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東京芸術大学を卒業し、東京大学大学院を卒業後、建築家として、自由に色々な作品を作ってきた宮脇檀さんが40年近く前に書いたエッセイ集、日曜日の住居学(住まいのことを考えてみよう)で今でも刺激を受けるところがあり、まとめました。
特に、コロナ禍の今だからこそ、もっと考えたい密集して都市に住むについても書かれていました。都市を選ぶことで集合住宅に住む結果、日当たりがどうしても悪くなる、部屋そのものも狭くなる。部屋が狭くなり、ほしい物も置けなくなる。
それでも、通勤を含め、都心へのアクセスは良好で、周りにはスーパーやコンビニ、そしておしゃれなレストランや病院、公園がある。ちょっとした息抜きにはちょうどいいものが全て揃ってる。イベントは毎日どこかしらで行われており、お店の出退店が日々行われ、人生の幅を広げてくれる。
インターネットがこれだけ普及し、自宅でも世界中、宇宙の今さえも除くことが出来る。でも、やっぱり、都市で味わう体験とはどこか違う。都市に来て、自分をさらに磨き、成長することを一度してみることがとても大切だと思います。
・・・前置きが今日も長くなってしまいました。すみません、引越しの失敗例スタートです。
第4139回目の今回は、看護学生をしている20代の男性学生の方にお話を聞きました。2009年2月の入学を機に、九州地方(沖縄等含む)から近畿地方への1Kでのはじめての一人暮らしに向け、2回目の引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。
引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。
【今回のポイント】
九州地方(沖縄等含む)から近畿地方へ、看護学校への入学を理由に引っ越しされた方ではじめての一人暮らしで近所付き合いや家賃、日々の生活費に関して、強い不安を感じていたようです。
実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?
1.引っ越しの理由と生活
1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。
看護学校の入学試験を受験し、後日、補欠合格の通知が来ました。学校が実家から遠かったので看護学校周辺での部屋探しをする必要があり、実際に現地に赴き、通学するのに不便でない場所を探しました。
1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?
平日の日中は学校に通学し、帰宅したらスーパーや雑貨屋などに立ち寄り、自分好みの食事を作りたいと思いました。また、休日は近所の図書館や書店でぶらぶらと買物したいと思いました。
2.引っ越しまでの期間とその理由
二週間程度掛かりました。特に時間は掛かりませんでした。なぜなら、補欠合格の通知が来たのが入学の一ヶ月を切っていたからです。
そのため、急いで部屋探しをする必要に迫られて、急いで現地に赴き、部屋探しをし、引っ越しも急いでやりました。
3.引っ越しの不安
3-1.どんな不安がありましたか?
近所づきあいや身の回りのあれこれなどをきちんと行えるかの不安がありました。また、引っ越しを滞りなく終えることができるかの不安もありました。
ちなみに、遠方引っ越しならではの不満としては、何を言っても引っ越し業者への費用が意外に掛かることがあげられます。これは遠方であるからしょうがないとも言えますが、かと言って自分の車で運ぶには距離が遠すぎるのでなかなか融通が利かないのです。
3-2.不安になった理由を教えて下さい。
それ以前には寮生活をしたことがありましたが、一人暮らしははじめてだったので、実際どう進めれば良いのか分からなかったため。
4.部屋探しの失敗
4-1.失敗を教えて下さい。
わりと格安の物件だったのですが、アパートの裏が墓地であったことや隣の部屋との間の壁が薄かったのでテレビの音や生活音が結構よく聞こえてしまうことなどが失敗点としてあげられます。
4-2.失敗の理由を教えて下さい。
格安という理由と通学に不便でないという理由で部屋を決めましたが、快適に暮らすにはそれだけを見るべきではなく、もっと丁寧に部屋の内容を詳細に見ておくべきだったと思いました。
4-3.失敗再発への対応は?
実際に部屋の壁を叩いてみたり、立地についてきちんと不動産屋に確かめてみたりなど、自分の目と耳で実際に確認をしてみることが大切だと思います。また、余裕があれば、近所の人に話を聞いてみるのも良かったのではないかと思います。
4-4.その他何かあれば、教えて下さい。
はじめての部屋探しだったので、分からないことが多く、もっと担当の方に話を聞くべきでした。
5.引っ越し後のトラブル
お風呂場に大量の虫が発生していたので入居してから殺虫剤を噴霧したりして駆除したことや壁が薄いので隣に結構音が響いたことなどがあげられます。後者については、後日隣の人からクレームも来て、トラブルになりました。
6.引っ越しして、良かった事
6-1.部屋探しの良かった点
一人暮らしをしてみることで毎日の食事の献立を考えなければならない苦労や愉しみを味わうことができました。それは現在でも自分の中でかけがえの無い経験として役立っています。
6-2.そう思った理由は?
実家暮らしだと、母親に頼ってしまい、自分では何もしなかったため。計画性なく、生活していました。
6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?
