相談者:30代女性
解決までにかかった期間:3カ月
1.トラブルの状況
労働契約書がなく不安定な職に就いているため、入居できる物件は限られていました。女性ということもあり、最低限安全な部屋を借りたつもりでしたが、そのアパート自体、一人暮らしの老人や老夫婦、ニートの男性が住んでおり、出入り口やゴミ置き場の掃除が十分になされていませんでした。
2.相談時の状況
管理費が安かったものの、そのアパートを管理している不動産会社に直接相談する事が当たり前だと思っていました。しかし、契約書や特記には共有スペースの管理に関しては何一つ記載がなく、相談はあくまで報告だけに終わりました。
近所の独身男性からは度々大声が聞こえたり、どの程度ゴミ屋敷になっているかは分かりませんが、異臭もする状態、他の世帯からも異様な匂いがあるので特定した個人に苦情を言えませんでした。そのため、衛生環境も含めて役所にも問い合わせしました。
3.実際に行った対応やその後どうなったか?
不動産会社や役所にまで問い合わせても労力が費やされるだけなので、一層の事引越しを考えましたが、賃貸契約は最低でも一年のため、その間はひたすら我慢するしかありませんでした。次の引越し先が中々決まらないこともあり、役所の対応を待っていました。
不動産会社によると、建物の管理に費用がかかること、住人に清掃勧告など強制できないことを理由に何もする事ができないようでした。古いアパートでもあるため、ある程度の騒音などは仕方がないとも言われました。
古くて格安の物件であるため、住んでいる人によっては最悪な居住環境になってしまいます。ゴミ出しや分別の仕方がわからないような住人が多いと、ゴミ収集業者でも手が出せないほどゴミが散乱したままになっています。
4.同じようなトラブルで困っている人へのアドバイス
不動産業者が何もしてくれない場合、地域の自治体や役所に通報した方が効果的です。直接、近所の人たちに相談すると問題はさらに拗れてしまい、居心地の悪い思いをするのは自分です。
ある程度、まともな仕事と収入を得て最低限、管理がきちんとした物件に引越したいと考えています。また、契約時には不動産会社がどこまで管理をしてくれるのか、管理費には何が含まれているのかを明確に把握するよう心掛けていこうと思います。
5.今回のトラブルを振り返って
5-1.なぜ、そんなに時間が掛かってしまったのか?
元々高齢者や低所得者が多く住む物件だったこともあり、不動産会社は契約後何もしない実態がありました。業者の対応は不親切で定職に就いていない住人の話にはかなり渋った対応で、親身に話を聞いてもらえず、火事や泥棒なら警察に通報できますが、役所に問い合わせても、地域管轄の担当者が分けられているようで、住宅問題には最低でも数ヶ月ほど時間がかかります。
5-2.今回のトラブルを通して今思うこと、今後の要望
役所には通報や相談があれば、すぐに調査や対応をしていただきたいです。改善できなければ周辺の衛生問題にも発展してくるし、ゴキブリやネズミ、カラスを毎日追い払うような日課は送らなくて済みます。管理会社も最低限のことは対処して欲しいです。
6.アリネット担当者のコメント
共有部分でのごみトラブルに関しては管理会社がしっかりと対応することが大前提です。
管理会社が何もしてくれない場合は、今回のケースのように、地域の自治体や役所に通報した方が効果的です。
直接、近所の人たちに相談すると問題はさらに拗れてしまい、居心地が悪くなることも考えられます。
念のため、これまでの相談事例を基に、遠方への引っ越しや部屋探しの経験が少ない方向けに、トラブルを未然に防ぐ三つの注意点をこちらにまとめておきました。
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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