だと感じるようになりました。

何度も注意喚起を行なったせいか、部屋を特定され、石や壊れた傘などを郵便受けに入れられるなどの嫌がらせを受けたので、耐えかねて警察に通報しました。その際も管理会社は何もしなかったので、我慢の限界で引っ越しをしました。

・注意点・解決方法

過去の解決事例からトラブルにもし遭われたら、慌てずにまず証拠等を写真や動画などで残した方がいいと思います。例えば、騒音がひどいのであれば、どの程度響いているのか録音する、嫌がらせを受けたら証拠写真を取るなど。

それをした上で、早めに不動産会社と警察に連絡をした方がいいと思います。

遅れれば、遅れるほど理不尽に我慢しなければならない時間が増えるので、ご自身のためにも他の住人の方のためにも、早めに対応対策することをお勧めします。

2-3-3.契約書の当該事項が事前の説明がこちらの認識とはまるで違う

・事例・体験談

火災報知器(マンション全体の)のついている部屋を管理人が住んでいた際に使われていたもので、現状動いていないものとして紹介される。1週間前ほどに火災報知器が作動し、家主との話の中で今後も動き続けるものであることが判明する。

仲介業者に確認をとったところ、責任をとりたいということであったが、後日、「[部屋名]はご覧頂いた通り、火災報知器・貯水タンク報知器が設置されている為、緊急時に貸主より借主に連絡の上、室内へ立ち入ることを認める事とする」原文ママ。

という文言があることを理由に責任は一切無いと言われる。

そもそもとして説明をまともにされておらず、知っていたら契約はしていなかったこと。契約書の当該事項についても事前の説明の上であるためこちらの認識としてはまるで違うことを想定していた旨を伝えても取りつこうともされない為、後日の話し合いを提案し了承される。

同居人の親族に不動産の仕事をしている方がいるため、そちらと話してみてほしい旨を伝えたところ、話す必要がないため対応はしないとされている。以上が今置かれている状況を簡単にまとめたものです。

・注意点・解決方法

やはり、不動産業者が誠意のない対応をしてきた場合や、契約時と異なる内容を提示してきた場合、先ずは、お住まいの都道府県庁の不動産業課にご相談いただくと良いと思います。

契約書に無い内容を強いられていたり、説明すべきことをしていないということで誠意を欠いていることがあれば、行政指導が入ります。抑止力として効果が期待できます。

また、言った・言わないトラブルも発生しますので、基本的には不動産業者とはメールでのやりとりをお勧めいたします。

2-3-4.内見では確認できない修理部分があったり、管理会社の対応とそのスピードの遅さに呆れ

・事例・体験談

先月入居した物件の設備についてなのですが、3口コンロと記載があったのにも関わらず、入居の際のガスの立ち会いで一つは使用不可、もう一つもあまりに点火せず、実質一つで現在生活しております。

管理会社に連絡したところ、まずは見てみますと仰っていたのですが業者も繁忙期なので・・・と延び延びになりました。こちらが困っていると再三連絡しましたら、それなら業者と直接やり取りして頂けますか?と言われ承諾しました。

元々あちこち内見では確認できない修理部分があったり、管理会社の対応とそのスピードの遅さに呆れていたので、直接の方が早いと思ったのですが、未だ調整中と言われて見にもきて頂けていません。総じて、かなり生活に支障がでているのですが、何か急いで頂けるような方法はございますか?

・注意点・解決方法

契約書・重要事項説明書にウソがあった場合、都庁など管轄から以下のような行政処分を行うことが出来ます。

・思惟処分

・営業停止

・免許取消

ただ、トラブルを解消するため、引っ越すのか、それとも住み続けるか損害賠償の請求を行うのは本人が弁護士などを雇って行う事になります。なぜなら、行政は民事不介入の為です。

一般的には契約書等に不備があり、実態と大きく異なる場合、都庁などに伝える事を話すと、処分を恐れ何かしら行動を起こしてくれると思います。

それは、部屋を紹介した客付けの不動産会社であったとしても契約書と実体の内容を確認せず、契約しているので処分の対象になります。もちろん、契約書を作成した、管理会社の方も内容に不備があるため、処分の対象になります。

3.無資格、未経験の担当者ってどう?

