C.解決事例(お客様の声)

大震災で東京へ、引っ越し経験があるものの、東京で一人暮らしは不安でした

東京芸術大学を卒業し、東京大学大学院を卒業後、建築家として、自由に色々な作品を作ってきた宮脇檀さんが40年近く前に書いたエッセイ集、日曜日の住居学(住まいのことを考えてみよう)で今でも刺激を受けるところがあり、まとめました。

特に、コロナ禍の今だからこそ、もっと考えたい密集して都市に住むについても書かれていました。都市を選ぶことで集合住宅に住む結果、日当たりがどうしても悪くなる、部屋そのものも狭くなる。部屋が狭くなり、ほしい物も置けなくなる。

それでも、通勤を含め、都心へのアクセスは良好で、周りにはスーパーやコンビニ、そしておしゃれなレストランや病院、公園がある。ちょっとした息抜きにはちょうどいいものが全て揃ってる。イベントは毎日どこかしらで行われており、お店の出退店が日々行われ、人生の幅を広げてくれる。

インターネットがこれだけ普及し、自宅でも世界中、宇宙の今さえも除くことが出来る。でも、やっぱり、都市で味わう体験とはどこか違う。都市に来て、自分をさらに磨き、成長することを一度してみることがとても大切。

・・・前置きが今日も長くなってしまいました。すみません、引越しの失敗例スタートです。

第2495回目の今回は、ライターをしている30代のフリーランスの男性の方にお話を聞きました。2011年3月の東日本大震災を機に、東北地方から関東地方への1Rでの一人暮らしに向け、5回目の引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

東北地方から関東地方へ、その他を理由に引っ越しされた方で、東京が不慣れで家賃相場や生活費に関して、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

東日本大震災に見舞われてしまい、以前に住んでいたマンションが「警告!」の赤紙を貼られてしまったためです。耐震性や構造物の安全面に問題があるとの事でした。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

この時は震災から1ヶ月しか経過しておりませんでしたが、「東京は比較的被害は軽微」という事だったので、東京へ行けば、普通の生活ができると考えておりました。半年後には、せめて普通に生活したかったです。

2.引っ越しまでの期間とその理由

1ヶ月程度掛かりました。この時に1ヶ月程度かかってしまったのは、東日本大震災の影響によって、こちら側が色々と手続きやら処理等に追われながらの手続きだったので、1ヶ月ほど掛かってしまいました。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

「東京の家賃の相場」や「公共交通機関」や「駅の場所」等に対しては、神経を使いました。果たして、東京で一人で暮らしていけるのか?という不安がありました。

>>特に、遠方からお引っ越しの方など、土地勘のない場所へ急なお引っ越しや強くおすすめされたからとエリアの特徴や家賃相場を分からず、契約してしまい、相場より高い家賃で生活している方の失敗例が結構ありました。家賃補助が出るからよく調べなかった等もありました・・・。

そこで、私たちは東京いい駅ジワる駅としてリーズナブルな穴場の駅をピックアップ、実際に現地に見て、解説しています。選考に使った主なポイントは以下の通りです。

・一人暮らしの家賃相場の把握

・ターミナル駅へのアクセスが良好

・スーパー、コンビニなどの生活利便施設

・治安や事件・事故物件の有無

お部屋選びの前に、そもそもどこに住むのか?などを決める時の参考にしてみて下さい。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

これまで引っ越しは比較的回数をこなしてきた方でしましたが、東京となると初めてだったので。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

東日本大震災によって心身ともに疲れておりましたが、「せめて普通の生活をしたい!」との一心で、新宿のど真ん中に1R、家賃が6万8千円のマンションに住み始めましたが、1Rが思ったよりも狭く、困惑してしまいました。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

上記にも書きましたが、「この狭さに6万8千円は高いだろ!」と思ってしまったり、コインランドリーがマンション内にあるのですが、やたらと空きが少ない事に対して、ずっとイライラしてしまいました。

4-3.失敗再発への対応は?

やはり心身ともに疲れていても、先ずはそのマンションやらアパートに対して、念入りにリサーチする事だと思います。そして、出来るならば、交通費を用立て、1度現地へ向かう事をオススメします。これで合えばいいですが、合わなかったらまた別の部屋を探すことも可能だと思います。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

私みたいに遠方から東京に引っ越してくる方は、特に一度、実際に下見をしてから部屋を決めた方がいいと思います。写真や説明だけでは理解できていないことが多かったです。

5.引っ越し後のトラブル

トラブルに関しては、入居したてだというのに網戸があまりにも老朽化しており、2日目には触っただけで、壊れてしまった事です。大家さんに問い合わせたら「申し訳なかったね。取り替えますよ。」と言ってくれて、網戸は取り替えてくれました(入居したてというのがあったと思います。これが数年住んでいたら自分で取り替えると思います。網戸って消耗品ですから(笑))

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

「初めての東京」で、「東京での初仕事」となった時にはガチガチに緊張しておりましたが、東日本大震災によって家を失った事や田舎者の訛り等から、周囲の人達とすぐに仲良くなれましたし、東京の厳しさも体験しましたが、東京でも暖かい人達もいるものだと思いました。人間としても、男としても成長できたと思います。

6-2.そう思った理由は?

