競売からの立て直し事例

住宅ローンの返済が出来ず、競売になった長野の自宅を住みながら売却した事例

こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている不動産鑑定士補兼宅地建物取引士の相樂です。

2022年、50代の男性から長野県飯田市にある自宅の任意売却の依頼を受けました。

相楽、お客さまとの面談

2020年から始まったウイルスの影響で観光業ができなくなり、経営していた民宿からの収入の目途が立たず、今後どうしていくか悩んでいた。

更に、体調を崩し、通院することになり、しばらくまともに働けず、住宅ローンの返済を滞納せざるを得なかったようです。

競売を申し立てられ、家族との生活をどうにか残すため、私たちに相談を頂きました。

以前はそこそこ上手く事業が回っていて、家族みんなで生活が出来ていました。

しかし、あと15年で完済できると思っていたところ、このようなことになり、競売まで申し立てられ、地元の工務店や不動産2社にも自宅の売却を相談しました。

どこも「ローンがあると、絶対に売却できない」と言われました。

嫁にどうするか話、インターネットで同じような事例を見つけ、相樂さんたちに連絡しました。

納得いく回答があったのでお願いすることにしました。

実は、他にも同じような会社に連絡したんですが、ちょっと柔軟性に欠けるというか・・・、受付の人が親身に相談に乗ってくれてる感じではなかったのでやめました。

今回、これまでの出来事や思ったことをご自宅の売却のタイミングで詳しく教えてもらい、事例としてまとめました。

1.自宅の売却を考えた理由は?

住み続けられた自宅

この物件は、2001年、30才になり、家族が出来た時に20年ローンで購入したんです。3,000万円を超え、毎月15万円近い返済でした。

自分でも正直大丈夫かなと思いましたが、今後、仕事をもっと頑張るために買いました。

その後、金利の引き下げを行い、これまで20年近く、順調に返済を続けていましたが、コロナウイルスの影響を受け、本当に誰も泊りに来なくなりました。

以前は日本人だけでなく、外国人も泊りに来るような民宿だったんですが、外国人だけでなく、日本人も来なくなり、一気に苦しくなりました。

子どももいるので、嫁と話し、これからどうしようかと補助金や給付金だけではやっていけないので、バイトの人にやめてもらったり、色々対策を練りましたが、ダメでした。

さらに、腰痛が酷くなり、働ける状態になく、通院や入院を繰り返すようになってしまいました。

家内にもスーパーでアルバイトしてもらい、何とか貯金を崩して、やってきたんですが、2021年の春ごろから住宅ローンの返済が出来ず、秋には競売申し立ての書類が届き、最終的に相樂さんに相談し、自宅を売却しました。

2.自宅の売却を進めるに当たって希望は?

返済に悩む男性

金銭的な事情や子供が近くの学校に行っているので、近所や学校には知られたくないと思いました。相樂さんたちにも話した通り、知られて、いじめられたり、居づらくなるのは本当に嫌だったので。

他に引っ越すことも現実的には難しかったので、今のように自宅に住みながら、売却し、その後も家賃を払って、住み続けられたらと思っていました。

20年近くこの辺りに住んでいるので、それを変えるのは色々と大変だと思い、滞納中に貯めたお金や家内の給料で何とかやり繰りしていければと思っています。

競売の通知が来たときは、本当にどうしていいか分かりませんでした。体が思うように動かない時期で、書類が来ても何とも出来ないのが本当に悔しかったです。

3.任意売却を検討していた時の不安や悩みは?

競売の申し立て?が行われ、直ぐに鑑定人が2人来て、家中を見ていきました。どうしていいか、本当に分からない時期だったので、言われるがままで不安だらけでした。

3-1.そもそもこの家はいくらで売れるのか?

家が売れるのか?そして、いくらで売れ、どのくらい借金が残るのかを意識していました。

売却を始めてから、相樂さん達から「何か分からないことや困っていることがあったら、教えて下さい」とか、毎週LINEで連絡を貰って、時間は掛かりましたが、うれしかったです。

知り合いとも連絡せず、社会とのつながりが本当にない時期だったので、家族とだけ、話していた時期でした。

3-2.売却後の生活はどうなるのか?

