C.解決事例(お客様の声)

見知らぬ土地ではじめての一人暮らしもホームシックにならないか心配でした。

部屋探しや選び方で悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で、正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?ところで、畑村洋太郎先生を知っていますか?東大の名誉教授だったり、失敗学のすすめ他色々な書籍を書いていて、日本の失敗研究の大家と言っても過言ではない方です。

今回は、そんな畑村さんが以前書かれた失敗を生かす仕事術と失敗からの復活、回復力からこれからお部屋を探すあなたの為になると思ったことをまとめます。

まず、『失敗はどんなに注意しても必ず起きます。特に、新しいことをやろうとするとまず確実に失敗します』

ただ、失敗のほとんどはきちんと扱っていれば、事前に防げたものばかりで、失敗が起こったとしても・・・

多くの人が好んで使ってきた『成功例に学ぶ』方法は、右肩上がりの時代だからこそ通用した方法で、10年おきに不景気が来る激動の時代には非常に難しいと思っています。現に、ポータルサイトによくある住みたい街ランキングなどを参考に部屋探しをしてても、当社の部屋探しに関するアンケートで70%近い人が部屋探しや引っ越しで後悔・失敗していました。

この事から部屋探しも他人の失敗から学び、クリティカルな失敗やよく起こるトラブルを事前に知り、対策を練った部屋探しを行うことが一番効率的で満足度が高くなりそうだと思ってます。その為、今後も失敗で地雷部屋の除去、頑張ります。前置きが長くなって、すみません。失敗例スタートです。日々の失敗分析にとてもやる気が出る一冊でした。

第4155回目の今回は、サービス業に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2013年9月の一人暮らし・自立を機に、関東地方から中部地方への1Kでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

関東地方から中部地方へ、一人暮らし・自立を理由に引っ越しされた方で、遠方の為、よく分からないまま引っ越す事に強い不安を感じていたようです。実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

学生時代から実家暮らしでずっと1人暮らしをしたいと思っていましたが、資金がなく、1人暮らしをできずにいました。しかし、社会人になってから3年が過ぎて、資金が貯まったため、1人暮らしを始めました。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

平日は早めに家に帰り家での食事は自炊して、休日は部屋の掃除をしてきれいに片付いた部屋で読書や映画鑑賞などをしてのんびり過ごし、たまに友人を家に招いて鍋パーティーをすることを考えていました。

2.引っ越しまでの期間とその理由

三カ月程度掛かりました。引っ越しを決めた物件が建築途中の新築物件であったため、天候不順で建築が予定通りに進まず、引き渡しに時間がかかってしまったために引っ越しまでに時間がかかってしまいました。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

家に人がいない経験をしたことがないので、暗い家に帰った時にさみしさでおかしくなりやしないかと心配になりました。また、近隣住民に変な人がいないかとか、騒音に悩まされないかといった不安がありました。

ちなみに、遠方引っ越しならではの不満としては、物件を自分で内見できないためネットの画像や写真で決めざるを得ず、実際に物件を見たときにギャップがでる恐れがあること。また、物件の周辺環境も事前に見ることができないため、実際に住んでみないとどんな雰囲気の場所かわからない点が不満です。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

経験がない事や不慣れな土地への引っ越しだったため。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

当時は新築の物件にこだわって探していましたが、物件の選択肢の幅が狭まり妥協をして物件を決めることになってしまったので、新築にこだわらずたくさんの物件を見ておけばよかったと後悔しました。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

毎日に入浴をすることが日課になっていたため、風呂トイレ別の物件を探していました。運よく風呂トイレ別の物件を探すことができましたが、追い炊き機能の付いていない物件だったため、長風呂しているとお湯がぬるくなってしまい、のんびり湯船につかることができませんでした。追い炊き機能の付いた物件をちゃんと探せばよかったと後悔しました。

4-3.失敗再発への対応は?

