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相続で引き継いだ区分マンションの売却を考えているあなたへ。
こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている不動産鑑定士補兼宅地建物取引士の相樂です。
この記事はそんな大きな一歩を踏み出す際の心強いサポートになるはずです。
マンション売却はただの不動産取引ではなく、新たな生活への扉を開く重要なステップです。
人生の新しい章を始める前に、節税を含め、最適な売却方法を選び、売却をスムーズに進めるためのポイントをしっかりと押さえて下さい。
ここでは、以下のような疑問に答えていきます。
- どの売却方法が自分に合っているのか、
- どのように不動産会社を選べば良いのか、
- どうすれば納得のいく価格で売却できるのか、
最後に、相続や離婚など、特別な状況での売却のコツも合わせて紹介しています。
ぜひこの記事を参考にして、マンション売却のプロセスを一つ一つ丁寧に進めてください。
記事を読み進めるうちに、きっと売却への不安が解消され、前向きな気持ちで次のステップに進むことができるはずです。
下記は、荻窪にある古いマンションを敢えて、買取にせず、2024年に高い値段で売却した案件です。
1.はじめに
相続で区分マンションを引き継いだ場合、その売却方法として「買取」を選択することは、迅速で手間をかけずに現金化できる有効な手段だと思います。
不動産の買取は、売却を急いでいる方や、面倒な手続きを避けたい方にとって特に魅力的です。
以下では、買取方法の仕組みと、それに伴うメリット、そして注意点について詳しく解説します。
2.不動産買取とは?その仕組みと流れ
不動産の買取とは、個人の買主ではなく、不動産会社が直接物件を購入する方法です。通常、買取の流れは次のようになります。
2-1.査定の依頼
売主が不動産会社に物件の査定を依頼します。この査定では、物件の所在地、築年数、間取り、設備の状態、周辺環境などが考慮されます。
2-2.査定価格の提示
不動産会社は、査定結果に基づいて買取価格を提示します。買取価格は、通常市場価格よりも低めに設定されますが、その分迅速な現金化が可能です。
2-3.契約の締結
提示された買取価格に納得すれば、売買契約を締結します。この際、不動産会社が契約書を準備し、契約内容を確認した上で、契約が成立します。
2-4.決済と引き渡し
契約締結後、決済が行われ、物件の引き渡しが完了します。この一連の流れは、通常数週間から1ヶ月程度で完了します。
このように、買取では手続きがスムーズに進むため、急いで現金化を希望する売主にとって非常に魅力的な方法になると思います。
3.買取のメリット: 迅速な売却と手間の軽減
3-1.このように、買取の最大のメリットは、スピーディに売却できる点です。
不動産会社が直接購入するため、買主を探す手間が省け、契約成立までの期間が大幅に短縮されます。
ちなみに、一般的に仲介を通じて売却する場合、買主が見つかるまでに数ヶ月かかることも珍しくありません。
一方、買取では数週間から1ヶ月程度で現金化が可能です。
特に、相続で得た区分マンションをすぐに処分し、生活費にしたい場合や、相続税の支払いを迫られている場合などには、このスピード感が大きなメリットとなります。
3-2.また、買取は手間がかからない点でも優れています。
通常、仲介売却では物件を市場に出す前にリフォームやクリーニングが必要であり、内見対応などで多くの時間と労力がかかります。
しかし、買取では物件の現状をそのまま引き渡すことができ、リフォームや内見対応が不要です。
特に、相続物件が遠方にある場合や、あなた自身が忙しい場合には、この手軽さは非常に魅力的になると思います。
4.買取に伴う契約不適合責任のリスクが低い
買取のもう一つの重要なメリットは、契約不適合責任のリスクが低い点です。
通常、仲介売却では売主が契約不適合責任を負うことになります。
これは、売却後に物件に欠陥が発見された場合、売主であるあなた自身が責任を負わなければならないというものです。
このため、売却前に物件を入念に点検し、必要な修繕を行うことが求められます。
しかし、買取の場合、多くの不動産会社は「瑕疵担保免責」を条件とすることが一般的です。
これは、売主であるあなたが物件の欠陥について一切責任を負わないという契約です。
一方、買取では売却後にマンション内で欠陥が見つかったとしても、あなたが責任を追及されるリスクが低くなります。
特に、物件が古く、その状態に不安がある場合や修繕にかかるコストや手間を避けたい場合には、この免責条件が大きな安心感を提供します。
5.相続税や固定資産税への対応
相続で引き継いだマンションは、相続税や固定資産税の支払いが必要になることがあります。
これらの税金は現金で支払う必要があるため、相続後すぐに現金化したい場合に買取が有効な手段となります。
相続税は、相続が発生した際に課せられる税金であり、相続開始から10ヶ月以内に申告・納付する必要があります。
相続税の評価額は、市場価格よりも低めに設定されることが多いものの、特に高額なマンションの場合、税金が高くなり、現金が不足するケースが考えられます。
その際、迅速な現金化が求められるため、買取は有効な手段です。
また、固定資産税は毎年課せられる税金であり、相続したマンションが空き家である場合でも、所有者として支払い義務が発生します。
買取によって早期に現金化し、これらの税金に対応できることは、相続に伴う経済的な負担を軽減する上で重要なポイントとなります。
6.注意すべきポイント: 買取価格と市場価格の違い
このように買取には多くのメリットがあります。ただ、価格面でのデメリットも存在します。
買取価格は、市場価格よりも低く設定されることが一般的です。
これは、不動産会社が物件を転売する際に利益を確保する必要があるためです。
そのため、もし、お金の心配がなく、売却完了まで時間を掛ける事が出来る場合、あなたが市場価格に近い価格でマンションの売却を希望する場合には、買取よりも仲介売却を検討した方が良い場合もあります。
