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不動産屋は9割ウソをつくって知ってましたか?
現在は投資用不動産を専門に営業活動をしている関田タカシさんの本です。4,000件を超えるアンケートで分かった『70%近い人が自分にあった部屋になぜ住めていないのか』について、考えるのに参考になると思い、さっそく読んでみました。
関田タカシさんはまさに実務で経験した内容を生かし、トクする物件の見抜き方をちょっとしたやり取りの中から見つけている方で、一般の方にはちょっと難しそうな内容もありましたが、非常に参考になります。ただ、個人的には小さなウソをたくさんつくのが不動産屋のような気もしてます…。
特に、これから部屋探しをする人に参考になりそうなところは以下の二つでした。
例えば、一度、相談に行っただけなのに、その後しつこい営業電話が掛かってくる不動産会社さんには・・・、「もう家は借りたので、リストから削除してもらえますか?」とか、「なぜなら、家賃が高かった」、「日当たりが悪かった」等お部屋個別の事情で断ると、それを解消した部屋を引き続く可能性が高いです。
その為、もう契約してしまった、借りてしまったを理由にすると、営業活動を今しても仕方ないと理解して、角が立ちません。
それでも探ってくる営業担当者がたまにいて、「ちなみに、どちらで?」とか聞かれた時には「それは言えません。」とはっきり言えば、OKです。
ただ、それでも電話続き、不快なようなら「これ以上続くようだと、消費者センターに連絡しますよ。」が最恐かもしれません・・・関田さんは多くの業者を知っているだけに、論理的な断り方をキチンと書いてくれていました。他にも、敷金・礼金の記述についても書かれています。
ほとんどの方は将来自分が支払うことになる家賃や仲介手数料、初期費用を気にしていますが、実は敷金・礼金も業者によって異なる場合があります。実はお客様に紹介する資料にこの金額を上乗せしている物もあります。
もちろん、上乗せされた分は営業マンの懐へ・・・。
同じように、更新料については、物件が多く、空室が目立つような地域は無い事が多く、一方で東京23区など借り手が多く、物件が少ない地域では、更新料を取るのが一般的になっています。
等はすごく参考になると思いました。同じお部屋、マンションでも他のサイトではどう書いてあるのか?キチンと確認して、最もリーズナブルな先に問い合わせるのが良いと思います。仲介手数料ゼロのお部屋でも、礼金が一ヶ月上乗せされていたら結局、同じですから。
最後に、仲介手数料無料物件は・・・前置きが今日も長くなってしまいました。すみません、続きは考察の方で。失敗例スタートです。
第3942回目の今回は、ITエンジニアをしている30代の男性会社員の方にお話を聞きました。2015年6月の転職を機に、近畿地方から関東地方への1Kでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。
引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。
【今回のポイント】
近畿地方から関東地方へ、転職を理由に引っ越しされた方で、近隣や隣人とのトラブルや部屋探しの経験や知識不足に関して、強い不安を感じていたようです。
実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?
時間がない、部屋探しの経験がない人ほど、他人の失敗から効率的に学び、自分に合った部屋を探して下さい。
1.引っ越しの理由と生活
1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。
転職で地元から千葉県の方に引っ越すことになりました。会社には社宅がなく、一人暮らしが必要になったため、部屋探しを始めました。
1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?
ある程度、行きつけのお店(スーパーマーケットや美容院、遊び場、居酒屋店)を見つけて、休日になったときには、そこに出向けるような生活を送りたいと思っていました。
2.引っ越しまでの期間とその理由
二ヶ月程度掛かりました。以前の会社でなかなか引継ぎができていなかったので、退職まで時間がかかり、引越しまでにこんなに時間が掛かってしまいました。
3.引っ越しの不安
3-1.どんな不安がありましたか?
一人暮らしが初めてだったので、近所づきあいが怖いと感じていました。だから、部屋選びの際に近所はどのような人が住んでいるのだろうかといった不安はありました。
3-2.不安になった理由を教えて下さい。
これまで経験がなかったので、どうすれば周辺の環境や住んでいる人がどのような人か理解できるか分からなかったため。
紹介してくれた担当にも聞きましたが、イマイチはっきりしませんでした。
4.部屋探しの失敗
4-1.失敗を教えて下さい。
部屋探しをした際に、お昼間に部屋を見たので、夜その場所がどのようになっているのか把握していませんでした。その結果、夜になると騒音がうるさいことが度々あったので嫌だなと感じ、後悔しました。
他にも、引越しをする時にお皿を持って行こうとした際、新聞紙を沢山詰めて普通の段ボールで運んだのですが、開封してみると、割れていたことが多かったので、お皿を入れる用の段ボールを業者に用意してもらった方が良かったと感じ、後悔しています。
4-2.失敗の理由を教えて下さい。
引越しをする際の段ボールへの荷物詰めはしっかりと専門の方に聞き、どのように詰めばよいのか把握したほうが良いと感じました。
また、騒音のためにも、夜の状況もしっかりと把握したほうが良いと感じました。
4-3.失敗再発への対応は?
