気をつけていたのに…1週間で2度もひったくりにあったお客様

警視庁が発表した2017年のデータによると、ひったくり被害者の80%は女性でした

参考:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/hittakuri/bohan1.html

ひったくり犯罪は定期的にテレビやネットで話題になるものの、忙しい日々の中ではつい「ふ〜ん」と流してしまいがちですよね。

この記事では、気をつけていてもひったくりに遭うことがあるということ、何度も罪を重ねる犯罪者の恐ろしさについて、とあるエピソードを紹介します。
※プライバシーに配慮し、事件の本質に影響しない範囲で、被害者のプロフィールや状況を改変しています。

1.駅近、セキュリティが高いマンション在住の気の緩みが帰りの道でひったくりを招く

都内の通信会社に事務職として勤める27歳の知香さん(仮名)は、4歳上の姉・知子さん(仮名)と都心のマンションで2人暮らしをしています。家賃が2人で折半できるため、駅近、築浅のおしゃれなマンションを借りることができました。

もちろんセキュリティ設備はバッチリ。マンション内には防犯カメラ、モニター付きインターフォンが整備され、鍵は複製の心配がほとんどないカードキーです。

駅からは徒歩7分ほどで、駅前の大通りから一本入った閑静な住宅街にあり、夜遅くとも人通りはそれなりにあるので、とても安心して暮らしていました。

その日、定時で仕事を終わらせた智香さんは、以前から狙っていたブランドで靴を買って帰りました。日頃から防犯意識は持っている方なので、ハンドバックは車道とは反対の手に持つようにしていたようです。
※警視庁の発表によると、ひったくり被害者の約70%が車道側に持っていた手荷物をひったくられています。

住宅街にある公園の横を通り過ぎようとした時、後ろからバイクの音がしました。よくあることだと気していなかったその時、いきなり車道側に持っていたブランドの紙袋をひったくられたそうです。

気が動転したのと恐怖でしばらくその場に立ち尽くす智香さん。その後、警察に届け出ましたが、ブランド靴が戻ってくることはありませんでした・・・。

2.一度成功した犯罪者は再び罪を犯す

智香さんがひったくりに遭ってから、警察はその周辺で巡回を増やしてくれました。とはいえ、気を緩めてはいけないと、

・ハンドバックは必ず車道と反対の手にもつ
・スマホいじりに夢中にならない
・周囲を確認しながら歩く

といったことを家でも2人で確認して、より意識しながら歩くようにしていました。しかし、またもや事件は起こったのです。

しかも、今度は姉の智子さんでした。仕事で一大プロジェクトが終わったその日、打ち上げに参加しました。プロジェクトリーダーを務めていた智子さんは会の終わりに、花束と記念品をチームメンバーからもらったのです。

とてもいい気分で帰っていたその時、悪魔の手が忍び寄ります。

たくさんの荷物で両手がふさがっていたものの、ハンドバックは車道と反対の手にもつことを徹底していた智子さんですが、後ろから来たバイクに車道側の手に持っていた記念品入りの紙袋をひったくられたのです。

さらに、恐ろしいのはここからです。

呆然とする智子さんの元にUターンして来たバイクは、反対の手に持っていたハンドバックもひったくっていったのでした。実は、ひったくり犯は一度成功した場所で再び犯罪を犯す可能性が高いと言われています。

警察の巡回などが厳しくなるから避けるのでは?と思いがちですが、犯罪が行われる場所というのは、犯罪者にとって犯しやすい理由があることが多いです。

もし近所で犯罪が起こったら、より一層気をつけるようにしましょう。歩いていて、ひったくりや痴漢の事件看板を見た時は、その場所を避けた方が無難だと思います。

3.ひったくりに遭わないために

ひったくりに遭わないために私たちができることは何があるでしょうか?智子さん、智香さん姉妹が実践していたように、

・ハンドバックは車道と反対の手荷物
・スマホをいじりながら歩かない

はすぐにできる大切なことです。そして、仕事の都合や趣味などもあるかもしれませんが、できれば

・ハンドバックではなく、肩掛け式のバックを選ぶ
・人通りの多い時間帯やルートを選ぶ
・イヤホンをつけて歩かない

ようにすると、より安心でしょう。可能であれば、お部屋を借りる段階で自治体や地域の警察署が公開している治安や防犯に関する情報を確認しておきたいですね。

内覧時には、お部屋だけでなく、近所に『ひったくり注意』などの看板が多くないか見てみてください。

犯罪に遭ってしまっては、お気に入りのお部屋も大好きなエリアも台無しになってしまいます。何よりあなたの大切な命やものを守るためにも、防犯への対策はしっかりしておきたいものです。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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