ローンの滞納や競売で、このままだと、家から追い出されるとネットでは書いてあったので、相樂さんに何度もどうしたら良いかを相談しました。

これまで20年、必死に返済してきたものがゼロになってしまうのは悔しかったですが、それ以上に家族との暮らしを失い、バラバラになってしまう方が心配でした。

4.どうやって、競売を回避し、住みながら任意売却を成功させたのか?

競売や督促状_2020

相樂さんたちに相談し、状況を説明した後、相樂さんは金融機関に連絡してくれました。

『すでに競売になっているため、これを止めることは出来ない。』

『任意売却をするなら、期間は2ヶ月後の開札前日までに買主やローンの調整をしてほしい。』

と言われたそうです。もっと早く相談していれば、良かったと強く思いました・・・。

ただ、自宅の写真は子どもの荷物があり、人に見られない様、相樂さんたちは写真からCGのイメージを作ってくれ、それをネットに掲載してくれました。

直ぐに、不動産業者の人が何組も室内を見てくれました。本当は10件近く連絡があったようですが、その内、金額の高い上位3社?4社に見てもらったようです。

二週間ぐらいして、個人の方も見に来ました。相樂さんたちの持っている投資家のリストのお客さんらしく、2人ぐらいだったと思います。

競売の期日もあり、希望の購入価格や売却後の家賃などもこの辺りからどうするか、家内とも話し合っていました。

5.売り始めて、2ヶ月ぐらいして、運よく購入が決まり

リビングのCGイメージ

相樂さんからの連絡だと、不動産会社と個人の方から申込が入り、高い方の値段で債権者に交渉してくれました。

後、一ヶ月ぐらいで開札だったので、本当に良かったです。

債権者からの承認も直ぐに出て、私は腰が痛く、あまり動けなかったので、週末に相樂さんが自宅にきてくれ、契約しました。

私たち、家族的に大きな一歩を踏み出せたと思います。本当に相楽さんには感謝しきれません・・。

6.担当のコメント

住みながら自宅の売却まとめ

競売が決まって、残り時間がない中で上手く行って、本当に良かった事例です。

相談を受けた時点で既に競売の申し立てがされ、鑑定人もご自宅に来ているような状態だったので、正直間に合うか、ドキドキしていました。

6-1.債権者が柔軟に対応してくれた

運よく、債権者が柔軟に対応してくれ、開札前日まで買い付けを受け付けてくれたので、私たちの投資家のリストを使い、不動産買取業者だけでなく、より高値を狙える個人投資家にも紹介していきました。

今回は、自宅に住みながらの売却で、その後もご家族で住み続けたいとお願いされたので、絶対に個人投資家に売るのが最も高い価格が出ると思い、どんどん進めていきました。

最終的には、2カ月で契約まででき、競売を取り下げることも出来ました。

6-2.月13万円の返済が1.5万円に

今後は残ったローン200万円の分割返済とご自宅の家賃を払っていくことになります。

しかし、当初毎月13万円以上の返済だったのが毎月1.5万円の返済まで下がり、家賃10万円で合計11.5万円で以前より安くなりました。

6-3.返済が苦しくなったら、早めの相談を

メンバー写真

 

今回のように競売の申し立てを受け、相談されるケースもあります。

ただ、個人的には早めの相談の方が金融機関も任意売却を認めてくれることが多く、買主を見つけるための時間も取れるため、よりいい条件で売却することが出来ます。

返済が苦しくなったら、先ず、窓口となった金融機関へ連絡したり、地元の不動産会社に相談してみて下さい。

もちろん、今回のような特殊な場合には、私たちに直接連絡を頂いても構いません。

何か、違うなと思った場合には他と比較してもらって構いません。しつこい営業は絶対しません。

状況を踏まえ、どのような対応が取れるのか?私たちなりのやり方をご説明いたします。

これまで北海道の釧路から熊本の水俣まで全国対応で住まいのお悩み相談を行っているので、もし、今、どうするか、悩んでいる場合には、『LINE公式の無料相談』や『電話相談』からお気軽にお問い合わせ下さい。

私たちの場合、たらい回しなく、実務担当が直接対応いたします。

>>これまでうまく行った解決事例はこちらのページにまとめてあります。

また、同様に、私たち、アリネットのgoogleでの口コミはこちらのページにまとめてあります。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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