こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている不動産鑑定士補兼相続アドバイザーの相楽です。
遺産相続の際、これまで親子として築いてきた関係が崩壊し、長期間にわたり言葉を交わさなくなったり、会うことすら避けるような状況に陥ることがあります。
このような結果に至るまでには、さまざまな小さなトラブルやわだかまりが積み重なり、遺産相続の場で爆発するケースが多いです。
しかし、過去のトラブル事例を知ることで、対策を講じることが可能です。
そこで今回は、遺産相続におけるよくあるトラブル事例とその対処法について解説していきます。
1.知らない間に決まっていたことが原因で起こるトラブル
まずは、遺産相続の際に起こる「知らない間に決まっていた」ことが原因で発生するトラブルについて解説します。
1-1.親子間のトラブルで多いケース
遺産相続の際、親子間で圧倒的に多いトラブルは、自分が知らないところで何かが決まっていたというケースです。
遺産相続の場で、
- 兄弟が生前贈与を受けていた
- 母親が父親の遺産を勝手に処分していた
- 子供が母親の口座からお金を引き出していた
- などの事実が発覚することがあります。
これらは、日常的なコミュニケーションが不足していたことが原因であり、事前に話し合いをしておくことで回避できたはずのものです。
遺産相続を考える際には、親子間での情報共有や話し合いが非常に重要です。
2.遺言書を巡るトラブル
続いて、遺言書に関連するトラブルについて解説します。
2-1.遺言書の信ぴょう性を巡る争い
遺言書に記された内容が本物かどうかについての争いが発生することがあります。
このようなトラブルを避けるためには、公証役場で遺言書を作成したり、家庭裁判所で検認を受けたりして、遺言書の有効性を証明することが重要です。
さらに、遺言書の内容について、なぜそのような決定に至ったのかを説明する手紙を残す、もしくは別の信頼できる人に伝言を託すことで、誤解を防ぐことができます。
3.財産に関する情報の不足が招くトラブル
最後に、財産に関する情報が不足していることが原因で起こるトラブルについて解説します。
3-1.すべての財産に言及する重要性
相続の際には、すべての財産について事前に把握し、相続人全員に共有することが重要です。
財産の存在を知らなかった、もしくは教えてもらっていなかったという状況が原因で、兄弟間で配分に不公平が生じることがあります。
このようなトラブルを避けるためには、財産に関する情報をすべての相続人に提供し、公平な分配が行われるように配慮することが必要です。
不公平感を減らし、誰もが納得できる形で遺産相続を進めるためには、慎重なバランス感覚が求められます。
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