何事も計画的に進める必要があると分かりました。
7.部屋探しのアドバイス
先ず、この部屋にした決め手は、とにかく学校が近かったことや歩いて行ける場所にスーパーやコンビニがあったことなど、生活する上でそれらは非常にメリットがありました。また、付近に猫が多い土地柄でもあったため、猫好きの自分としては結構有意義な時間を過ごせたと思っています。
これから引っ越す人へのアドバイスとしては、お部屋選びに関しては安さや立地などももちろん大切ですが、それだけを判断材料にしてしまうと、後々後悔することもあるかも知れません。安かろう悪かろうの物件も意外に多いと思いますので、ネットなどで駅や建物周辺を調べたり、人に聞いてみたりして、判断材料をいくつか増やしておくことも大切だと思います。
8.仕事絡みの部屋探しの失敗
環境がガラッと変わってしまうことから来るストレスがあります。私の場合、人見知りなので知っている人が誰もいないという環境そのものがかなりストレスになりました。当時はネット環境も準備できていなかったので、SNSの利用などもなく、孤独感もひとしおでした。
9.不動産会社の選び方
9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。
近場の不動産屋をリストアップしていくつか回ろうと思っていましたが、それ以前に立ち寄ったお店の主人が不動産屋も経営しているとの話でしたので、その縁で一緒に紹介してもらったのが理由です。
9-2.不動産会社に期待する事は?
例えば、不動産屋で引っ越し業者への紹介をしてくれたり、今なら学割がつくなどのサービスがあれば、自分で選んだりする手間も省けて良いと思います。あまり両者が提携しているイメージもありません。
>>弊社では一都三県内での単身・一人暮らしのお引っ越しであれば、提携しているファミリー引越センターを通常価格から30%オフの値段でご紹介できます。このサービスを使って、賢くお引っ越してください。きっと最適なプランを紹介してくれます。もちろん、養生をしっかりして、お部屋に傷付けませんし、追加の費用請求もありません。万が一、キズを付けてしまった場合にも相応の対応・保証が付保されています。
ただ、群雄割拠で競争が激しい引っ越し業界では他社に負けないため、30%もの広告費がお見積りに載っていると思うのと、怖いですね。多くの人が使っている相見積もりの引っ越しサイトとか、実際は相見積もりサイト運営者や間に入っている代理店にいくら払っているのか、気になります・・・。
自力で引っ越しを行い、物を壊したり、部屋や建物に傷をつけて、修理代を取られるくらいなら、引っ越し業者さんにお願いした方が早いし、安心だと個人的には思います。その他、大手引っ越し業者のサカイ引越センターやアート引越センターだけでなく、忙しくて、見積もりに来てもらう時間が無い方向けにWEB完結で予約できるアップル引越センターさん等ご紹介しています。
10.部屋探しの失敗を聞いての考察について
実家からの独立ということで、初めてのお引っ越しをされたとのことで不安も多かったかも思います。今回は、壁が薄く隣人のテレビの音が聞こえてくるという点を後悔されていました。典型的な騒音トラブルです。ポイントは二つあると思います。
10-1.引っ越しは計画的に順序良く
引っ越しというものは、新生活の場合は家電量販店、引っ越し業者、不動産会社、市役所などと多くの方々と接しますので、混乱すると思います。まずは順序立てて一つずつ動き方を明確にしていきましょう。このリンクのチェックシートを確認するとこれらが一目瞭然で分かるので、2回目、3回目のお引越しの方でも安心してご利用いただくことが出来ます。
中でも、引っ越しの荷造りは意外と日数を要します。引っ越し当日になっても荷物が散乱している状態にならないよう、早め早めの行動をするようにして下さい。
>>引っ越しの手順やそのリストなどはこちらのページにまとめました。抜けがあると罰金が発生する手続きもあるので、漏れが無い様に進めて下さい。
10-2.自立した人生を送ることができる
今までは親に任せっきりだったことを一気に自分でしなくてはいけなくなるため、家事の負担が重くのしかかります。また、費用の面でも携帯代やインターネット代、食費などが予想以上に嵩み、家計を圧迫するということもあります。
自立するために大切なことは、家賃は最低限、無理をしない範囲で借りるということと、毎日重労働な家事を一生懸命にやってくれていた親御さんに感謝をしながら生活してみましょう。次のお休みでは家族を誘ってお食事のご予定なんか立ててみてはいかがでしょうか?
今回の失敗を糧に、次回のお部屋探しでは成功して欲しいと思います。沢山の部屋探しの失敗例を分析していく中でいつも思うのが、いつの時代も情報弱者は引っ越しだけでなく、仕事でも、私生活でも、損をする可能性が非常に高いと言うことです。その為、時間がない人は別ですが、せっかく何十万円もの大金をかけて、引っ越すなら、将来後悔しないために、正しい情報を身に付け、部屋探しをするようにして下さい。
私たちはこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。
もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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