部屋探しで無資格や未経験の担当者にあたってしまうケースがあります。もちろん、キチンとしている人もいますが、トラブルや不満の原因になることも多いです。

特に、賃貸マンションの案内などの担当者は若い人が多く、知識も経験もないまま案内していることがよくあります。マンションの内容も分かっていないことが多く、適当に返事されたり、質問がそのままになってしまう事も多々あります。

「若いから仕方ない」とか、「なんとなく言いにくい」でウヤムヤにしてしまうと、後で面倒なトラブルに巻き込まれるので、気をつけて下さい。

以下、大切なポイントをまとめました。

案内だけ若い担当で契約や重説の説明は他の人の場合も内見時の話と異なるケースが本当にあります。このようなトラブルは避けた方が良いので、内見後、改めて、メールで質問をした方が良いと思います。それだけで齟齬が防げ、契約書や重説の条件に関して、後々問う事が出来ます。

3-1.なんで担当者は未熟なのか?

不動産会社はブラック企業が多く、インセンティブの割合が多いため、仕事を取られないよう先輩がキチンと仕事を教えるケースが少ないです。後輩にあまり教えず、顧客の紹介なども少なく、自分で何事もやってしまう人が多いイメージです。

その為、新しく入ってきても情報が共有されず、分からないままお客様の奪い合いや案内を行っているケースがあり、引っ越し後、設備の有無や条件でもめるケースがあります。

この辺りは不動産業界はマンションや街を歩き回り、自分で理解する必要があります。

また、お客様の希望を無視して自分がより多くのインセンティブを得られる物件を紹介するなどの対応がされることも少なくありません。特に若い人や女性、引っ越しが不慣れ・経験が少ない人は狙われやすいので気をつけてほしいと思います。

スケジュールがタイトなお引越しをする方も基本的には変な物件を紹介されがちです。気を付けてください。

3-2.どうすれば、キチンと対応してくれるかどうか分かるの?

3-2-1.案内時に色々と聞いてみる

店舗やお部屋の案内時、担当者に「最近、どんな人がいましたか?」や「このエリアって、若い人多いですか?」等、エリアやマンションに関する質問をしてみて下さい。

その際に、答えてくれるか、分からなくても、後でキチンと回答してくれる担当であれば、誠実な対応をしてくれる可能性が高いです。

3-2-2.持ってる資格の有無を聞いてみる。

国家資格である宅地建物取引士や賃貸不動産経営管理士の免許を持っているのか等を担当者に聞くと良いと思います。実際は免許は無くても、お部屋の案内は出来ます。しかし、細かい部分が曖昧であったり、調べて回答をくれないことが多いです。

「忙しくて、資格、取れてません」という言い訳を言う担当も個人的にはどうなのかと思います。

3-3.担当がよく変わる会社も情報の引き継ぎが難しく、避けた方が良いと思います。

不動産会社の中では分業制をしている所もあります。しかし、過去の事例からなるべく担当がお部屋の紹介から案内、契約、鍵渡しまで調整してくれる会社の方が条件の引継ぎトラブル等が起こりにくく、個人的にはお勧めです。

以前、中野区の方で担当が二転三転し、希望の条件や交渉依頼を何度も伝えたり、条件が伝わっていないケースなどあり、会社自体を信用できないまま契約をしてしまい、洗濯機置き場やエアコンの不良が入居後すぐに見つかり、「手数料を返してほしいが賠償請求できるのか?」と相談がありました。

また、渋谷区であった相談では、引継ぎの際に口頭で話した内容は「言った、言わない」の世界になっていて、担当が変わるシステムであっても、いちいち書面に残してもらう、メールでやりとりして証拠を残すことをお勧めします。

3-4.担当者との間でトラブルになった事例・体験談

担当者との間で起こったトラブルの事例やイラっとした体験談などを紹介します。注意点や解決方法も解説していますので、参考にして下さい。

3-4-1.担当に伝えていた希望と違う物件を紹介された為、契約自体を白紙に戻してほしいと申し出ました。

・事例・体験談

私が引っ越したのは、新しい職場が実家より遠くに決まった為、その時に付き合ってた彼女と同棲をする予定で引っ越しました。田舎なのでとても静かでいい所ですよと不動産会社の担当者に勧められ、立地も良く、家賃も大分抑えてくれたのでここに決めました。