また、不動産会社によっては、買取価格の提示が低めに設定されることもあるため、複数の会社から見積もりを取得し、比較検討することが本当に重要です。
その他、価格だけでなく、契約内容や条件も慎重に確認し、納得のいく取引を行うよう心がけましょう。
7.不動産買取を選ぶべきシチュエーション
最後に、買取を選択するのが適しているシチュエーションについてまとめます。
7-1.急いで現金化が必要な場合
相続税の支払い期限が迫っている、急な出費が必要になった、などの場合には、買取による迅速な売却が有効です。
7-2.物件の状態が悪い場合
リフォームや修繕に多額の費用がかかる場合、買取で現状のまま売却することで、これらの費用をかけずに済むことができます。
マンション自体が古い場合、買取は有益な方法になると思います。
7-3.売却手続きに手間をかけたくない場合
仕事や子育てが忙しく、内見対応や価格交渉などに時間を割けない場合、買取で手軽に売却することが可能です。
これらのシチュエーションに該当する場合、不動産の買取は非常に有効な売却方法となります。
8.専門家による成功事例の紹介
私が過去20年以上にわたり、250件以上の不動産取引の中で、特に成功した事例をいくつかご紹介します。
これらの事例から、売却プロセスにおける『ベストプラクティス』と、その適用による効果を理解していただけると思ってます。
8-1.事例1:短期間での高額売却
東京の高級住宅地に位置するマンションを売却した事例です。市場分析を徹底して行い、ターゲットとなる購入層を正確に特定。
緻密なマーケティング戦略とタイミングを計算した広告展開で、売り出しからわずか3ヶ月で予想価格の110%での売却に成功しました。
この事例から学べるのは『市場とターゲットの適切な分析』がいかに価格と売却スピードに影響を与えるかです。
8-2.事例2:相続物件のスムーズな売却
相続によって手に入れた複数の物件を売却する際には、様々な法的・感情的課題が生じることが一般的です。
この事例では、相続人全員の合意形成を助け、さらに各種税金対策を事前にクリアすることで、トラブルなく効率的な売却を実現しました。
ここでのキーポイントは『適切なコミュニケーションと専門的な税務対策』です。
8-3.事例3:難航する売却の打開策
ある物件が市場で2年以上、長期間売れ残っていた例です。
私が担当したタイミングで価格やターゲットなど販売戦略を見直し、室内の一部リフォームを行うことで、物件の魅力を高めました。
その結果、売却前に比べ、20%も高い価格での売却に成功し、所有者に大きな利益をもたらしました。
『物件のポテンシャルを最大限に引き出すリフォーム』が、売却における鍵となります。
これらの事例は、不動産売却における様々なアプローチの有効性を示しています。私の経験を生かし、あなたのマンション売却がスムーズで有益なものとなるようサポートします。参考に、私が行った都内のマンション売却事例は以下の通りです。
・一年間売れなかった板橋区内にある旧耐震の区分マンションの売却
9.相続で引き継いだマンションを売却する際の買取まとめ
マンション売却は、そのプロセスを成功させるためには、適切な方法の選択が非常に重要です。
本記事で解説した売却方法、買取は利点と欠点があります。他にも、仲介やオークションによる売却もあります。
どの売却方法を用いるかを検討する際には、これらの方法を自分の状況に照らし合わせて慎重に選ぶことが求められます。
9-1.信頼できる担当や不動産会社
これまでの不動産取引の経験から言えることは、市場の動向を理解し、信頼できる不動産会社と協力することが、どの売却方法を選択するにせよ成功の鍵です。
9-2.価格と条件を比較検討することが重要
また、物件の査定は買取・仲介など複数の専門家に依頼し、提示された価格と条件を比較検討することが重要です。
特に相続や離婚など、個人の事情によっては、売却の方法やタイミングを変える必要があります。
そのため、状況に応じた最善の策を講じることが望ましいです。
9-3.買取・仲介・オークションなど適切な方法を選ぶ
最後に、マンション売却は単に不動産を手放す行為ではなく、次のステップへ進むための大切な決断です。
あなた自身の状況に合わせ、適切な方法を選び、適切なタイミングで行動することで、売却は思いのほかスムーズに進むことが多いです。
相続で引き継いだマンションを売却する際、不動産買取は迅速な現金化、手間の軽減、契約不適合責任のリスク回避といった多くのメリットがあります。
しかし、買取の場合、価格が市場価格よりも低くなる傾向があるため、売却の目的や状況に応じて他の売却方法と比較検討することが本当に重要です。
念のため、この文章を読み、もし、不動産買取を選択する際には『複数の不動産会社から見積もりを取得し、納得のいく条件で契約を進める』ことをお勧めします。
この記事が、あなたのマンション売却の成功に役立つ情報を提供できたならば幸いです。
9-4.無料相談のお知らせ
これまで過去10年間以上で、不動産に関するお悩みについて、1,200件を超えるご相談を受けてきました。
面談等のご連絡はこちらのページより、ご連絡下さい。
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また、2012年以降、250件超の不動産取引を担当し、どのような不動産を購入・売却すべきか、理解しつつあります。
例えば、地方だけでなく、東京においても高齢化による戸建てからマンションへの住み替え相談が増えています。
今後も私たちの強みを生かせる案件を丁寧に見つけ、不動産のご紹介していきたいと思っています。
他にも、住宅ローンの返済が不安な50代の方の住まいの購入や売却をどうするか、悩んでいる場合、『LINE公式の無料相談』や『電話相談』からお気軽にお問い合わせ下さい。
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