東京は冷たいと勝手に思っていました。ただ、自分のように結構地方から来ている人が多く、ネットワークが広がっていきました。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

特にありません。

7.部屋探しのアドバイス

引っ越しの際の注意点としては、郵便物やらライフラインに対しては神経質になるのは分かりますが、あまり神経質にならず、「なんとかなるさ!」「なるようになるさ!」の精神で引っ越しをする事をオススメします。そして、新しい部屋での生活、新しい部屋から通う仕事場、若しくはネットオンラインでのビジネス等での新しい人やクライアントとの出会い。

でも、相手も人間なので、事情を説明する事によって、わかってくれますし、打ち解けてくれれば、最高のビジネスパートナーとなり、ビジネス的にも人間的にも成長できるのです。どうか「なるようになるさ!」の精神を忘れないでください。人間というのもは、本当に「なるようになる」のです。

僕の場合は、立地にこだわりました。家賃は6万8千円の1Rですが、新宿にあります。何かあった時でも周りに色々ある都心の方がはじめは特にいいと思います。近くに、コンビニやスーパーがないと暮らしていくことが難しいと思います。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

不満としては、引っ越しの際に余計にお金がかかってしまう事や新しい環境についてのストレスや郵便物・ライフライン・役場での手続き等に関して考えてしまうと夜も寝れなかったりすると思います。その為、その辺は不安や不満、そして部屋が思いのほか「あれ?」という感じであれば、失敗や後悔もしてしまうと思います。基本的な部分は抑えて、部屋を探す方がいいと思います。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

不動産屋を選んだ理由としては、インターネット検索により、ヒットした不動産屋を選びました。そして、問い合わせたところ、すぐに対応してくれたので、この不動産屋をチョイスしたのです。

9-2.不動産会社に期待する事は?

不動産屋さんが出来ることとしては、契約時にちょっとした「おまけ」をしてくれたら嬉しいと思います(まさか交通費を負担するサービスはありえないと思うので(笑))例えば、ティッシュボックスとか、トイレットペーパーや洗剤(食器と洗濯)をプレゼントしてくれたら、意外と嬉しいと思います。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

東日本大震災を機にお引越しをされたとのことで不安も多かったかも思います。今回は震災に遭われ、疲れていたけど、自身のリサーチ不足だったことを後悔されていました。ポイントは二つあると思います。

10-1.東京と地方の広さの感覚の違い

地方から東京に出ていくと、「なんでこんなに高いのに狭いんだ」と感じます。逆の時は「なんでこんなに安いのに広いんだ」と賃貸に対する感覚が違います。6帖のお部屋を広く感じるか狭く感じるかは今までその人がどうやって生活をしてきたかというバッグボーンで大きく左右するのですが、広々と暮らしている地方の方々からすると、都会の物件は狭くて息苦しいと感じる方もいらっしゃるようです。

些細な「狭い」という感覚なだけ、我慢すればいいと思いたくもなりますが、この些細はストレスは次第に溜まってしまいますので、お部屋の広さはなるべく、現地を目視で確認することをおすすめしています。

10-2.コインランドリーしかない物件は要注意!

何も要注意っていうほどのことではないのですが、意外と使っていると今回のように不満になるケースに繋がりますので書かせていただきます。物件の共用部にコンランドリーが設置してあるから『洗濯機は購入しないで、そこだけを利用すればいい。』という考えに至る方も多くいらっしゃいますが、あまりおすすめはしていません。

というのも、上層階に住んでわざわざ一階やその共用部に洗濯物を持って行ったのに全部使用中で利用が出来ない・・・。また、終了しているのにも関わらず、回収されておらず利用が出来ないということで、ストレスを感じられる方も少なくありません。その為、室内にもしくはバルコニーでも洗濯機が置ける物件なのであれば、コインランドリーはあくまでもサブ機として考えて利用されることをお勧めします。 以上の点を踏まえて、次回のお部屋探しでは良い物件に巡り合われることを願っています。

3.人を致して人に致されずの続きです。ちょっと違うなと思いながらも営業マンのペースでトントン拍子に進め、あなたが損をしないために自分を理解し、知識武装をしてから、部屋探しをすることが低成長を続けるこれからの日本では本当に大切だと思っています。沢山の部屋探しの失敗例を分析していく中でいつも思うのが、いつの時代も情報弱者は引っ越しだけでなく、仕事でも、私生活でも、損をする可能性が非常に高いと言うことです。その為、時間がない人は別ですが、せっかく何十万円もの大金をかけて、引っ越すなら、将来後悔しないために、正しい情報を身に付け、部屋探しをするようにして下さい。

私たちはこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

念のため、これまでの相談事例を基に、遠方への引っ越しや部屋探しの経験が少ない方向けに、トラブルを未然に防ぐ三つの注意点をこちらにまとめておきました。

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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