住み始めてから気が付いたのですが、隣の部屋の方の騒音やお酒を飲んで騒ぐ等でうるさく、夜も眠れない日々が続き、ストレスフルで2人の生活も喧嘩気味になりました。

不動産会社の担当に現状を伝え、対応を待ちましたが、「何度も注意をしているみたいなのですが、なかなか変わらないみたいです」等の返答でごまかされました。

最初から「静かな所で過ごしやすい」と勧めてきた人(担当)の対応だったので、話が違う為、また引っ越してきてすぐの為、契約自体を白紙に戻してほしいと申し出ました。

・注意点・解決方法

焦らず、じっくりと、一つの不動産会社だけに決めず、いくつも回って探す事が一番かと思います。遠方だったり、急な転勤などで時間の無いケースで大変かとは思います。

しかし、慌てて契約したためにトラブルに巻き込まれ、再度引っ越しが必要になった方が、お金も労力もムダにかかってしまいます。今はメールやLINEなどに対応している不動産会社も多いので、そうしたツールを使って、複数あたってみて下さい。

3-4-2.キャンセル不可の契約書のようなものに名前を書かされかけました

・事例・体験談

2月ということもあり、人が動きやすい時期の部屋探しだったのですが、内見もしていないのに、気になる物件に対するキャンセル不可の契約書のようなものに名前を書かされかけました。

あまりにムカツいて、途中で書くのをやめましたが。うまいこと言われ、危ない書類にサインするところだった。

・注意点・解決方法

途中でやめたのは賢明な判断だったと思います。良い不動産屋選びは本当に大切です。件数さえあげられたらいい、契約さえ取れたらいいと、あの手この手でこちらを焦らせるようなことをいう担当者は信用すべきではありません。

一緒に望む部屋を探してくれる、気持ちのある担当者を選んで下さい。

3-4-3.確認しますと言ったきり、連絡がなく、どうしていいか困っています

・事例・体験談

小型犬を飼おうとしています。契約書にペット可として記載があり、ペットの飼育が可能なマンションに住んでいます。

ただ、管理会社に連絡したのですが確認しますと言ったきり、連絡がなく、どうしていいか困っています。マンション内に犬や子猫の鳴き声がするので飼っている方もいます。どのように進めるのが効率的ですか。

・注意点・解決方法

契約書に記載があり、建物内で鳴き声がするとのことでペットの飼育は可能だと思います。多分、管理会社の担当が進め方が分からない可能性が高いです。そのため、下記の進め方でいかがでしょうか?

1.まずは、管理会社に再度連絡する。少し強めにメールなど記録に残るもので送るといいと思います。

2.次に、契約時又は入居後にペットを飼い始める場合、覚書と追加で敷金や礼金などが掛かる事があります。その辺り、キチンと確認してからペットの購入を検討した方が良いと思います。

3.そして、契約書にペットの飼育が可能と書いてあっても追加で費用が掛かるケースが一般的です。

4.最後に、旅行などで家を空ける時の為にペットホテルや病気になった時の為にペット専用の病院の位置をキチンと確認してから飼うようにした方が良いと思います。特に、赤ちゃんの時や幼い時は色々な病気になることがあります。

参考になれば、幸いです。

3-4-4.一度断ったお部屋の担当者から何度も営業電話で連絡があり、困ってます

・事例・体験談

来年、引っ越しを予定でお部屋の内覧をいくつかしています。以前、断ったお部屋の担当者から何度も電話で連絡があり、困ってます。どのようにすれば、よろしいでしょうか?

・注意点・解決方法

たまにしつこい営業があります。しつこい場合には担当の携帯ではなく、店舗や会社に電話し、店長や上司に伝えるのが良いと思います。

他にも、東京都であれば、都庁の消費者センターに連絡し、対策をとってもらう事も出来ます。

もっと簡単に解消したい場合には、「部屋が決まって、引っ越した」と言えば良いと思います。詳しくマンション等を聞いてきた場合には「個人情報なので・・・」と言えば、大抵止まると思います。

4.担当とのやり取りは絶対メールやLINEで行う!