近くに高速道路が通っていたので、深夜も運送用のトラックが凄い音を立てて走っていました。これは対応できないので、我慢しています。
4-4.その他何かあれば、教えて下さい。
その他は特にありません。
5.引っ越し後のトラブル
入居後に気づいたのですが、後ろの家が少し畑をしていたので、虫が朝・昼・晩とよく部屋の中に入ってくることがありました。
6.引っ越しして、良かった事
6-1.部屋探しの良かった点
今まで実家暮らしだったので引越しをすることで、引越しをする際に何が必要なのか、何を事前にする必要があるのか等を知るきっかけになったので、大人の一人として成長できたと感じました。
6-2.そう思った理由は?
はじめての引っ越しで、自分で色々と調べ、決めていったので。
6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?
実家暮らしとは異なり、駅から近い所に住みたかったので、駅近の物件を探せたことです。
7.部屋探しのアドバイス
まずは、事前に何が必要なのかメモ用紙などに記載しておくと忘れることがなく、作業ができると思います。仕事で忙しい方などにお勧めです。
後は、部屋のネットで出来る下調べもしっかりとしたほうが良いと感じました。
8.仕事絡みの部屋探しの失敗
やはり、遠方への引っ越しは体力・時間・金銭面で非常に負担をしいられるので、その点では最後まで不満を感じていました。
転職で引越しをした場合、転職先になじめなかった場合、実家になかなか戻りづらいですし、戻るならより料金がかかってしまうので、その点は、不安を感じていました。
9.不動産会社の選び方
9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。
まずはその地域に密着した不動産屋を選びました。地域に密着していると地域事情にも詳しいですし、交渉によっては安く家賃をしてくれることがあると感じたからです。
9-2.不動産会社に期待するは?
少しづつ、引越しができるようにあらかじめ部屋を取っていてもらったり、少し早めに引越し日を決定することで引っ越し代を安くする等の工夫は必要だと思います。特に、実家から引っ越す場合には家賃が掛からないのである程度融通してもらえると助かります。
10.部屋探しの失敗を聞いての考察について
実家からの独立ということで初めてのお引っ越しをされたとのことで不安も多かったかも思います。今回は、引っ越しの最中にお皿を割ってしまったことと、虫が発生したことを後悔されていました。ポイントは二つあると思います。
10-1.引っ越し業者は荷物の量より、トラックの広さ
少しでも引っ越し料金を安いからと自分で運べるものは運ぼうとされる方も少なくありません。実はトラックに荷物を積めるだけ積んでしまえば料金は変わらないということも多いのです。2トン車を手配して2トン分の料金を請求されているのに1トン分の荷物しか入れていなかったらなんだか損した気分になりますよね。
私たちが提携している引っ越し業者でご契約をいただくと、インターネットで見積もりを取るよりもはるかに安く価格を抑えることができますので、是非ご相談ください。大切なお荷物や引っ越し先を養生する手間を考えると、引っ越し業者は経済的、肉体的にお勧めです。
10-2.虫が出にくい物件を見定めとは?
室内に虫が入ってくると、どうしてもいい気持ちはしませんよね。そこで、少しでも虫と疎遠な暮らしが出来る方法をお伝えします。内覧時に畑や水路が無いか、植栽の管理、ベランダや共用廊下に虫の死骸や蜘蛛の巣がないかをチェックして下さい。
蜘蛛からすると、虫=餌なので獲物を待つ蜘蛛の巣は要チェックです。今回の畑のような事例では周辺に街灯や明かりが少ない場所に位置するアパートであれば、夜は光を目掛けて本能で集まってきます。朝・昼・夜と虫に悩まされているとのことで、ご苦労されているかと思います。
他にも、アロマを炊いてみたり、ハーブを育ててみたり、網戸に忌避剤を散布してみたりといくらか方法はありますので、先ずは手軽にアロマを炊いて見てはいかがでしょうか?ちなみにゴキブリは段ボールが好きなので、外に出しっぱなしにしないようにしましょう! 今回の失敗を糧に、次回のお部屋探しでは成功して欲しいと思います。
前置きのところで書いた仲介手数料が無料の物件に関して、ほとんど全ての仲介手数料ゼロ物件は優先紹介してもらうために大家さんから別途広告料が出ているのは有名な話ですが、仲介手数料ゼロをうたっていない場合には、多くの営業マンはこの広告料が出ている物件を選ぶように紹介や現地案内の流れを考えています。なんと言っても、報酬が二倍もらえますから、当たり前ですよね?
例えば、物件を紹介や案内している中で、タッチの差で申し込みが・・・とか、実は隣りの人がうるさいらしく・・・、大家さんが変な人みたいで・・・とか、確かめようがないネガティブな情報を出し、あなたにそれは困ると思わせます。厄介なのはどれもウソなのか、ホントなのか確かめづらい事です。
その為、これから部屋を借りる側が多くの選択肢を準備しつつ、費用を安く、良い部屋を選ぶためには自分である程度知識を付けないと、気持ちよく騙される可能性が高いと思います。特に、オンライン化が進むにつれ、その傾向は強まると思います。
私たちはこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。
もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。
念のため、これまでの相談事例を基に、遠方への引っ越しや部屋探しの経験が少ない方向けに、トラブルを未然に防ぐ三つの注意点をこちらにまとめておきました。
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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