物件選びの段階で選択肢の幅を狭めることをせず、気になった物件を可能な限り内見して、多くの選択肢の中から納得できる物件を絞り込むようにしたほうが良いと思いました。

>>例えば、東京23区の募集物件で仲介手数料無料や敷金・礼金無し等で検索すると最大手のSUUMOですら劇的に選択肢が減ることを知っていますか?何も条件を付けず、東京23区で募集中の部屋を検索すると下記のイメージの通り90万件以上出てきます。

そこに、初期費用に関係する条件をくわえると・・・詳細は他のページにまとめましたが手数料無料にすると1万件しか出てこないため、募集中の物件の1%程度から選ぶことになります。これでも十分と考えるか、それなら手数料を払ってキチンとした部屋を選ぶかはあなた次第です。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

特にありません。

5.引っ越し後のトラブル

ベランダに面した窓に設置されていたシャッターをいい加減に閉めたせいで斜めにシャッターが引っかかってしまい、その状態からシャッターが動かかなくなってしまいました。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

引っ越しをして一人暮らしをしたことで家事のスキルが上がったことが一番良かった点です。また、家賃を含めた生活費のやりくりが必要となるので、無駄遣いが減るなどお金の管理スキルも上がりました。

6-2.そう思った理由は?

これまで一人暮らしをした経験がなかったので。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

特にありません。

7.部屋探しのアドバイス

先ず、この部屋にした決め手は、当時の勤務先からの移動時間と最寄駅からの近さがその物件を決めた一番の理由です。あとは新築の物件であったことや風呂とトイレが別であったことと近隣に商店街があり、日用品の買い物に困らない生活環境であることが決め手になりました。

これから引っ越す人へのアドバイスとしては、一般的に言われている「家賃は収入の30%程度」は守ったほうが良いように思います。ただ、個人的な実感では家賃が収入の30%となるとお金のやりくりの面で若干生活が窮屈になると思うので、収入の20~25%までに留めておいたほうが良いように思います。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

引っ越しまでの時間がなく、短期間で物件を決めなければならないため、実際に内見できる物件の数が限られてしまう。そのため、自分の希望に沿わない物件候補の中から部屋を決めざるを得ない状況が出る点に不満を感じます。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

家族の知り合いが営んでいる不動産屋を選びました。知り合いだけあって表に出る前の物件を紹介してもらえたり、家賃の値下げ交渉を大家さんとしてくれたり、知り合いならではのサービスをしてくれるからです。

9-2.不動産会社に期待する事は?

テレビ電話やweb会議システムを利用してリアルタイムに現地の担当者とやり取りしながら部屋の中を隅々まで見せてもらえると、現地を初めて見た時のギャップも生まれにくいように思います。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

実家からの独立ということで初めてのお引っ越しをされたとのことで不安も多かったかも思います。今回は、新築の物件に固執して物件探しをしてしまい、最後に妥協して物件を決めてしまったことを後悔されていました。今後の為、ポイントは二つあると思います。

10-1.譲れない条件は何かに書き出す

ネットで物件を探しながら自分のこれだけは避けたいなと思ったことをどんどん書きだしましょう。携帯のメモでも紙でもいいですが、書いておかないと絶対に忘れるので、思いついたことをどんどん箇条書きにしましょう。

このポイントを設定するだけで物件探しがすごくスムーズに出来るようになります。ただ、100%の物件はないということを念頭に置きつつ探すようにしてくださいね。100%はマイホームで叶えるようにしましょう。

10-2.オンライン内見を体験を

オンライン内見は以前よりチラホラとあった方法なのですが、このコロナ禍から一気に拡がった内見方法です。営業担当とテレビ電話でつないだまま部屋の中や物件周辺を動いてリアルタイムで確認が出来る為、画像では見えなかった収納内部や部屋の広さがより分かりやすい形で確認が可能となります。

これを活用することで実際に遠方から内見しにくる交通費や宿泊費を浮かすことができる為、本当に時間がなくて内覧が出来ない方にはお勧めの方法です。 以上の点を踏まえて、次回のお部屋探しでは良い物件に巡り合われることを願っています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあるんですが、失敗する前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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