ここまで不動産会社の選び方を書いてきましたが、不動産会社やその担当とのやり取りは、可能な限り、メール又はLINEで行い、現地での口頭や電話は極力避けた方が良いと思います。

後で言った・言わないの議論であやふやになり、トラブル解決に向け、進まない・負けてしまう事があるからです。

仮に、現地で口頭で約束のようなものをしたのであれば、その場でメモを残し、後でメールを送る、重要事項説明書に書いてもらうなどして、物的証拠を残して下さい。

これだけでかなりのトラブルが避けられます。本当に大切です。やってくれない担当は無視して、次に行った方が良いと思います。トラブルになった際、証拠が無ければ、不動産会社などに損害賠償を含め、各種請求することが非常に難しいです。

結構良くあるのが、紹介時や案内時に配られる資料についてです。

実は、ここの記載が間違ってて、引っ越し後に文句を言い、損害賠償や契約をキャンセルすることは出来ません。その為、メールやLINEで記載事項が正しいのかキチンと確認してもらった方が良いと思います。

このような資料には大抵、現況優先と書いてあるので、例えば、居室の広さが間違っていても現況を優先され、契約後にその違うを伝えても何も対応してくれません。これが不動産屋にダマされたと思う人が多い理由かもしれません。

ちなみに、私たちアリネットでは、LINE経由のお客様限定で、誠実保証を付けており、もし、伝えた内容が謝っていた場合、手数料は一切頂いていません。その分、管理会社やオーナーに真剣に内容を確認しますし、適当な対応をする管理会社とはケンカになったこともあります。

この辺り、キチンと対応してくれる担当や不動産会社を選び、お部屋探しをした方が、金銭面だけでなく、結局時間も損することが少ないと思います。2013年以降、トラブルを避け、私たちが実際にお部屋探しをサポートした傾向などはこちらです。

5.失敗を避けるためのパターン別3つの注意点まとめ

マンションやアパートへの引っ越しで、トラブルを避けるために特に気をつけたいのが以下の3つのパターンです。

5-1.オーナーが自主管理しているマンションやアパート

管理の体制やルールがキチンと決まっていないことが多く、必要な改修や対応をしてくれないことがあります。また大家さんの高齢化で、トラブル時に裁判等にまで発展する事例が増えています。

部屋を探す際に、物件の管理会社や体制を確認し、不足がある場合は書面に残してもらって下さい。自主管理の部屋を選ぶ場合は、24時間、365日対応の駆け付けサービスに入ったり、テナント保険の内容を確認して、いざという時に備えることをお勧めします。

5-2.国土交通大臣承認の管理業者登録の無い会社が管理しているマンションやアパート

管理業者登録をしていない管理会社は管理体制やルールが曖昧、法的知識も不十分で、対応が悪いことがあります。未登録だと問題が起こっても、国土交通省や都道府県庁の不動産課にも相談できず、個人で対応しなければならないので大変です。

その為、部屋を探す際は管理会社や体制、重要事項説明書に記載されている管理会社をインターネット検索して確認してほしいと思います。

5-3.無資格、未経験の担当者

不動産会社は今でもブラック企業が多く、インセンティブで給与が左右される上に、教育体制が整っていないケースも多々あります。新人が街やマンション、契約書の作り方等をよく分からないまま、お客様の奪い合いや案内を行う結果、引っ越し後にもめることが少なくありません。

担当者にエリアやマンションに関する質問をしてみて、キチンと対応してくれない場合、担当を変えてもらって下さい。宅地建物取引士の免許を持っているのか等も聞くと良いと思います。

5-4.会社や担当のレビューやクチコミも参考に!

他にも、最近はクチコミやレビューが一般的になり、相談者様に管理会社の名称を聞き、そのクチコミとかをSUUMOやグーグルマイビジネス等で調べてみるものも大切だと思います。

というのも、そのような会社は虚偽などが少ない、キチンと修繕の対応をしてくれる管理会社や不動産会社はクチコミを意識しているからです。

お部屋を探す時やマンションを決める時は、せめて10件以上、過去の入居者やお客さまから正しいレビューやクチコミがある不動産会社に依頼する方が良いと思います。

このレベルの会社になると、将来の為、下手なことが出来ないので、常識の範囲で誠実に対応してくれるので、個人的には良いと思います。

5-5.やり取りは電話ではなく、メールやLINEで

最後に、不動産会社とのやり取りは可能な限りメール又はLINEで行い、証拠を残すようにして下さい。ダメだと言われたら、他の会社に行くくらいのスタンスで良いと思います。

なお、私たちが6,700人以上の方に行った賃貸アンケートの結果まとめはこちらのページです。2013年以降、トラブルを避け、私たちが実際にお部屋探しをサポートした傾向などはこちらです。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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