こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている不動産鑑定士補兼相続アドバイザーの相楽です。
遺産相続においては、様々な手続きが必要となる場合が多いものです。
これらの手続きを知っておかないと、せっかく受け取れるはずの遺産が受け取れないばかりか、余分な税金を支払わされたり、放棄できる負債を負わなければいけないことにもなりかねません。
そのため、日頃から遺産相続に必要な書類や手続きを理解しておくことが重要です。
そこで今回は、遺産相続において必要な手続きや書類について解説していきます。
1.銀行預金の引き出しに関する必要書類
まずは、銀行預金の引き出しに必要な書類について解説します。
1-1.銀行預金の凍結と引き出し手続き
最近では現金を自宅に置いておく人は少なく、多くの人は銀行に預金しています。
亡くなった人の預金については、銀行がその人の死亡を知った時点で預金口座を凍結します。
相続人がその預金を引き出す際には、以下の書類が必要です。
- 遺産分割証明書
- 相続人全員の戸籍謄本
これらが無いと、凍結された預金口座からお金を引き出すことができません。
特に遺産分割証明書は、公証人に作成してもらうか簡易裁判所の認証が必要なため、早めに準備しておくことが重要です。
2.税金の申告は迅速に行うことが大切
続いて、税金の申告について解説します。
2-1.税金の申告期限と軽減措置
遺産相続をした場合、所得税や相続税が掛かります。
これには申告期限があり、期限を越えてしまうと余分な税金が徴収されたり、軽減措置が受けられないことがあります。
- 所得税の申告期限は4か月以内
- 相続税の申告期限は10か月以内
特に相続税の軽減措置は金額が非常に大きいため、必ず期限内に申告を行うことが大切です。
これらの期限と手続きについて把握しておくことが重要です。
3.負債は早急に調査し対応することが重要です
最後に、負債に関する対応について解説します。
3-1.負債の確認
故人が家族に内緒で借金をしており、亡くなった後に発覚することはよくあります。
基本的に負債も遺産の一部として扱われるため、放置しておくと相続人がその借金を返済しなければなりません。
負債については、できるだけ故人が亡くなる前に確認しておくことが大切です。
相続段階で負債が残っていると、相続税などで資産が少なくなる上に借金が残ってしまうので、大きなトラブルになることも多いためです。
できるだけ相続前に負債を減らすことが重要です。
3-2.相続放棄の手続き
負債を避けるためには、3カ月以内に相続放棄を行い、すべての遺産の相続を放棄する必要があります。
期限が3カ月と限られているため、この期間内にしっかりと届出をすることが必要です。
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