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土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で、正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?
ところで、以前、OWNDAYSの田中社長の新刊『大きな嘘の木の下で』について書いた時に少し出てきましたが、私が行っている失敗研究の名著と言えば、『失敗の本質』です。
著者の鈴木博毅氏は失敗の構造から新たなイノベーションへのヒントを探ることをライフワークとしています。この書籍は日本軍がなぜ、アメリカ挑み、完膚なきまで敗北したのかを分析しています。その中で、自分的に刺さったのが、有名なマリアナ沖海戦の話が科学的思考を無視され、唖然とする日本人科学者の章です。
実は、アメリカ軍と同じレベルの技術を持っていた日本軍。ただ、日本軍の上層部や現場で戦っている日本兵は自分たちが理解できない現場の力について、軽蔑する思考が強く、この戦いでも日本人科学者のレーダー開発の成果を戦闘現場に活かす柔軟性が全くありませんでした。では、部屋探しに置いて、オンライン内見や面談など、コロナ禍と共に急速に進んだDXなどのデジタル化の中でどうするのが最も賢いか?
前置きが今日も長くなってしまいました・・・すみません、続きは考察の方で。失敗例スタートです。
第3955回目の今回は、不動産業で買取再販業者に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2017年9月の転勤を機に、近畿地方から関東地方へ、1Kでの一人暮らしに向け、2回目の引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。
引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。
【今回のポイント】
近畿地方から関東地方へ、転勤を理由に引っ越しされた方で、土地勘がなく、治安等どう調べるか、強い不安を感じていたようです。
実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?
1.引っ越しの理由と生活
1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。
転職に際して、地元勤務を希望していましたが、採用後本社で急遽欠員が出たとのことで、そちらへの赴任が決まったので部屋を探しました。
1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?
仕事と家のつまらない往復にはならないように気を付けようと、なるべく繁華街を通って帰れる沿線に住もうと考えていました。
2.引っ越しまでの期間とその理由
急に決まった転勤で二週間程度掛かりました。配属先が急遽変更となり、あまり時間の余裕がなかったため、下見から引き渡しまでを約2週間で終わらせました。本音はもう少しゆっくり見たかったです。
3.引っ越しの不安
3-1.どんな不安がありましたか?
自身で不動産の仲介の経験があったので大きな不安はありませんでしたが、土地勘が全くないので何を頼りに治安を考えればいいのかが分からなかったです
3-2.不安になった理由を教えて下さい。
自身の経験から大きな失敗はありませんでしたが、いつも空室状態ばかり見ていたために自分の荷物の量を甘く見ていました…。
収納が小さいのには本当に悩まされました。一部、実家に置いてきました。
4.部屋探しの失敗
4-1.失敗を教えて下さい。
当初、治安ばかりを気にしていましたが土地柄よりも隣近所に住む方によって変わるのだなと痛感しました。
また、賃料を落としすぎると、部屋の質を含め、良くないというもの身をもって体験しました。
4-2.失敗の理由を教えて下さい。
信用の受ける不動産業者の言葉を信じて言うとおりにすればよかったと思います。
中には、信用に足らない人もいますがプロの意見は参考にしようと思いました。
4-3.失敗再発への対応は?
土地勘のない場所では担当者に確認するのが一番早いと思いました。
4-4.その他何かあれば、教えて下さい。
知り合いの不動産屋にお願いしましたが、一般的には二社ぐらい話を聞けば、治安他色々と分かると思います。
5.引っ越し後のトラブル
隣人が学生?だったのか、かなり深夜まで大騒ぎをしている日がありました。何度か直接言いに行きましたが、しばらくするとまた再燃。
結局、私の引っ越しにより、トラブルは解決しましたが…。
6.引っ越しして、良かった事
6-1.部屋探しの良かった点
朝、自分で起きるようになりました。ただ、休日は食事もせず、一日中、寝ているとことも増えました。時間的にも拘束がなく、自由すぎるのは私には危険だと感じました。
6-2.そう思った理由は?
土日連続で寝続け、ネットフリックスを見ていた週末があり、ヤバいと思いました。
6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?
一人暮らしは自由が多いですが、自分自身をキチンとコントロールできないと、時間を無駄にすることになると思います。少年老い易く学成り難しですね。
7.部屋探しのアドバイス
部屋探しはお知り合いの方に不動産業者がいれば、先ずはその人に頼るのが親身になってくれ、一番いいと思います。もしいなければ、先輩や同僚の方を担当した業者の方を聞き、その方に頼るのもいいと思います。
8.仕事絡みの部屋探しの失敗
事前に下見に行くにも時間がかかってしまう点が遠方だと損になると思います。また、一日で決めてしまわないといけないプレッシャーもあるのでかなり疲れました。
勤務形態によると思いますが、私の場合はかなり飲み会の多い会社だったため、駅から10分の距離ですが、帰り道がかなり辛かった記憶があります。部屋を探す時は、自分の優先順位を決めることと先輩方にも職場の雰囲気を事前に聞いてから条件を絞るといいと思います。
9.不動産会社の選び方
9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。
大手のフランチャイズ店だったのと仲介をしていた時の知り合いつてで紹介してもらった業者の方だったのでそちらのお店で決めました。
9-2.不動産会社に期待するは?
現在ですと、オンラインも多数利用されておりますので、オンライン内見やビデオ通話の駆使などでもっと遠方からでも現地の雰囲気を味わえるといいなと思います。
10.部屋探しの失敗を聞いての考察について
10-1. 賃料の安さに惹かれて物件を決めたら、何かしらの理由があると思うようにしましょう。
相場よりも安い物件を見つけた時には「掘り出し物を見つけた」というより「何か訳アリなのか?」と疑ってかかりましょう。もちろんオーナー様のご好意で下げて募集をされているケースもあるのですが、オーナー様にとっては収益になる賃料を下げるには何かしらの理由があると思っていいと思います。利便性が悪いのか、間取りが悪いのか、近隣住民とトラブルがあったのか、治安が悪いのかなどなど。今ではインターネットで検索すると情報がたくさん出てきます。
10-2. 例えば、「駐車場が無料」とあれば
駐車場にたどり着くのに狭い幅の道を通らないと行けないことや、隣との車間距離が近いので運転席から出づらい、軽自動車専用などの理由が考えられます。相場よりも安いと思ったら内見時にチェックすることと、不動産屋さんに必ずチェックするようにしましょう。必ず失敗したことは次の成功に活かせるようにして楽しい物件探しをしましょう。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。
前半の方で書いた、急速なデジタル化の中で、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。
あなたはどちらですか?事実であっても、これまでのようにまずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?
私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。
もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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